「一生、Aぇ! groupやっていくつもり!」 グループ初の横アリで決意表明…9公演13万5000人動員

5人組アイドルグループのAぇ! groupが、全国ツアー『Aぇ! group LIVE TOUR 2025 D.N.A』神奈川公演を30日、横浜アリーナで開催した。同ツアーは、グループ結成記念日の2月18日にリリースした初アルバム『D.N.A』を引っ提げ、同月28日の大阪城ホールでスタート。7都市30公演で約36万人を動員予定で、5人にとっては初の横浜アリーナのステージでは、今月25日からこの日までに9公演を実施し、1公演1万5000人、計13万5000人のファンを魅了した。

グループ初となる横浜アリーナでライブ開催したAぇ! group【写真:田中聖太郎】
グループ初となる横浜アリーナでライブ開催したAぇ! group【写真:田中聖太郎】

全国ツアー、7都市30公演を展開

 5人組アイドルグループのAぇ! groupが、全国ツアー『Aぇ! group LIVE TOUR 2025 D.N.A』神奈川公演を30日、横浜アリーナで開催した。同ツアーは、グループ結成記念日の2月18日にリリースした初アルバム『D.N.A』を引っ提げ、同月28日の大阪城ホールでスタート。7都市30公演で約36万人を動員予定で、5人にとっては初の横浜アリーナのステージでは、今月25日からこの日までに9公演を実施し、1公演1万5000人、計13万5000人のファンを魅了した。(取材・文=幸田彩華)

 昼公演の開始2分前、会場全体に「Aぇ!」コールが響いた。メンバーカラーのペンライトが一斉に輝き始め、メンバーの登場を待ちわびる空気が漂った。

 オープニング映像が流れた後、デビュー曲『《A》BEGINNING』のイントロが流れた。メンバーたちは白のキラキラした衣装を身にまとい、本ステージ上段のカプセルから登場。激しいビートが響き渡ると、観客のペンライトが一斉に揺れた。熱気は急上昇。そして、エモーショナルでダイナミックなダンスが展開された。

 続く、『Firebird』では火花や炎特効を使った演出が加わり、末澤誠也が「熱くしてやるよ!」とファンをあおった。正門良規がMCを務めるMBS・TBS系『サタデープラス』のテーマソング『+You』では、遊び心満載な演出が展開された。佐野晶哉の歌詞パート「♪おはようHolidays」で、下手にいる男性カメラマンからカメラを奪い、「♪変態カメラマン~」と替え歌。本来、自分が映されるはずの場面で、そのカメラマンをメインモニターに映し出した。

 すると、カメラマンがカメラに向かってキス顔。瞬間、会場は爆笑に包まれた。佐野は「変態がすみませんでした」と謝罪。これまでも正門と“変態カメラマン”とのやり取りは注目されていたが、この日はいつにも増してノリノリだった。

『Colorful Days』では、暗転した会場にキラキラとした紙吹雪が舞い散る中、カラフルな衣装に5人が早着替えした姿で登場。サビで繰り広げられるキュートなダンスで観客を楽しませた。曲間では、Aぇ! groupのライブでおなじみのキャラクター、インドの民族衣装を着た“ヨシ子”(佐野)による罰ゲーム企画のVTRが流れた。今回の罰ゲームは熱湯風呂で、くじ引きの結果、正門と草間リチャード敬太に決定。正門は浴槽のふちにしがみつき、「押すなよ! 押すなよ!」「押せー!!」と、ダチョウ倶楽部さながらのコントを展開。しかし、正門は押されてもなかなか落ちなかった。たまらず、押し役のリチャードにのぞきこまれた正門は、ここでリチャードを熱湯風呂へ突き落とした。だが、その後に佐野に背中を蹴られ、正門もドボン。それでも観客のリアクションは薄く、正門はメンバーから総ツッコミを受けていた。

『Party-Aholic』が流れ始めると、雰囲気は一変。妖艶なムードが会場を包み込んだ。その後のMCでは、6月18日に3枚目シングル『Chameleon』(カメレオン)がリリースされると発表。同曲には「隠れるためではなく、自分を表現するために色を変えていこう」とのメッセージが込められている。そして、その共通カップリングには、正門が主演のテレビ朝日系連続ドラマ『ムサシノ輪舞曲』(4月11日スタート、土曜午後11時)の主題歌『Destiny』が収録されている。

カラフルなアイドル衣装のAぇ! group【写真:田中聖太郎】
カラフルなアイドル衣装のAぇ! group【写真:田中聖太郎】

正門良規は両手で投げキッス

 後半戦はリチャードDJの『ばんざいデスコ』でスタート。続く、『ネオンライト』では末澤がセンターステージでタップダンスを披露した。メンバーと同じ関西出身のAyumu Imazu氏が作詞・作曲を手がけた『AKAN』では、高揚感を引き立てるレーザー照明を浴びながら、5人がスタイリッシュなダンスを披露した。

 メンバー各々が電気、風、水、火を操るような力を宿した映像が流れた後、音玉・炎を使ったド派手な演出で『ROCKN’POP』をパフォーマンス。Aぇ! groupの楽曲で最も激しいダンスナンバーで2枚目シングル『Gotta Be』では、Aを模ったムービングフレームが5角形を描き、囲まれた空間を演出した。そして、メンバーが回転するセンターステージを移動しながら、踊り続けた。

『やったろかい!』からは、スタンドトロッコで近距離でのファンサービスが展開された。ファンは「見えたらいいね!して」「撃って」「大好きです」などのメッセージを込めたうちわでアピール。末澤は自分宛ての「ガン見して」と書かれたうちわを見つけると、そのファンを凝視してみせた。これ以上ない神対応。観客の興奮度は高まり、会場は大歓声で包まれた。

 その後、ステージはバンドスタイルに突入した。末澤がメインボーカル、佐野がドラム、小島健がピアノ、正門がエレキギター、リチャードがベースを担当し、ロックナンバー『咆哮』(ほうこう)では、末澤はハイトーンボイスで観客を魅了。『D.N.A』のリード曲『Hello』では、メインモニターにはリハーサル風景の映像が映し出された。「未来に期待~」「願うだけだった日々と」と歌詞の一つひとつを噛み締めながら、メンバーはファンへの感謝の気持ちとともに丁寧に歌い上げた。そして、本編締めくくりには、メンバーがマイクなしで「俺たちが!」と呼びかけ、ファンが「Aぇ! group」とレスポンス。瞬間、銀テープが降り注いだ。

 ファンの熱い声援に応えて迎えたアンコールでは、メンバー全員が「Aぇ! group LIVE TOUR 2025 D.N.A」オフィシャルグッズのロングTシャツ姿で再登場。『しあわせもん。』を歌唱した。最後は、正門が「一応、一生Aぇ! groupやっていくつもりのなので、これからも5人のパフォーマンスを楽しみにしていただけるとうれしいなと思います。これからも付いてきて下さい。よろしく! またすぐ会おうね」と呼びかけた。そして、両手で投げキッス。惜しみない歓声が響く中、5人がステージを後にした。

 同ツアーは5月11日の北海道公演まで続く。メンバーは末澤が担当した演出、構成、衣装で、残り1か月半も全力を尽くす。

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