俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場『御上先生』（日曜午後9時）の第9話が16日に放送された。今回は“ヤマトタケル”の正体と不正入学者が明らかとなった。

　同作は未来を夢見る子どもたちが、汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実と、そんな現実に一人の官僚教師と令和の高校生たちが共に立ち向かっていく、“教育のあるべき真の姿”を描く大逆転教育再生ストーリー。松坂演じる東大卒でエリート文科省官僚の御上孝（みかみ・たかし）が、新たに設立された“官僚派遣制度”によって県内トップの東大合格者を誇る私立隣徳学院に赴任し、日本の教育を変えるために現場から声をあげる。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　御上が赴任した隣徳学院には、たびたびFAXで怪文書が送られてきていた。第2話では、「隣徳はくにのまほろば　このくにに平川門より入りし者たち数多あり　お前の不正をわたしは観ている　倭建命」と書かれた文書が届いた。しかし理事長の古代真秀（北村一輝）は、いたずらだと取り合わなかった。第4話では再び、「我は平川門より入る人々に　草那藝之太刀を振り下ろす者なり　お前の不正はまもなく白日のもとにさらされる　倭建命」と書かれたFAXが。3年2組の副担任の是枝文香（吉岡里帆）は、御上がヤマトタケルだと疑い問いつめるが、御上は違うと答えていた。

　一方、3年2組の生徒で報道部の神崎拓斗（奥平大兼）は、元教師の冴島悠子（常盤貴子）から、在職中に不正入学の手伝いをしていたことを告白される。証拠はないと言っていた冴島だが、後日神崎を呼び出すと、「出せなかった理由ごと託す」とUSBメモリを手渡した。USBメモリは冴島が退職時に持ち出したデータ一式だった。

　次元賢太（窪塚愛琉）の家に御上と是枝、神崎と富永蒼（蒔田彩珠）が集まる。さらにその場には、「ヤマトタケル」を名乗る人物が入ってきた。隣徳にFAXを送っていたヤマトタケルの正体は、槙野恭介（岡田将生）だった。驚く是枝たちに御上は、「紹介するよ。僕の文科省での同期で、槙野恭介。別名ヤマトタケルだ」と槙野を紹介。「槙野は僕の同期でね。今回のことを調べるために、僕は隣徳を、槙野は文科省の動きを調べていた」と明かした。次元が「最初から結託してたってことですか」と質問すると、御上はクールな表情で「ま、そういうことだね」と答えた。

　これまでライバルとして敵対していた御上と槙野。顔を合わせる度に不穏な空気が流れていたが、SNS上では早い段階から御上と槙野が「実は仲間なのではないか」と考察されていた。今回ヤマトタケルの正体が明らかとなり、SNS上では「槙野さん！　やっぱりあなたでしたか！」「ヤマトタケルの正体、槙野さんでよかったぁ」「ヤマトタケルうれしいね、やっぱり味方だったね」「岡田将生信じてたよって展開でヤッター！　って声出して喜んでしまった」と歓喜の声があがった。

　また、冴島から渡されたデータの中には不正入学者たちのリストが。そこには3年2組の千木良遥（高石あかり）の名前も書かれていた。過去の放送で千木良の父親が政治家であることは明らかになっている。SNS上では、次回予告で千木良だけ卒業証書やコサージュがないことを指摘する声が。「千木良の処遇が不安過ぎる…」「まって千木良、花ついてない…私が泣いちゃう」「千木良だけ卒業できないとかは嫌だよーーー」と不安の声もあがっている。

※高石あかりの「高」の正式名称ははしごだか