【御上先生】御上が隣徳学院に来たもう1つの理由に視聴者感動「ずっと心配していたんだよね」「ほんとに尊い」
俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場『御上先生』(日曜午後9時)が、23日に最終回を迎えた。今回はラストシーンで、松坂演じる御上孝(みかみ・たかし)が赴任したもう1つの理由が明らかになった。

責任をとるため変化する神崎に「気持ちの成長具合にも涙」
俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場『御上先生』(日曜午後9時)が、23日に最終回を迎えた。今回はラストシーンで、松坂演じる御上孝(みかみ・たかし)が赴任したもう1つの理由が明らかになった。
同作は未来を夢見る子どもたちが、汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実と、そんな現実に一人の官僚教師と令和の高校生たちが共に立ち向かっていく、“教育のあるべき真の姿”を描く大逆転教育再生ストーリー。東大卒でエリート文科省官僚の御上が、新たに設立された“官僚派遣制度”によって県内トップの東大合格者を誇る私立隣徳学院に赴任し、日本の教育を変えるために現場から声をあげる。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
3年2組の生徒で新聞記者を目指す報道部の神崎拓斗(奥平大兼)は、自身が書いた校内新聞の教師同士の不倫記事が原因で、相手の人生を変えてしまっていた。不倫を暴かれた隣徳学院の教師・冴島悠子(常盤貴子)は退職し、夫と離婚。娘の真山弓弦(堀田真由)が国家公務員採用総合職試験で刺殺事件を起こしてしまった。
御上は第1話で、“ブラジルで蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起こる”というカオス理論の「バタフライエフェクト」を例に挙げ、神崎が書いた不倫記事と刺殺事件、隣徳学院の不正と文科省がつながっている可能性があることを伝えていた。責任を感じた神崎は、取材した相手の“その後”に向き合うように。冴島や弓弦に何度も会い独自の調査を進め、冴島の夫が冴島や弓弦に暴力をふるっていたことや、隣徳学院が行っている不正入学に冴島が巻き込まれ、その結果、同僚教師から関係を迫られていたことを突き止めた。
冴島が神崎に託した不正入学者リストの中には、3年2組の同級生で父親が政治家の千木良遥(高石あかり)の名前も。不正入学を記事にすることは、クラスメイトやその家族の人生を変えることになる。神崎は千木良と向き合い、話をした。千木良は神崎に、「私うれしかったよ。私が『ここにいること』を無視しないでくれて」と伝え、「新聞記者になるんだよね。もし私のような立場の人がいた時に、報道しないって選択肢、あるの?」と問う。神崎は「ないと思う。でも、『いる』ってこと、絶対忘れない」と答えた。神崎の言葉に千木良は、「私にはできないことをやって。『報道は何か』ってことだけを考えて」と、同情せず記事にすることを託した。神崎は「分かった。約束する」と力強く答えた。
その後、神崎は自身が書いた記事を証拠とともに新聞記者の父親に渡した。「そのデータの中にクラスメイトがいる。自己嫌悪で、吐きそうになりながらその記事書いたよ」と、“書かれる側”に向き合いながら執筆したと伝えた。「でも千木良が言ったんだ。『報道とは何かだけを考えろ』って。だから父さんもそれだけを考えてほしい」と神崎が伝えると、父親は自身が勤める新聞社で記事を世に出した。
ドラマ終盤、卒業式を迎えた教室で神崎は御上に問う。「オカミ(御上)、俺のこと助けに来たんだよね」。御上は「そりゃ気になるよ。一色先生(臼田あさ美)から『兄に似てる子がいる』って言われて。実際来てみたらほんとそっくりで、正直『危なっ』て思ったよね」と、高校時代に自死した兄と神崎が重なったことを明かした。神崎は「去年の自分が考えてたこと思い出すと、ツッコミしか浮かばない」と振り返り、「”考え続ける“って全然自分に優しくないね。だけど……絶対手放さないから。俺、死なないから。何があっても」と力強く伝えた。
御上が赴任したもう1つの理由が明らかになり、「御上先生は、神崎が大きすぎるものを抱えてるからこそ、耐えきれず自ら命を絶ってしまうんじゃないかって、ずっとずっと心配していたんだよね」「1話で兄と同じ道をたどるかもしれない神崎くんをどうしても救いたかった御上先生、10話で御上先生のために絶対死なないと約束した神崎くん。この2人の関係性ほんとに尊い」との声が。また「神崎くんが御上先生に言った言葉に涙目」「神崎がクラスメイトを思いやる気持ちの成長具合にも涙」と、神崎の変化に感動するコメントも見られた。
※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか
