大阪・関西万博公式ガイドブック、制作途中のイラスト誤掲載で謝罪 絵本作家「成功を切に祈ります」

4月13日に開幕する大阪・関西万博。その公式ガイドブック『2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博公式ガイドブック』において、制作途中のイラストが誤って掲載されていたことが判明し、公式サイトに謝罪文が掲載された。

青山邦彦氏の実際の投稿【写真:X(@aoyamakunihiko)より】
青山邦彦氏の実際の投稿【写真:X(@aoyamakunihiko)より】

3月19日に販売開始されていた

 4月13日に開幕する大阪・関西万博。その公式ガイドブック『2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博公式ガイドブック』において、制作途中のイラストが誤って掲載されていたことが判明し、公式サイトに謝罪文が掲載された。

 発端は絵本作家の青山邦彦氏が26日にXで「前代未聞な事が起きました! 『大阪・関西万博 公式ガイドブック』で未来都市のイラストを描きましたが、完成品ではなく、制作途中でレイアウト検討のために必要と言われスマホで撮って編集部に送ったものがそのまま載ってました!」と報告。「こんな事30年描いてきて初めてです!」と驚きをつづった。

 さらに、「こんなことは30年のキャリアで初めてです!」と戸惑いを見せつつ、ガイドブックの表紙画像とともに、掲載された未完成のイラスト、そして本来掲載されるべき完成版を比較して公開。「編集部に知らせたところ驚いていました。善処していただくことを切望します!」と訴えた。

 この事態を受け、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は28日、公式サイトで謝罪。

「このたび、『2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博公式ガイドブック』(日本語版、英語版)において、制作者の方の意図に反して制作途中のイラストを誤掲載したことがわかりました。ご購入いただいた方ならびに関係者の皆様には大変なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」

 さらに、「イラスト制作者の方にご不快な思いをさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます」とし、「書籍については、完成イラストを記載した訂正表の差し込み、博覧会協会HPおよびJTBパブリッシングHPでの訂正の告知、重版時には完成したイラストの掲載を、電子書籍版については、完成したイラストに差し替えるなど対応を進めてまいりたいと考えております。この度は誠に申し訳ございませんでした」と対応策を示した。

 この発表を受け、青山氏は「半年続く博覧会ですから、開催前の失敗が払拭されるくらいの成功を切に祈ります」としている。

『2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博公式ガイドブック』は3月19日に販売開始。B5判、360ページで3080円(税込)。パビリオンやイベント掲載、インフォメーションガイドや、子ども向け特集などが掲載されている。

次のページへ (2/2) 【写真】未完成、完成版の比較ショット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください