元宝塚トップがズラリ出演 安寿ミラ「再会して歌えるのが楽しみ」、真琴つばさ「裏話が盛りだくさんに」

大阪・関西万博開催を記念した宝塚歌劇団卒業生の公演『未来へのOne Step!~世界を結ぶ愛の歌声~』が、4月、5月にかけて、東京、大阪で上演される。元花組トップの安寿ミラ、元月組トップの真琴つばさの出演も決定。真琴の入団時配属は花組で、先輩の安寿と同組で8年間を過ごしている。そんな2人が、同公演の見どころを語りつつ、宝塚時代のことを振り返った。

対談で宝塚時代を振り返った安寿ミラ(左)と真琴つばさ【写真:増田美咲】
対談で宝塚時代を振り返った安寿ミラ(左)と真琴つばさ【写真:増田美咲】

4月、5月にかけて『未来へのOne Step!~世界を結ぶ愛の歌声~』

 大阪・関西万博開催を記念した宝塚歌劇団卒業生の公演『未来へのOne Step!~世界を結ぶ愛の歌声~』が、4月、5月にかけて、東京、大阪で上演される。元花組トップの安寿ミラ、元月組トップの真琴つばさの出演も決定。真琴の入団時配属は花組で、先輩の安寿と同組で8年間を過ごしている。そんな2人が、同公演の見どころを語りつつ、宝塚時代のことを振り返った。(取材・文=Miki D’Angelo Yamashita)

安寿「今回は、宝塚歌劇団の卒業生たちが、華やかなレビュー仕立てで宝塚の代表曲を歌い継ぐコンサートです。関西万博会場公演では、『タカラヅカEXPO’70』で初舞台を踏んだ麻実れいさんが、この55年の軌跡をたどる語り部としての登場し、1幕ノンストップのショーを上演します。その後、東京国際フォーラム、梅田芸術劇場公演を開催。思い出のナンバーやラテンナンバーにのせたパワフルなシーンを追加し、2幕ものの構成へボリュームアップしたスペシャルショーとなります。麻実さんの出演は、万博会場のみです」

真琴「ミュージカルでは、宝塚の代表作、『ME AND MY GIRL』や『エリザベート』の楽曲などが披露されます。万博会場では、海外からのお客さまにも喜んでいただけるような日本民謡で構成した場面も見どころとなります。万博の入場料は必要ですが、そのまま別料金を払うことなく、公演を見ることができるんです。東京国際フォーラム ホールC、梅田芸術劇場メインホールでの公演では、今まで万博が開催された国と宝塚に関わりがある楽曲を歌い継いでいきます。1曲1分半~2分でスピーディーに」

安寿「一場面が10分ずつと、かなりのボリュームになりますよね。もちろん、マミ(真琴の愛称)と絡むシーンもあります。ジャズの場面でマミが歌って私が踊ります。『歌手・真琴つばさ』のバックダンサー!」

真琴「その逆ですよ(笑)。私の中では一番責任重大となりそうな場面です。背後霊のようにつきまとうつもりです(笑)。出演者は、万博会場では、各組トップだった男役9人、東京・大阪では8人、娘役6人にアンサンブル16人が加わります。今回は、1994年に行ったロンドン公演のメンバーが多いんです」

安寿「ロンドン公演を一緒に頑張った6人が出ているんですよ。再会してまた歌えるのが楽しみです。ロンドン公演は去年が30周年でした。私がトップでマミは2番手として行ったので、楽屋入りから終演後まで常に一緒に行動していましたね。ホテルに戻ってからも私の部屋に遊びに来て、みんなで毎日ご飯を食べに行って。その光景を今も走馬灯のように思い出します」

真琴「東京、大阪の公演では、アフタートークがあるのですが、ヤンさん(安寿の愛称)とのトークショーがないんですよね。舞台ではロンドン公演の場面もあるので、ロンドンの話をしたかったのに残念です。年代別に区切ってトークショーのメンバーを決めているので、私は今回の出演者の若手の回に出るんですよ。若手の一番上ですけど(笑)。剣幸さん、安寿ミラさん、一路真輝さん、麻路さきさんの回と真琴つばさ、姿月あさと、和央ようか、湖月わたるの回に振り分けられています。アフタートークも在団中や公演中の裏話など盛りだくさんになると思います」

真琴つばさ「ヤンさん主演作品でセットを破壊」

安寿「私が5年先輩ですが、マミには、私のお披露目公演の時に随分と支えてもらいました。新人公演では、私の役を演じてくれたこともありました。真矢みき(現・真矢ミキ)、真琴つばさと同期の愛華みれとは、しょっちゅう同じ場面に出る機会があり、みんなに助けられていました」

真琴「いえいえ。私、ヤンさん主演作品で舞台セットを破壊したことがあるんです」

安寿「そうそう、『メランコリック・ジゴロ』。部屋に入ってくるシーンでドアが壊されて、主演なのに壁が倒れてこないように押さえていたんです」

真琴「その光景は今でも私の脳裏に焼き付いています。公演中、舞台に大道具さんまで出てきて、客席は大爆笑。でも、あまりしかられなかったんですよね」

安寿「怒るというより、『何で私がこんなことしてるの?』という気持ちが先で(笑)。終演後にひたすら謝っていましたけど、私がその公演で休演した時には、お世話になりましたから。ショーの『ラ・ノーバ!』では代役として頑張ってくれて感謝しています。花組の時の2人のエピソードはありすぎるわね。稽古が終わってからみんなでよくコーヒーを飲みに行ったりしていました」

真琴「ヤンさんを身近に感じたのも食事をご一緒してから。まだ下級生でしたから」

安寿「いやいや、もう頭角を現していました。グイグイと抜きん出てきていた。あの頃の花組は最高のメンバーがそろっていてカッコよかったですね。『ラ・ノーバ!』では、一人ずつスターが登場してそれぞれソロを歌う場面があるのですが、みんな輝いていて『何て充実した組なんだろう』と感激していました」

『未来へのOne Step!~世界を結ぶ愛の歌声~』公演日程
・4月29日~5月1日 大阪・関西万博会場EXPOホール「シャインハット」
・5月17日~20日 東京国際フォーラム ホールC
・5月25日~27日=大阪・梅田芸術劇場メインホール

□安寿ミラ(あんじゅ・みら)3月30日、長崎県生まれ。80年、宝塚歌劇団に入団し、花組に配属。91年、花組トップスター就任。95年に退団した後は、ミュージカル、ストレートプレイ、ダンス公演などに出演。自身のコンサート『FEMALE』の構成、演出を手掛ける他、振付師・ANJUとしても活動。

□真琴つばさ(まこと・つばさ) 11月25日、東京都生まれ。85年、宝塚歌劇団に入団し、花組に配属。93年、月組に異動。97年、月組の男役トップスター就任。2001年に退団。以降は歌手として12枚のソロCDリリースをはじめ、舞台、テレビ、ラジオと多方面で活動。

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