ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』の製作発表会見が28日に都内で行われ、山口祐一郎、城田優、フランク莉奈、乃木坂46の中村麗乃、太田基裕、timeleszの寺西拓人、演出の山田和也が登壇した。

　ロマン・ポランスキー監督のカルト・ムービー『吸血鬼』を下敷きに、『エリザベート』『モーツァルト！』で知られるミヒャエル・クンツェが脚本・歌詞を手がけ、ロック界のワーグナーと称されるジム・スタインマンが音楽を手がけた本作。日本では2006年に初演され、今回で6年ぶり6回目の上演を果たす。

　日本初演時からクロロック伯爵を演じ、今年で同役20年目となるベテランの山口。今回初めて同役がダブルキャストとなり、同じ役を分け合う俳優として城田が抜てきされた。城田は「何度も帝劇でこの作品を客席から見ていたので、いつか演じられたらいいと思っていた。念願のヴァンパイア役。いつも背中を押してくれる山口さんとダブルキャストで参加できて、心からうれしい」としみじみと語った。

　クロロック伯爵を演じる自身の持ち味について、城田は「私のオンリーワンは存在感、体の大きさではないか。山口さんも大きいけど、そんな山口さんが見上げるほど大きいので、唯一の取り柄とさせてください」とアピール。すると、山口が「サイズは大谷（翔平）さんと一緒。ミュージカル界の大谷さんだと思っている」と太鼓判を押すと、城田は「またこれできっと変な見出しになって叩かれると思うけど……。どうもミュージカル界の大谷翔平です。よろしくお願いします（笑）」とあいさつし、笑わせた。

　すでに稽古はスタート。エピソードを聞かれ、城田は「サラ役とデュエットがあるのですが、中村さんがなかなか目を合わせてくれず。あとで演出助手の人に聞いたら『城田さんのことが怖いと言っていた』って。今のところ身に覚えがないので、まずは仲良くなるところから役作りをはじめようと思います」と明かす。

　それを聞いたサラ役のダブルキャスト、フランクが「麗乃ちゃんは人見知りの印象。ほかの方には心を開いていないけど、私は開いている気がする。結構話しかけてくれて、内心ニヤニヤしている」と城田に対してマウントをとっていた。

　本作は5月に東京建物 Brillia HALLで上演され、その後、愛知・大阪・福岡も巡る。