取り締まりではなく「褒める」 いい運転を賞賛する“パトカー”誕生秘話 初代は日産GT-R、国産ブランド車が歴任
「思いやりを増やす。交通事故を減らす」をスローガンに掲げるソーシャルプロジェクト・JAPAN SMART DRIVERと、定番のカーミーティング・代官山モーニングクルーズの特別コラボイベントが20日、都内で開催された。「首都高が好き」をテーマに、参加ドライバーたちは安全運転への意識を高め合った。

代官山モーニングクルーズとのコラボ企画が実現
「思いやりを増やす。交通事故を減らす」をスローガンに掲げるソーシャルプロジェクト・JAPAN SMART DRIVERと、定番のカーミーティング・代官山モーニングクルーズの特別コラボイベントが20日、都内で開催された。「首都高が好き」をテーマに、参加ドライバーたちは安全運転への意識を高め合った。
これまでの愛車遍歴は50台以上…「車検に通したことがほとんどない」と語る歌手のクルマ愛(JAF Mate Onlineへ)
同プロジェクトは、放送作家・脚本家の小山薫堂氏を発起人として2007年にスタート。交通安全やスマートな運転の啓発活動を行ってきた。
毎月第2日曜に開催している代官山モーニングクルーズとのスペシャル企画。この日の参加者は、朝7時に代官山 T-SITE 駐車場に集合した。ポルシェやロータスをはじめ、アルピーヌ A110、ローバー 220クーペ、フォード F-100といった輸入車の個性派も。マツダ・ロードスター、ホンダ シビック・タイプR、トヨタ・スプリンタートレノ(AE86)、コペンGR スポーツなど、国産スポーツタイプの名車もオーラを放った。50台以上が集まり、愛好家たちが親睦を深めた。
中でも際立ったのが、同プロジェクトの象徴でもある「ほめるパトカー(通称ホメパト)」だ。「もし良い運転を見つけて褒めるパトカーがいたら、ドライバーはもっと楽しく、気持ちよく運転できるのでは?」――。この発想から誕生したホメパト。“悪い運転を取り締まるのではなくいい運転を褒める”がモットーだ。
08年に初代として、日産GT-R号がデビュー。その後は、三菱i-MiEV号、トヨタ86号とスマート・フォーフォー号、マツダ・ロードスター号とSUBARU BRZ号、5代目として22年夏から三菱・アウトランダーPHEV号が活躍。ドライバーのお手本となるような運転で首都高を走ったり、カーイベントで交通安全を呼びかけている。
この日の会場に、アウトランダー号が登場すると、参加者や通行人らが思わず写真撮影。白とピンクのカラーリングが印象的で、たくさんのデザインのステッカーが貼られており、唯一無二の存在感を放つ。周囲のドライバーへの配慮や心の余裕を持った“スマートドライバーの精神”を伝えた。
参加者はこの“ホメパトの精神”を確認し、全員がジャンボステッカーを愛車に付けて、首都高ドライブに出発した。当日はJ-WAVEの特別ラジオ番組も放送され、ホメパトのリポーターを『OCTPATH』栗田航兵が務めた。
また、街に住む人へクルマがある暮らしを提案する若手クリエーターチーム・CAR CITY GUIDEともコラボ。同チームが仕上げた特別なマップが参加者に配られた。
