「人の善意を何だと」 無料の貸し出しベビーカーが次々と消える…1台7万円、異常事態に怒り
北海道・小樽市のおたる水族館で、来館者向けに無料で貸し出しを行っているベビーカーが相次いで持ち去られる被害が発生、盗難の可能性も浮上しており、物議を呼んでいる。一部寄贈品もあるものの、多くは水族館側が経費で購入しているもので、被害額は高額にのぼるというベビーカー。おたる水族館では「これ以上このようなことが続くと、貸し出し中止も検討せざるを得ない」と対応に頭を悩ませている。

水族館が経費で購入しているもので、1台7万円近い金額にのぼるものも
北海道・小樽市のおたる水族館で、来館者向けに無料で貸し出しを行っているベビーカーが相次いで持ち去られる被害が発生、盗難の可能性も浮上しており、物議を呼んでいる。一部寄贈品もあるものの、多くは水族館側が経費で購入しているもので、被害額は高額にのぼるというベビーカー。おたる水族館では「これ以上このようなことが続くと、貸し出し中止も検討せざるを得ない」と対応に頭を悩ませている。
「当館にて無料でお貸出しているベビーカーが2/4(日)と3/17(月)に2台が相次いで行方不明になりました。このような事が続きますと、今後の貸出について考えなければなりません。ご来館時、ベビーカーなどを使用された場合、正面入口へご返却をお願い致します」
今月23日、おたる水族館の公式SNSが行った注意喚起の投稿。なくなった2台のベビーカーの写真には、「おたる水族館協力会」「貸出用」と書かれたシールや、水族館のロゴマークなどが記載されている。
投稿には、「せっかく善意で無料で貸し出してくれているのに、酷いですね…」「人の善意を何だと思っているのか…」「窃盗犯罪者が親とは、子どもが可哀想」「単純に有料にすると色々と文句言ってくる輩が確実に現れるので、デポジットにしたらどうでしょう」「出口でビーッ!! っとなるようにしたらどうだろう」「性善説が通用しない世の中」「日本人が大事にしてきた性善説がどんどん崩壊していくのを見ると、悲しくなります」など、批判の声が相次いでいる。
「ベビーカーは通常7台用意しており、そのうちの2台が立て続けになくなりました。外郭団体からの寄贈品もありますが、水族館で購入したものが中心で、高いものだと1台7万円近いものもある。持ち帰られてしまうとその後の足取りをつかむのは難しい。はっきりとしたことは分かりませんが、時期的に海外のお客さんも多かったので、それも関係しているのかもしれません」と担当者。
今後の対応については「もっと大きくロゴや名前をつける、外で使用したら恥ずかしいようなデザインにするくらいしかないのが現状です。これが続くようであれば、貸し出し自体を中止せざるを得ません」と話している。
