中村獅童、受賞スピーチで涙 亡き母の言葉「立派な役者でありなさい」を胸に

歌舞伎俳優の中村獅童が31日、都内で行われた、「第46回松尾芸能賞 贈呈式」に出席した。優秀賞を受賞した中村はスピーチで亡き母親のことを思い出し、感極まる場面があった。

「第46回松尾芸能賞 贈呈式」に出席した中村獅童【写真:ENCOUNT編集部】
「第46回松尾芸能賞 贈呈式」に出席した中村獅童【写真:ENCOUNT編集部】

優秀賞を受賞した

 歌舞伎俳優の中村獅童が31日、都内で行われた、「第46回松尾芸能賞 贈呈式」に出席した。優秀賞を受賞した中村はスピーチで亡き母親のことを思い出し、感極まる場面があった。

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 中村の母・小川陽子(おがわ・ようこ)さんは2013年12月、心不全のため東京・杉並区の自宅で亡くなった。

 表彰状とトロフィーを受け取った中村は、「今日こちらに来させていただく途中で、妻が『お母さん、喜んでるね』って言ったんですね。そういえばうちのおふくろ大好きだったななんて思い出していて……」と目を潤ませた。

 そして、20代の頃の母との思い出を回想。劇場で群衆の一員として出演していた際に、一言だけセリフをもらえたことを明かし、「当時、母がとても喜びまして『お父さん、歌舞伎役者じゃないかもしれないけど、皆さんにかわいがっていただいて立派な役者でありなさい』と言われたなってことを思い出しまして」と声を震わせながら振り返った。

 また、「父が役者ではないものでございますから、多くのことをご指導いただけたたくさんの先輩方、みなさまに助けてもらいながら今日までやってこれたんだなっていう風に思っております。伝統を守りつつ、革新を追求する。そして歌舞伎を見たことのない方たちに、もっともっと歌舞伎を広める。それがわたしに与えられた使命だと思っております。今日のこの喜びはですね、家族で存分に分かち合って、初心を忘れずに謙虚な気持ちで、1歩1歩丁寧に役者人生を歩んでいけたらという風に思っております。この度はありがとうございました」と感謝を伝えた。

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