乃木坂46井上和、幼少期は「両親から『内弁慶だ』と」…加入後に変化「強くなりました」

乃木坂46の5期生・井上和はグループに加入して3年が経過した。成長は著しく、26日に発売される新シングル『ネーブルオレンジ』では、同期の中西アルノとダブルセンターを務め、今月21日放送のテレビ朝日系ドラマ『スプリング!』(午後11時15分)で地上波ドラマ初主演を果たす。彼女は今、どんな思いで日々を送っているのか。取材でその素顔に迫った。

インタビューに応じた乃木坂46の井上和【写真:増田美咲】
インタビューに応じた乃木坂46の井上和【写真:増田美咲】

新曲で中西アルノとダブルセンター

 乃木坂46の5期生・井上和はグループに加入して3年が経過した。成長は著しく、26日に発売される新シングル『ネーブルオレンジ』では、同期の中西アルノとダブルセンターを務め、今月21日放送のテレビ朝日系ドラマ『スプリング!』(午後11時15分)で地上波ドラマ初主演を果たす。彼女は今、どんな思いで日々を送っているのか。取材でその素顔に迫った。(取材・文=星川莉那)

 井上はこれまで33枚目シングル『おひとりさま天国』、36枚目シングル『チートデイ』で単独センターを務めている。今やグループの“エース格”。楽曲の象徴となるこのポジションについて、井上は「乃木坂の良さを一番分かりやすいところで伝えられる場所」だと表現した。

 しっかりとした口調だが、初めてセンターに選出された時は「『何で自分なんだろう』『何が評価されてここに置いてくれているのか』と思うところがたくさんありました」と振り返った。そんな不安を努力と周囲の支えで乗り越えてきた。だからこそ、今では「センターでもどこにいても、乃木坂の良さをたくさんの人に伝えられるように頑張りたいです」と言える。

 『ネーブルオレンジ』では、自身にとっても初のダブルセンターになる。「前回の『チートデイ』は両隣に同期の小川彩ちゃんと池田瑛紗ちゃんがいて、感覚的に3人でセンターに立っている感じでした。(中西とダブルセンターの)今回も同じような気持ちでいます」と同期の“絆”を口にした。そして、「今のメンバーは素敵な歌を届ける人が多いので、『歌を届けたい』という思いが強いと思います」と語った。そして、井上と中西は歌唱力に定評がある。そんな期待感も踏まえ。「『歌っていいよね』を伝えられるシングルにしたいです」と意気込んだ。

 5期生も加入3年がたった。この3年間を振り返り、井上は「強くなりました」と照れ笑いした。

「自分のことを自分が一番分かっていなかったです。加入後は『なぎちゃんってこういう人だよね』って言われて、『これは違うな~、それは納得』って思うことが増えました。自己分析もするようになって、考え方が変わりました」

 自身も含めて11人の同期メンバーは「逸材ぞろい」と評され、地上波で冠番組を3年間続けた。そして、大きな会場でステージを重ねてきた。

「『乃木坂なんだ。自分』ってところから始まって、たくさんの人の前でパフォーマンスしないといけない、初めてステージに立った日産スタジアムでも人の多さにびっくりしました。いろんな仕事をこなすのにいっぱいいっぱいでしたが、先輩方の卒業も続いて、同期の口から『私たち、頑張らないとね』って聞くようになりました。乃木坂だからこそできることが多いので、これからは私たちが先輩みたいに、『お仕事でファンのみなさんに(恩を)返していけるようにならないといけないよね』と話したことが最近の一番の変化です」

幼少期についても語った【写真:増田美咲】
幼少期についても語った【写真:増田美咲】

“乃木坂らしさ”が強み

 2月には、初めての後輩となる6期生が加入。感想を聞くと、「『乃木坂入って良かった』と思ってもらいたいです」と笑みをこぼした。

「私も壁にぶつかった時に自分や周りのことが嫌になることがたくさんありました。でも、不安になった時に先輩たちに『大丈夫だよ』って言ってもらったり、活動で示してくれてすごく助けられたので、私もそういう先輩になりたいです」

 そんな井上の幼少期は、「両親には『内弁慶だ』と言われていました。家でははっちゃけて、外ではおとなしかったです」というが、「加入してコミュニケーション能力が上がったと思います。先輩ともたくさん話せるようなって『成長したな』と思います」と目を細めた。

 グループ活動のかたわら、雑誌『non-no』の専属モデル、初写真集『モノローグ』(4月22日発売予定、講談社)など“外仕事”も充実している。多忙なスケジュールの中、息抜きは「猫が好きで、飼っています。猫と遊んでリフレッシュしています」と愛猫家の一面をのぞかせた。

 そんな日々の中、撮影に臨んだ『スプリング!』。本人も俳優業への意欲は高く、好きな俳優を問うと「波瑠さんです」と即答した。

「お会いした時のたたずまいがすごいです。演技もきれいで、感情がダイレクトに伝わるところが好きです」

 乃木坂46には、ドラマや映画などに出演するメンバーも多くいる。井上は『スプリング!』の撮影参加にあたり、「すごすぎる先輩方がたくさんいるので、(乃木坂46の)個人PVや地上波ドラマ、舞台など先輩方が出ている作品をたくさん見ました」と明かした。そして、今後に向けて「いろんなキャラクターをやりたいです。できるうちに、また学生役を演じたいです」と声を弾ませた。

 もっとも、ホームは乃木坂46。さまざまなアイドルグループが誕生し、アイドル界も変化を遂げている中で井上は「グループが築き上げた“乃木坂らしさ”が強み」と思っている。

「今年13年目になって歴史も長くなってきたので、ここまで先輩方が積み上げてきてくださったものを大切にすることが大事だと思います。歴史が大きな強みだと思うので、乃木坂というグループを大切にして頑張っていきたいです」

 先輩から継承したグループ愛。“努力、感謝、笑顔”を胸に、井上はメンバーとして、個人として、さらなる成長を期す。

□井上和(いのうえ・なぎ) 2005年2月17日、神奈川県生まれ。22年2月1日、乃木坂46の5期生オーディションに合格。翌23年3月29日発売の32枚目シングル『人は夢を二度見る』で初めて選抜メンバーに入り、同8月23日発売の33枚目シングル『おひとりさま天国』で初めてセンターに抜てきされた。その後、36枚目シングル『チートデイ』でもセンター。今月26日発売の38枚目シングル『ネーブルオレンジ』では、同期の中西アルノとダブルセンターを務める。4月22日には初写真集『モノローグ』(講談社)を発売予定。158センチ。血液型B。

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