香川照之、不評ロン毛が「生きた(笑)」 最新主演ドラマで6役怪演…異例の衣装合わせ明かす

俳優の香川照之が20日、都内で行われた、主演を務めるWOWOW『連続ドラマW 災(さい)』(4月6日午後10時より放送・配信)の完成報告会に出席した。同作にまつわるトークを展開した。

完成報告会に出席した香川照之【写真:ENCOUNT編集部】
完成報告会に出席した香川照之【写真:ENCOUNT編集部】

WOWOW『連続ドラマW 災(さい)』

 俳優の香川照之が20日、都内で行われた、主演を務めるWOWOW『連続ドラマW 災(さい)』(4月6日午後10時より放送・配信)の完成報告会に出席した。同作にまつわるトークを展開した。

 完全オリジナルの同サイコ・サスペンスは、現代を生きる罪なき6人の主人公たちの人生を描く群像劇。気がつくと、それぞれの物語にはある“男”(香川)が紛れ込んでいる。そして、それぞれの人生に無慈悲にも“災い”が訪れる。“男”は何者なのか? “災い”とは何なのか? いつ、誰に“災い”が降りかかるのか……。多くの謎が鑑賞者の心理を揺さぶり、“男”の存在がこれまでにない恐怖をもたらす。監督・脚本を手がけたのは、監督集団「5月」の関友太郎、平瀬謙太朗。

 香川が演じるのは、人に“災い”をもたらすある“男”。姿を変え、口調を変え、顔つきを変え、性格や所作まで変えて、まったくの別人となって6人の主人公たちの前に現れるという。

 香川本人は「普通は、大体主人公でも衣装合わせは1時間とか2時間ぐらいあれば十分終わる。前回『宮松と山下』という映画を撮ったときはあれは6時間くらいだった。今回衣装合わせが1日で終わらず、2日間かかりました。いつまでたっても終わらない。それだけで十分この作品がそこに豊かさに盛り込むか。僕は衣装と髪型が一番の役作りだとやっぱり思う。そこで衣装を決めるだけで2日間。さらにその度に髪型をどうするのか(検討した)」と説明。

 続けて「当時、僕はずっと髪の毛を伸ばしていて、不評きわまりないロン毛だった。そのロン毛が十分に生きまして(笑)、その長い髪の毛を色々いじりました。このドラマをやるために伸ばしていたのではないかというくらい。色々いじることができて、その髪型も、衣装の度にメイクさんが汗をかきながら毎回作って、『これぐらいでいいだろう、これぐらいでいいだろう』と言って色々やった。ウィッグをつけたり色々な作業で2日間衣装合わせ、メイク、フィッティングからテストまでかかった。それだけでも役作りは豊かにできたかなと思っています」と手応えを口に。

 さらに「6役の中身に関しては、皆変わったキャラクター。職業は一般的な職業というか、社会の中で溶け込むようなお仕事をされている役になる。しゃべり方に関しては『どうしようかな』と悩んで、監督たちに『これでいいですか?』とオファーを(した)。こういう喋り方という風にして、『じゃあそれでいきましょう』というのを毎回やっていました」と舞台裏を語った。

 主演映画『宮松と山下』(2022年)でも組んだ「5月」については「主役なのに(劇中人物の中で)最もセリフが少ない台本を書く天才。主役が一番セリフが少ない。少ないセリフで主役をやらせていただいて本当にありがとうございます(笑)」と冗談を飛ばしつつ、「それだけにこの主人公が何を考えているか分からないというものが増幅する」とメリットにも触れた。

 他方、迫る4月にちなんで、新たに始めたいことをたずねられて香川は「ないんですよね」と笑い、「しっかり感謝を持って生きる毎日を引き続き続けたいという思いしかございません」と謙虚に答えた。

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