俳優の松下由樹が20日、都内で行われたテレビ東京系ドラマ24『ディアマイベイビー～私があなたを支配するまで～』記者会見に出席。キャリアの長い松下だが「いままで演じたなかでもより一層強烈なキャラクター」と語った作品への思いを語った。

　テレ東×アミューズクリエイティブスタジオが共同製作した完全オリジナル漫画をドラマ化した本作。芸能事務所のマネジャー・吉川恵子が、新人俳優・森山拓人に異常なまでの愛を注ぎ、その執着が狂気へ変貌していく、鬼気迫る狂愛サスペンス。

　狂愛マネジャー恵子を演じた松下。「脚本を読んだときは、衝撃的かつ刺激的でドキドキしながら読み進めました」と語ると「最初は演じるにあたってどうしたらいいのか悩みました」と正直な胸の内を明かす。

　しかし松下は「迷いながら演じてしまったらダメだというのは分かっていたので、スタッフさんや監督さんと打ち合わせをし、自分の気持ちを整理して撮影に臨みました」と気合を入れてクランクインしたというと「いまは一切迷いがありません。恐怖も愛情の歪み具合も存分に演じることができたと思います」と胸を張る。

　そんな松下の気合は、共演者にも伝わったよう。この日の会見には、野村康太、中村ゆりか、長妻怜央も参加したが、恵子の狂愛を受ける新人俳優・拓人を演じた野村は「（拓人の母親役の）山口紗弥加さんと松下さんの取っ組み合いのシーンは、本当に強烈であ然としながら見ていました。頭のなかに二人の恐ろしい表情が今でも残っています。本番前はお二人とも和やかな感じでお話をしているのでなおさら……」とベテラン俳優の切り替えのすごさに脱帽していた。

　芸能界のマネジャーと俳優を取り巻くストーリー。松下は「我々のいる世界ですが、全く別物として、ドラマのなかのリアリティーを中心に捉えています」と語ると「いままで演じてきた役のなかでも、より一層強烈なキャラクターだと思います。愛情があるが故にここまで歪んでいくのという感情に目を見張るものがあります。とても面白い作品になっていると思います」とアピールしていた。