【ONE】武尊、ロッタンに1R・80秒でKO負け うつむきながらリングを後に…観客からは「ありがとう」
メインイベントでは元K-1・3階級王者の武尊(33=team VASILEUS)が元ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(27=タイ)に1R・1分20秒でKO負けを喫した。

ロッタン「左拳痛めていて自信なかった」
格闘技イベント「ONE 172: TAKERU vs. RODTANG」(23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)メインイベント、フライ級 キックボクシング
メインイベントでは元K-1・3階級王者の武尊(33=team VASILEUS)が元ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(27=タイ)に1R・1分20秒でKO負けを喫した。
一瞬で終わってしまった。武尊はこの試合、いきなり右ストレートから入った。対するロッタンは慎重にローキックから入る落ち着きぶりだった。
相手のパンチを被弾すると首を振って効いていないそぶりを見せていたが、最後は左フック、右ストレート、左フックと連続で被弾しダウン。なんとか立ち上がろうとしていたが、立つことはできず、レフェリーが試合を止めた。
武尊は試合が終わるとうつむきながら淡々とリングを後に。会場の観客から「ありがとう」の声をかけられると、下を見ながらうなずいていた。
一方のロッタンは「左拳痛めていて自信なかった。当てて倒せて非常にうれしいです」と笑顔だった。
武尊は2022年6月19日に行われた格闘技イベント「THE MATCH 2022」で那須川天心と対戦し判定負け。その後の会見ではパニック障害などを告白した。同11月にそれまで所属していたK-1との契約を解除した。そして23年3月にABEMAの専属PPV契約選手になることとONEチャンピオンシップと複数試合契約を結んだことを発表した。同6月にMuay Thai Grand Prixに出場し復帰。ISKA K-1ルール 世界スーパーライト級王者・ベイリー・サグデン(英国)とISKA K-1ルール 世界ライト級王座決定戦とMTGPキックの王者決定戦を行い5R・KO勝ちを収めた。
24年1月28日のONEデビュー戦でロッタンと対戦予定であったが、ロッタンのけがで消滅。試合1か月を切ったタイミングで対戦相手がONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・キアトモー9に変更された。結果は5Rの死闘の末に判定負け、足に大けがを負った。同9月に行われた「ONE Friday Fights 81」での再起戦ではタン・ジンと対戦し、2R・KO勝ちを収めている。
今回のロッタン戦に向けては「格闘家として集大成」「最後のつもり」と発言。試合前日には「この試合をやるためにONEと契約した」と語っていた。
