NHK連続テレビ小説『おむすび』（月～土曜午前8時）に現在出演中の俳優・橋本環奈と3月31日から放送される『あんぱん』の主演を務める今田美桜が東京・渋谷のNHK放送センターでバトンタッチセレモニーを行った。

　今田が『あんぱん』内で演じる朝田のぶの自宅・朝田家のセットで行われたセレモニー。橋本はこれまでの撮影を振り返り「（クランクアップしてから）もう1か月もたったということにすごく驚いています。クランクアップの時のことを忘れることができずにいるというか、一年近く『おむすび』の結ちゃんという役に寄り添っていたので、まだまだ私の中に結ちゃんがいる気がしていて。1か月もたったと数字で聞くと、びっくりしますね」とコメント。

　一方の今田は現在、撮影中。「撮影が始まってあっという間に半年たち、残りもあと半年ほどということに、早くもさみしさを感じています。毎日すごく楽しく撮影できていて、とても幸せに朝田のぶを演じさせていただいています」と振り返った。

　セレモニーではドラマゆかりの品のプレゼント交換も行われた。橋本は今田へ神戸産のスリッパを贈り「今日お会いして、（今田さんの）変わらず元気な姿を見られてほっとしました。私も（伊藤）沙莉さんからバトンタッチの時に聞いたのは健康面の話で、よく食べてよく寝てというのが一年乗り切るにはすごく大事なのかなと思っています。病気もけがも無く、がんばっていただきたいなと思います」とエール。

　一方の今田は高知の特産品・鳴子と「あんぱん」を贈った。橋本からのアドバイスを受け「橋本さんもこれまでのヒロインの皆様も、健康に気をつけて乗り越えてこられたと思うので、しっかりその思いを受け継いでいきたいなと思います」と意気込んだ。

　また今田からは橋本に対し「撮影で楽しみだったことはなんですか？」という質問も。これに橋本は「『おむすび』の撮影は食卓のシーンが本当に多かったのですが、（料理監修の）広里先生が作るご飯がおいしすぎて、カットがかかってもみんな食べ続けてたんです。なんだったら始まる前から、『食べ途中のシーンだったら食べといた方がよくない？』なんて言って、お父さん役の北村有起哉さんがずっと食べていて（笑）。私自身も『今日はお刺身があるらしいよ！』とか、みんなで食卓のシーンでテンションが上がって
いました」と答えていた。

　セレモニー後、橋本は「前回、沙莉さんからいただいたバトンを受け継いで、改めてこのバトンタッチ式の重さを感じました。私のなかでは『おむすび』の区切りが今日あったのかなと思っていて、いまバトンを渡したときに、なんだかすごく寂しさを感じました。同時に、『おむすび』から『あんぱん』へということで、どちらも食に関するネーミングという縁もあるので、『あんぱん』も楽しみにしています」とコメント。

　バトンを受け取った今田は「撮影が始まって半年たちましたが、一年間『おむすび』で前向きな結ちゃんとして過ごされてきた橋本さんからバトンを受け継いで、あらためて『いよいよスタートするんだな』というのを感じています。今もふだん撮影をともにしているスタッフの皆様に見守っていただいているので、それをしっかりと受け止めながらこの先もみんなで頑張りたいなという風に感じました。（橋本さんに）本当におつかれさまでした」と語った。