今、注目の24歳アーティストimase 音楽素人がわずか3年で大躍進 転機は友人「自分も弾き語りをしたいな」

2021年5月、TikTokに投稿した「音楽経験0の素人がオリジナル曲を作ってみた(dtm歴4か月)」という動画が注目を集めたことをきっかけに、そのわずか半年後には『Have a nice day』でメジャーデビューを飾った新世代アーティストのimase。誰しも一度は聴いたことがあるであろう、“どうでもいいような夜だけど”から始まる軽やかなリズムと歌い出しのリリックが印象的な『NIGHT DANCER』は、爽快感がありながらも少し切なさを帯びたサウンドで聴く人を一気に引き込み、気づけば自然と口ずさみたくなるような中毒性を持っている。

インタビューに応じたimase【写真:ENCOUNT編集部】
インタビューに応じたimase【写真:ENCOUNT編集部】

4年前にTikTokに投稿した動画がきっかけでブレイク

 2021年5月、TikTokに投稿した「音楽経験0の素人がオリジナル曲を作ってみた(dtm歴4か月)」という動画が注目を集めたことをきっかけに、そのわずか半年後には『Have a nice day』でメジャーデビューを飾った新世代アーティストのimase。誰しも一度は聴いたことがあるであろう、“どうでもいいような夜だけど”から始まる軽やかなリズムと歌い出しのリリックが印象的な『NIGHT DANCER』は、爽快感がありながらも少し切なさを帯びたサウンドで聴く人を一気に引き込み、気づけば自然と口ずさみたくなるような中毒性を持っている。

 同楽曲でSpotifyのバイラルチャートでも31か国でTOP50入りを果たし、国内外から注目を集めると、23年にはK-POPグループ・LE SSERAFIMへ楽曲提供し、アニメ映画『SAND LAND』の主題歌も担当。25年には全国ホールツアーに加え日本武道館でのライブを控えるなど、デビューからわずか数年とは思えないほどの驚異的なスピードで国際的な成功を収める彼の活躍は止まることを知らず、今や令和のシティポップを語るには欠かせない存在となった。

 そんな彼が新たに書き下ろしたのが、カンロ「ピュレグミ」の新CM曲『Soyokaze』。パッケージのリニューアルと新フレーバー発売に伴い制作された新CMは、“おいしいトキメキ”がキーメッセージとなっており、楽曲もこれまでのimaseとは少し違ったテイストで「初挑戦」したという。今回は新曲の魅力と制作秘話、さらには楽曲のテーマである“トキメキ”と“新生活”を元に、デビューから3年で勢いよく変化・挑戦し続ける今への想いを聞いた。(取材・文=楢崎瑞姫)

初挑戦のアコースティックサウンド

――ピュレグミの新CMの楽曲についてオファーが来たときの感想を教えてください。

「自分も昔から食べているピュレグミを手掛けるカンロさんからのオファーですごくうれしかったです。今回の新CMは“トキメキ”をテーマにされているのですが、自分の楽曲にも“トキメキ”というフレーズを入れた楽曲があったりと、共通する部分があって制作もすごく楽しくできました」

――今回の『Soyokaze』は本CMの書き下ろしの楽曲となりますが、楽曲のポイントや特徴を教えてください。

「昔からの友達と2人で温泉旅に行くという設定だったので、爽やかで少し疾走感のある楽曲を目指しました。アコースティックなサウンドに温かみや心地よさをのせた楽曲を制作しました。最近自分が作りたいと思っていたアコースティックな雰囲気の楽曲イメージとすごく合うCMだったので、楽しく制作することができたと思います。ラジオライクでドライブにもぴったりな曲だと思っているので、いろんな場面でたくさん聴いていただけたらうれしいです」

――アコースティックな雰囲気の楽曲は珍しいですよね。

「これまでは打ち込み要素が入った楽曲が多かったので、全体的にアコースティックなサウンドのオーガニックな曲というのは初挑戦でした」

――ちなみに、imaseさんといえば印象的なリリックが魅力ですが、今回の楽曲でお気入りのフレーズはありますか?

「『未来はそよ風 静かに過ぎ去る』という部分がお気に入りのフレーズです。そよ風のように気づかないうちに過ぎ去ってしまうものにもトキメキは隠されていますし、それを大切にしてほしいという思いを込めて作った歌詞です。そよ風というフレーズがリフレインされていくのもキャッチーで覚えやすいと思うので、ぜひそこにも注目していただきたいです」

切り替えが苦手でも「嫌だなと思う経験は成長につながる」

――今回のCMはトキメキや新生活がテーマです。新生活は人生の節目やターニングポイントになることも多いですが、imaseさんにとって人生のターニングポイントはいつでしたか?

「やっぱり音楽を始めたタイミングですかね。3、4年前に友達がアコースティックギターを購入しているのを見て、自分も弾き語りをしたいなと思い始めました。その時はそれがターニングポイントだということに気づいていなかったのでただ楽しんでいました。あとになって、その友達のおかげで音楽を始められて本当によかったなと思います」

――過去の自分からは想像できないようなお仕事を今されているんじゃないですか?

「確かにそうですね。ありがたいことに、楽曲制作を始めてからかなり早くメジャーデビューさせていただいたり、常に新しいことにチャレンジし続けているなと感じます。本当に楽しくできています」

――では、結構環境の変化になんか左右されて気持ちが落ちたりしないタイプですか?

「いえ、落ち込んだりもします。ネガティブになりやすいタイプなので、必死ですね(笑)」

――これから新生活が始まって環境の変化に悩む人が多くなると思うので、そういう気持ちになった時の乗り越え方があれば知りたいです。

「自分も切り替えが苦手なタイプではあるので、いいアドバイスができるかはわからないですが……。嫌だなと思う経験って成長につながるじゃないですか。逆にすごく楽だなと思っている環境はあんまり成長に繋がらなかったりすることもあると思うので、つらいな、キツいな、大変だなという時は、新しいことを吸収しながら成長できているタイミングかなと思うんです。

 そうは思ってもつらいときはつらいと思いますが、いつか慣れてくるし余裕も出てくると思うので、本当にどうしても嫌なときは休んだり一息ついていいと思いますが、ちゃんとそういう考え方もあるよというのは伝えたいですね」

楽曲制作の中で一番大切にしていることも明かした【写真:ENCOUNT編集部】
楽曲制作の中で一番大切にしていることも明かした【写真:ENCOUNT編集部】

“こういうのが正義でしょ”から変わった、価値観

――デビューから3年経った今、今回のCM楽曲の制作など様々なお仕事が増える中で、当初と今で、音楽の作り方は変わりましたか?

「制作に関しては、基本的な部分は昔からあまり変わっていないです。机の前に座って、トラックを作って、メロディーを作って、歌詞を作る、という作り方は昔から一緒です。ただ、作るスピードや楽曲制作で使用できる楽器が増えたというのはありますし、シンプルに音楽の知識もすごく増えました。いろんな楽曲ジャンルを作れるようになったことで成長を感じています」

――価値観の変化などはあったのでしょうか。

「価値観でいうと、当時の方が『こういう楽曲の作り方が正義でしょ』という考えがありました。例えば、歌詞はいろんな人に受け入れられやすい『抽象的な歌詞が正義でしょ』みたいな。デビュー当時はそういう考えが結構ありましたが、今はだいぶ変わりました」

――何かきっかけがあったんでしょうか。

「ありがたいことにさまざまなお仕事やタイアップをいただいて、いろんなタイプの楽曲を制作させていただけたのがきっかけだと思います。クリエイティブに合う楽曲を制作することで、自分的にもこういう曲を作ってもいいんだ、みたいな。もちろん、楽曲のキャッチーさという部分を大切にしているのは昔から変わらないんですけどね」

――そういう部分で言うと、imaseさんが楽曲制作の中で一番大切にしていることは何なのですか?

「どの曲もキャッチーさはすごく意識しています。メロディーや歌詞の覚えやすさ、メロディーと歌詞の“語感のハマリ”や“音の響きの気持ちよさ”は、初期の頃から変わらず意識しています」

――では最後に、imaseさんがこれから挑戦したいことを教えてください。

「あまり女性のアーティストの方とコラボしたことがないので、やってみたいなと思いますね。自分の楽曲はファルセットのキーの楽曲が多いので、女性のキーにも合うのかなと感じています。海外アーティストの方ともコラボしてみたいです。あとは、最近、プロデューサーとアーティストが集まって3人くらいで一緒に曲を作るコライトがすごく楽しいなと思ったので、いろんな人とやってみたいです」

 またTVCMの放映タイミングと連動し、2025年4月4日(金)午前10時より、imaseがAR技術で“動くアクスタ(アクリルスタンド)”姿になって登場するコンテンツ「きょうの#ミニimase」が公開。さらに、4月11日(金)午前10時~13日(日)午後11時59分の3日間限定で、ピュレグミのパッケージロゴをスマートフォンのカメラで読み込むとミニimaseが新曲『Soyokaze』に合わせた約90秒の新曲パフォーマンスを行うスペシャルコンテンツを視聴できる「ピュレグミARフェス」も開催される。

 imaseは「指先でバランスを取っている感じなどが表現されていて、すごく面白いです」と胸を弾ませ、「自分の地元の友達も撮って送ってきそうだなと思います。手に乗せてみたり、一緒に同じ動きをしたり、皆さんも楽しんでいただけたらすごく嬉しいです」と呼びかける。

 今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍するimaseの今後に注目すると共に、トキメキと新生活をイメージしたという、春にぴったりなアコースティックなサウンドの疾走感ある楽曲『Soyokaze』と、ピュレグミとの楽曲にとどまらないユニークな楽しみ方をぜひ体験してほしい。

□imase(いませ)岐阜県出身、24歳の新世代男性アーティスト。音楽活動開始わずか1年でTikTokで楽曲をバイラルさせ2021年12月にメジャーデビュー。「NIGHT DANCER」は韓国配信サイト“Melon”でJ-POP初のTOP20入りを果たし、SpotifyバイラルチャートTOP50に31か国ランクインするなど世界各国でもバイラル。「第65回 輝く!日本レコード大賞」にて優秀作品賞を受賞し、韓国で開催されたMMA 2023、CCMA 2023に日本人アーティストとして初出演、初受賞を果たすなど国内外で活躍の場を広げ続けている。2024年5月には待望の初アルバム『凡才』をリリース。同年、初のアジアツアーと東名阪ホールツアーを完遂。2025年4月からは初の全国ホールツアー、そして7月には初の日本武道館公演の開催が決定している。

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