【ONE】タイ人記者が悲鳴「キャー!」 スーパーレックが初ダウンに流血でまさかの判定負け

第8試合ではスーパーレック・キアトモー9(29=タイ)がナビル・アナン(20=アルジェリア)に判定負けを喫した。昨年1月には武尊にも勝利していたスーパーレック。連勝は13でストップした。

ナビル・アナン(左)に敗戦したスーパーレック・キアトモー9【写真:山口比佐夫】
ナビル・アナン(左)に敗戦したスーパーレック・キアトモー9【写真:山口比佐夫】

勝利のアナンは涙ながらに日本語であいさつ

格闘技イベント「ONE 172: TAKERU vs. RODTANG」(23日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)第8試合、バンタム級 ムエタイ

 第8試合ではスーパーレック・キアトモー9(29=タイ)がナビル・アナン(20=アルジェリア/タイ)に判定負けを喫した。昨年1月には武尊にも勝利していたスーパーレック。連勝は13でストップした。

 スーパーレックがまさかのダウンを喫した。序盤からペースを握っていたのは20歳のアナン。アナンはデビュー戦でスーパーレックに敗戦を喫している。特別な思いがあるかのようにミドルキックに近距離では正確な肘など打ち分け、1R残り30秒、組みから繰り出した膝蹴りからの右のハイキックでダウンを奪った。

 その後もアナンは攻撃の手を緩めることはなかった。2Rにはスーパーレックの鼻付近から出血。まさかの事態に会場で取材する女性タイ人記者からは「キャー!」と悲鳴が上がっていた。

 ダウンを奪い、試合を完全に制したアナンが判定勝ち。スーパーレックは開き直っているのか悔しくはなさそうな表情で会場を後にしていた。

 一方のアナンは目に涙をため、マイクを持つと「みなさん、こんばんは! ありがとうございます!」と日本語であいさつ。ムエタイ最強の相手に勝利したことについて「初めての夢がかないました。いままでこんなうれしさはなかったです」と言葉を詰まらせていた。

次のページへ (2/2) 【動画】スーパーレックに勝利し感極まるナビル・アナン
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