小倉智昭さん、お別れ会に700人超参列 ギターを弾き笑顔の遺影に流れる本人の歌声「これだけ充実した人生…そうはない」
昨年12月9日に膀胱がんで亡くなったフリーアナウンサー・小倉智昭さん(享年77)のお別れ会が17日、東京・南青山のジャズクラブ・ブルーノート東京で行われた。俳優の寺尾聰、嵐・二宮和也ら小倉さんと所縁(ゆかり)があった700人以上が参列。祭壇には小倉さんがジーンズ姿でベースを弾く遺影、小倉さんが応援し続けた埼玉西武ライオンズのユニホームなどが飾られた。

寺尾聰、デーブ・スペクターが弔辞
昨年12月9日に膀胱がんで亡くなったフリーアナウンサー・小倉智昭さん(享年77)のお別れ会が17日、東京・南青山のジャズクラブ・ブルーノート東京で行われた。俳優の寺尾聰、嵐・二宮和也ら小倉さんと所縁(ゆかり)があった700人以上が参列。祭壇には小倉さんがジーンズ姿でベースを弾く遺影、小倉さんが応援し続けた埼玉西武ライオンズのユニホームなどが飾られた。
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音楽、ファッション、スポーツ…多くの趣味を楽しんだ小倉さんらしい「お別れ会」だった。ブルーノート東京も小倉が生前、こよなく愛した場所。祭壇の中央にはエレキギターを持って微笑む小倉さんの遺影(2023年撮影)。参列者を「ようこそ」と迎えてくれているかのようだった。
向かって左側には、西武やサッカー日本代表のユニホーム、ゴルフバッグ、五輪、W杯でのプレスパスなど。右側にはベース、クラッシックギター、ジージャン、望遠カメラ、嵐からプレゼントされたシャンパンなどが飾られた。それを眺めるだけで楽しい「展示会」の様相。そして、小倉さんが大学時代に結成したバンド・Memory of Futureの音源が流れ続けた。小倉さん自身がベースとボーカルを担当し、小倉さんの若かりし頃の歌声と演奏が会場に染みわたった。
そして、定刻の午後2時に会が開始。司会は小倉さんが、22年にわたって総合司会を務めたフジテレビ系『とくダネ!』(1999年4月~2021年3月)で共演した元フジテレビアナウンサーの笠井信輔アナが担当し、「小倉さんはにぎやかなことが好きな人でした。できれば、明るく送ってさしあげたいと思います」と呼びかけた。
弔辞は親友だった寺尾と『とくダネ!』でレギュラーコメンテーターだったデーブ・スペクターが担当。寺尾は昨年5月、お互いの誕生日を祝うために2人きりで会った時のエピソードを明かした。
「恥ずかしいんですけど、じじいが2人で小さなプレゼントを交換しました。彼は僕にサングラスをプレゼントしてくれ、僕は『もっと、金持ちになれ』と財布を渡しました。で、僕が『77歳と77歳で7が4つも並んでチンジャラジャラで縁起がいいかもしれない』と言ったら、彼はすごくうれしそうにしていました」
そして、デーブは小倉さんについて「ヨーダみたいな存在で800歳分の知識と知恵がありました」「引き出しが多すぎて歩く家具店、ウィキペディアの方が小倉さんを参考にしてもいいぐらい」などと表現した。共演した22年間の間には、怒られたこともあったというが、「さりげない激励の言葉が宝物でした」「個人的な話もたくさんできてラッキーでした」「誘われてディズニーランドに行っても、小倉さんと話している方が楽しかったです」などと感謝。取材対応を受けた際は、小倉さんに向けて「(弔辞に)オチがなくてすいません」と謝りつつ、「これだけ充実した人生を送った人はそうはいないと思います。尊敬します」と実感を込めた。
関係者によると、小倉さんの納骨は都内の墓地で無事に執り行われおり、この日を迎えたという。
