BreakingDown、ジャッジ発言が物議 大阪伝説の不良「大沢 飯伏がホンマに腹立った」 盟友は“異変”明かす

2日に都内で行われた「Breaking Down15」で秀虎がサップ西成を判定で下した1戦が、ネット上で波紋を呼んでいる。試合は延長戦で決着したものの、サップがSNS上で2人のジャッジを名指しで批判する異例の展開となった。盟友のアンディ南野は試合後のサップの“ただならぬ様子”を明かし、擁護の姿勢を示した。

サップ西成【写真:山口比佐夫】
サップ西成【写真:山口比佐夫】

ネットは真っ二つ「あの判定は酷かった」「負け犬の遠吠えはダサい」

 2日に都内で行われた「Breaking Down15」で秀虎がサップ西成を判定で下した1戦が、ネット上で波紋を呼んでいる。試合は延長戦で決着したものの、サップがSNS上で2人のジャッジを名指しで批判する異例の展開となった。盟友のアンディ南野は試合後のサップの“ただならぬ様子”を明かし、擁護の姿勢を示した。

 この試合のジャッジは、宮田和幸、YA-MAN、飯伏幸太、大沢ケンジ、オーディエンスの5者だった。本戦では宮田とYA-MANがサップにつけ、他の3人がドローの判断を下したため延長戦へともつれ込み、最後は5-0で秀虎の勝利となった。

 物議を醸しているのは、本戦の判定だ。

「飯伏幸太 大沢けんじ ホンマに適当に仕事すなよ 自分の教え子があの判定されたら納得いくんかな? 飯伏はただのプロレスラーやろ? 大沢ケンジ格闘家よな? 初めて自分の試合で腹立った 映像見返して 余計イライラしたわ」

 試合後、サップはSNS上で飯伏、大沢を名指しで批判。「オーディエンスはかまへん 大沢 飯伏がホンマに腹立った」と、たたみかけた。

 対戦する選手同士がヒートすることはあっても、ジャッジに矛先が向くのは異例。

 ネット上はすぐに反応し、「あの判定は酷かった」「特に飯伏がひどい 飯伏がドローつけた理由『秀虎今日で最後だからもう1ラウンド見たい』いやこんなん言い出したらキリないて」「飯伏 大沢に限らずダウンでも取らん限り1R全部ドローにする流れやめてほしい」「負け犬の遠吠えはダサいよ、大阪のレジェンドなんだろ?」「倒さないお前が悪い」「どう見てもお前の負け」「途中宮田さんがおっしゃられていたように、ブレダウは本来1分間での決着なので、1分間で差が出たのならきちんとジャッジしてほしいですね」など賛否両論が起こった。

 当日サップの応援のため会場で観戦していたアンディは、「細かいことをごちゃごちゃ言わんと、完全な形で勝ってりゃそれでよかったやんけと思うんですけど」と前置きしつつも、サップの心境に理解を示した。

「BreakingDownっていうのは、格闘家たちが日の目を浴びる、今ほんまに日本一の舞台になっていて、そこにやっぱり大きなものをかけてみんな行くと思うんですよ。どんだけ手数があろうが、ダウン取ってようが関係ない。場の雰囲気でお前の勝ちやと思わせたほうが勝ちっていうエンタメなのか、それとも格闘技なのか。どっちかにしてほしい。格闘技の試合としてのジャッジをつけるんなら、徹底してほしいなっていうのは今見てて思います」

 大会は1分間最強を決める格闘技エンターテインメントを標ぼうするも、世間ではどこまでいっても格闘技との共通認識がある。

 特に問題視するのが、ジャッジがドローをつけた根拠だ。「なんで今回ドローつけたんですかって聞かれて、秀虎っていう選手が今回引退をかけた1戦やったんで、延長ラウンドを見たくなったとか、要は感情論で勝敗つけていた」。確かに秀虎は「負けたら引退」をかけて試合に臨んだが、一方のサップにもこの1戦にかける思いは並々ならぬものがあったとアンディは明かす。

「実は彼、目もほんまもう今すぐ手術せなあかんって言われてる状態なんですけど、手術をしてしまうと、オーディションとか試合の狭間になってしまうんで、試合に出れなくなるんですよ。その目が片方つぶれようが、自分の全てをかけて、格闘人生の全てをここに集約する試合だった」

 舞台裏での努力、覚悟を誰よりも知るだけに、秀虎のみに配慮したかのようなジャッジの発言には首をかしげる。

試合後にアンディが目撃したサップの“異変” 「すごいストレスを…」

 サップは大阪でその名を知らぬものはいないほどの不良のレジェンド。決まった勝敗に言い訳するような男ではない。

 それが、「初めて自分の試合で腹立った」と恥を承知で、不満をあらわにした。そのことがいかに重いか、アンディは知っている。

 試合後もサップらしからぬ姿を目にしたという。

「いや、すごいストレスを感じてますよ。今まで何十試合も出てきてるけど、柔道とか他の格闘技を入れたらもう100試合以上出てきてるけど、初めて自分の試合に不服を持った。生まれて初めて。ジャッジが全員エンタメなんやったらエンタメでいいと。ただ、格闘技関係者は俺にしかつけてないのに、大沢ケンジ、どこ見てたん。お前も格闘技関係者や。なんでドローをつけてんねん。もう1回ビデオ見直してみて、自分の弟子が同じ試合内容でジャッジがドローをつけられたらお前どう思うねんって。そういう怒り方はしてましたね」

 Breaking Downは7月に初の大阪大会を控える。荒ぶるサップはヒロ三河との対戦を希望しているが……。オーディションの締め切りが迫る中、不穏なムードが漂っている。

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