三宅健が舞台でピアノの名手役 “交換音楽日記”に思い「どんな状況であれ対話を止めてはいけない」
数々の映画音楽を手がけてきた岩代太郎氏が、新たなフィールドでクリエイションを行いたいと発案した「奏劇」の第4弾となる奏劇 vol.4『ミュージック・ダイアリー』の公演決定が17日に発表され、アーティストで俳優の三宅健、馬場ふみか、西村まさ彦が出演することも明らかになった。

『ミュージック・ダイアリー』に三宅、馬場ふみか、西村まさ彦が出演
数々の映画音楽を手がけてきた岩代太郎氏が、新たなフィールドでクリエイションを行いたいと発案した「奏劇」の第4弾となる奏劇 vol.4『ミュージック・ダイアリー』の公演決定が17日に発表され、アーティストで俳優の三宅健、馬場ふみか、西村まさ彦が出演することも明らかになった。
世界のどこかでは常に続けられている戦争。『ミュージック・ダイアリー』は、敵国同士で恋人になった男女が、戦争という抗えない強大な力に翻弄され離れ離れになりながら、音楽を通して“交換音楽日記/ミュージック・ダイアリー”で心を通わせ、言葉を交わし合う物語。恋人たちの愛し合う姿とピアノで紡ぐ音楽を通して、戦争の不合理さ、犠牲者への追悼、そして世界平和を唱える。
3人の俳優と2人のピアニストのみによる今回の舞台は、6月20日から29日までよみうり大手町ホールで開催予定だ。
優れたピアノの名手で音楽大学で作曲を教えるミカエル・ハインズ役に、2022年の奏劇vol.2に引き続き、2度目の出演となる三宅。同じ音楽大学でピアノを教えているミカエルの恋人ナザレンコ・ローラ役を演じるのは馬場ふみか。さらに西村まさ彦が2人の恋物語を語るストーリーテラー・久遠泰平役を演じる。
そして2台のピアノがもう1人のミカエルとローラとして“交換音楽日記/ミュージック・ダイアリー”を演奏し重要な役割を果たす。
○三宅健 コメント
「この作品は、音楽を通じて紡がれた二人の愛の物語であり、同時に、戦争という理不尽な運命に翻弄された人々の姿を描いた作品です。音楽が本来持つ力とは、国境や立場を超えて人の心を繋ぎ、対話を生み、共感を呼び起こすものではないでしょうか。しかし、争いの中ではそれさえも許されなくなる。愛し合う二人が音楽という“日記”を通じて心を交わし続けたように、私たちも、どんな状況であれ“対話”を止めてはいけない。この物語が、音楽の持つ力、そして平和を願うすべての人々の想いを、改めて考えるきっかけになればと願っています」
○馬場ふみか コメント
「お話をいただいた時はとても嬉しかったのですが、朗読劇が初めてなので不安もありました。ただ新しいことに挑戦出来るということに、非常にワクワクもしていて。生の音楽とともに演じていく『奏劇』のスタイルにも大きな魅力を感じましたし、今はドキドキしながらも楽しみな気持ちでいっぱいです。
私が演じるローラは、“愛を信じる強さ”のある女性だと思っています。とはいえまだプロットの段階なので、これから台本を読み進める中でどんな新しいローラの顔が見えてくるのか。お稽古が始まるのが非常に楽しみです。平和に対する祈り、自由の大切さなど、改めて考えさせられる作品だと思います。ぜひ劇場に足を運んでくださる皆様にも、ミカエルとローラ、ふたりの人生からなにかを感じ取っていただけたら嬉しいです」
○西村まさ彦 コメント
「お話をいただいた時はまず、『なぜ僕に?』と思いました。朗読劇への出演経験はありますが、僕としては目の前のことに向き合うだけと言いますか、お客様に楽しんでもらえるよう、精一杯務めているだけですから。ただ岩代太郎さんが作曲されたピアノの演奏を聴きながら、朗読することが出来る。そこには言葉で言い表せないくらいの喜びがございますし、非常に興奮しています。今回僕は講談師の久遠泰平を演じます。
今はまだプロットの段階ですし、実際に動き出すのは台本を読んでからですね。楽しみにしているのは、これがどういった形でお客様に届くのか。会場の空気がどのように変わっていくのか。演じながらそういったことを少しでも味わえたらいいな、と思っています」
