「こんな事あるの」精算機がナンバーを誤認識 干渉した意外なパーツとは、製造元に原因を聞いた
コインパーキングや商業施設の駐車場を中心に、近年、入庫した車のナンバープレートを読み取るタイプの自動精算機が増えている。駐車券紛失のリスクがなく、スムーズに出庫ができるナンバー読み取り式精算機だが、意外な理由でナンバーを誤認する事例がネット上で報告され、話題を呼んでいる。製造元も「極めて珍しい」と話す今回の事例、原因はいったい何なのか。詳しい話を聞いた。

ナンバープレートを読み取るタイプの自動精算機で、AIがナンバーを誤認する珍現象が発生
コインパーキングや商業施設の駐車場を中心に、近年、入庫した車のナンバープレートを読み取るタイプの自動精算機が増えている。駐車券紛失のリスクがなく、スムーズに出庫ができるナンバー読み取り式精算機だが、意外な理由でナンバーを誤認する事例がネット上で報告され、話題を呼んでいる。製造元も「極めて珍しい」と話す今回の事例、原因はいったい何なのか。詳しい話を聞いた。
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出庫のため、精算機に向かう一台の車。本来のナンバーは全く別の4桁ながら、「こちらのお車でよろしいでしょうか?」と表示された精算画面には、「11-11」という誤ったナンバーが写されている。どうやら、カメラが誤ってナンバー上部にある「フロントグリル」部分をナンバーとして認識してしまったようだ。フロントグリルとは、車の前方にある網・格子状の隙間のこと。走行中はここから空気を取り込むことで、ラジエーターの冷却や保護、車の“顔”としての役割を果たしている。
今年1月、驚きの現象がSNSで報告されると、「こんな事あるのw」「デザインの敗北か?」「何故そこを読み取った それで11-11なのおもろいw」「ナンバーの枠を最初に認識するところがだめなのかな?」「この人はどうやって出庫したのだろう?」など、機械によるナンバー誤認を不思議がる声が数多く寄せられた。
ナンバーの誤認があった精算機は、ピットデザイン株式会社が製造する「スマートパーク」。同社の公式サイトによると、車両の入出時にカメラでナンバープレートを撮影、精算時には車両ナンバーを入力し該当車両を選択することで、スムーズに精算ができるという。
投稿の事象について、同社は「AIの誤認識です。このようなケースは極めて稀です」と文書で回答。すでに社内でも確認が取れており、「ナンバープレートは正しく認識されており、正常に支払い、出庫されています」と、問題なく精算が完了していることを明かした。
今回のように、出庫する際に間違ったナンバーが表示されていた場合の対処法については、「正しいナンバーを検索すると正常に精算できますし、出庫時にも正しいナンバーを認識していますので、問題ありません」と同社。今後の対応については、「正しいナンバーは記録できており、精算や未払いの際の登録などにも支障はなく、このようなケースは極めて稀であるため、特に対応の予定はありません。正しいナンバーの認識については、『スマートパーク』は99.99%以上の実績であり、カメラ式のシステムでは圧倒的な高精度を誇っています。今後もナンバー認識精度のさらなる向上に取り組んでまいります」と話している。
