【ONE】1RKO負けの武尊、今後に言及「次のことは考えてない」「やりきったかはまだ分からない」

メインイベントでは元K-1・3階級王者の武尊(33=team VASILEUS)が元ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(27=タイ)に1R・1分20秒でKO負けを喫した。試合後の会見で今後について語った。

会見に登壇した武尊【写真:山口比佐夫】
会見に登壇した武尊【写真:山口比佐夫】

ダウンシーンに「いまの自分の体でできた限界があれ」

格闘技イベント「ONE 172: TAKERU vs. RODTANG」(23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)メインイベント、フライ級 キックボクシング

 メインイベントでは元K-1・3階級王者の武尊(33=team VASILEUS)が元ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(27=タイ)に1R・1分20秒でKO負けを喫した。試合後の会見で今後について語った。

 いきなり右ストレートから入った武尊だったが左フック、右ストレートのコンビネーションのあとに左フックを被弾。そのままマットに倒れ、ダウンを喫した。なんとか立ち上がろうとしていたが、立つことはできず、試合はそのまま終わってしまった。

 武尊は会見でまず「本当この今日の大会が日本で出来たことはありがたいこと。普段見られない選手がみんな集まってくれて世界と闘えてうれしかった。関係者出場選手に感謝したいと思っています」とコメント。

 ダウンシーンについて「カウントについてはダメージの回復を待ってはいたんですけど、立ってもどうなったか分からなかった。そこについては文句もないし自分が弱かっただけだと思う。いまの自分の体でできた限界があれかな」と語った。

 今後について「やりきったかって言われたらまだ分からない。とりあえずいまはもう。次のことは考えてない。冷静になってしっかり考えてまた正式に発表したいなと思います」と口にした。

 武尊は2022年6月19日に行われた格闘技イベント「THE MATCH 2022」で那須川天心と対戦し判定負け。その後の会見ではパニック障害などを告白した。同11月にそれまで所属していたK-1との契約を解除した。そして23年3月にABEMAの専属PPV契約選手になることとONEチャンピオンシップと複数試合契約を結んだことを発表した。同6月にMuay Thai Grand Prixに出場し復帰。ISKA K-1ルール 世界スーパーライト級王者・ベイリー・サグデン(英国)とISKA K-1ルール 世界ライト級王座決定戦とMTGPキックの王者決定戦を行い5R・KO勝ちを収めた。

 24年1月28日のONEデビュー戦でロッタンと対戦予定であったが、ロッタンのけがで消滅。試合1か月を切ったタイミングで対戦相手がONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・キアトモー9に変更された。結果は5Rの死闘の末に判定負け、足に大けがを負った。同9月に行われた「ONE Friday Fights 81」での再起戦ではタン・ジンと対戦し、2R・KO勝ちを収めている。

 今回のロッタン戦に向けては「格闘家として集大成」「最後のつもり」と発言。試合前日には「この試合をやるためにONEと契約した」と語っていた。

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