第97回選抜高校野球大会が18日、兵庫・西宮市の甲子園球場で開幕し、今大会の応援イメージキャラクターを務めるタレント・モデルの大角ゆき（16）とモデルのディラン（17）が同球場に駆けつけた。2人は選手たちの入場行進や試合を見守り、開会式を伝えるMBS毎日放送の生放送にも出演した。

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　球児にとって「聖地」と呼ばれる球場のスタンドに立ち、2人は実感を込めた。

大角「他の球場には行ったことがありますが、歴史ある場所だと感じました」

ディラン「2年前に姉と一緒に高校野球の観戦で訪れたことがあります。あらためて開会式で声援や君が代を聴いて、声や音が体中に響いてくる球場でした」

　出場32校による入場行進はアルプススタンドから見ていたといい、大角が「一糸乱れぬ行進で迫力がありました。大会にかける選手一人ひとりの思いが伝わってくる行進でした」と言い、ディランは「応援する高校が入場した時にスタンドが沸いて、『これから大会が始まるんだな』という雰囲気を感じました」と振り返った。

　市和歌山の川辺謙信主将（3年）による選手宣誓は野球人口にも触れ、「現在、野球人口が減少する中、高校野球は新たな時代に向かい、歩み始めています」と話した後、「あらためて問います。みなさん、高校野球は好きですか？」と問いかけを交えたもの。そして、高校野球の素晴らしさを強調し、「私たちは高校野球が大好きです」「先輩方が紡いできた歴史と伝統あるこの大好きな高校野球をさらに魅力あるものに発展させ、未来の高校球児へとつないでいく責任があります。私たちはいま1度、野球ができる喜びをかみしめ、今まで支えてくれた全ての人たちへの感謝を胸に、仲間を信じ、そして、未来のために全力でプレーすることを誓います」と締めくくられた。

　この堂々とした宣誓を目の当りにしたことも、2人の心を震わせていた。

大角「高校野球の歴史について触れていて、その場に立てているありがたさを感じました。光栄な場にいることを表現されていて、かっこいと思いました」

ディラン「出場32校を代表して宣誓するのはすごいこと。これまで大会に携わってこられた方々の感謝の思いが伝わってきました」

　その上で、大角は「スタンドには同じ学校の高校生が応援しているので、声援を感じながら頑張ってほしいです。イメージキャラクターとして同年代にセンバツ大会を身近に感じてもらえるように発信していきます」と言い、ディランは「テニスをやっているので、勝つために努力すること、試合に負ける悔しさは分かっているので選手と同じ気持ちです。今まで取り組んだ成果を全力で出し切ってほしいです」とエールを送っていた。