今田美桜、朝ドラヒロイン役で“初心”を思い出す「夢を諦めなくてよかった」

俳優の今田美桜がこのほど、ヒロイン・朝田のぶを演じる2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』(月~土曜午前8時)の取材会に出席。31日の放送開始を前に、これまでの撮影を振り返るとともに役柄との共通点について語った。

今田美桜がヒロイン・朝田のぶを演じる【写真:(C)NHK】
今田美桜がヒロイン・朝田のぶを演じる【写真:(C)NHK】

31日スタート ヒロイン・朝田のぶを演じる

 俳優の今田美桜がこのほど、ヒロイン・朝田のぶを演じる2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』(月~土曜午前8時)の取材会に出席。31日の放送開始を前に、これまでの撮影を振り返るとともに役柄との共通点について語った。

 本作は漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さんをモデルに、苦難に面しても夢を忘れず荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでの愛と勇気の物語。今田は高知で祖父母・両親の愛情をたっぷり受けて育つ三姉妹の長女・のぶを演じ、幼少期(永瀬ゆずな)の昭和のはじめ頃から描かれる。

 昨年9月のクランクインから半年以上が経過し、「あっという間でした。今はのぶが生活の一部になっていると言いますか、これまでの作品と比べて長い撮影期間というのもありますし、現場の空気感も含めてナチュラルにのぶになれている気がしています」と爽やかな笑顔を見せて、「『もう半年しかない』と思うほど充実した撮影をしています。全身全霊で挑めているのはキャストの皆様、スタッフの皆様のおかげだなと日々感じております」と感謝の言葉とともに充実感をにじませた。

 今田が演じるのぶは、県大会で優勝するほど足が速く、行動力とスピード感にあふれ、持ち前の男勝りで勝ち気な性格から「ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」とも呼ばれるキャラクターだ。

 取材中にも明るい表情で質問に答える様子から、役と共通する部分があるように思える。「私も明るいと言われるので、そこは似ているのかなというか、似ていたいと思うんです」として、「台本を読んでいても、のぶさんに憧れがあります。ブレない芯の強さとか、周りの人を巻き込んで引っ張っていく力があるので、自分もそうなりたいと思います」とヒロインの魅力を語った。

 第1週の予告ではのぶの父・朝田結太郎(加瀬亮)が「女子も遠慮せんと大志を抱きや」と語るシーンもある。当時の女性は学校を卒業したらすぐに結婚して家庭に入る時代だったが、「昔からお父さんに夢を抱くように言ってもらえたから、のぶは素直に(当時の)当たり前を不思議に思える子なんだと思うんです。でも、夢を持っていても、誰かに夢を追いかけていいと認めてもらえるか障壁があります。のぶは(祖父の)釜次(吉田鋼太郎)を説得するシーンもありますけど、なかなか一筋縄ではいかないところです」と見どころを明かした。

 夢を追い求めるのぶの姿から「今も昔も変わらないのは諦めないことが大切なんだと思います。私もこの道に進みたいと夢をもった時に両親を説得するのにも勇気が要りました。だけど、今は諦めなくてよかったなと思っていて、それは撮影中も思い返していたんです」と演じながらデビュー当時の“初心”を思い出したといい、「やっぱり諦めなかったら何か道は開けるし、それがないと叶うものも叶わないので、諦めずに頑張り続けるのぶを見て、勇気をもらってもらえたらうれしいです」と呼びかけた。

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