【おむすび】大島美優、真紀役後に別人役で再登場「びっくりしました…うれしかった」
NHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)で阪神・淡路大震災で亡くなった渡辺真紀を演じた俳優・大島美優が、17日に放送された第116回で、別人の田原詩役で出演した。詩は栄養失調で倒れ、主人公・米田結(橋本環奈)の病院に入院してきた少女。阪神・淡路大震災で亡くなった歩(仲里依紗)の友人・真紀に似ているという設定。大島が真紀役と詩役で出演が決まった際の心境を語った。

渡辺真紀役としてクランクアップ後に栄養失調で入院した田原詩役で出演
NHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)で阪神・淡路大震災で亡くなった渡辺真紀を演じた俳優・大島美優が、17日に放送された第116回で、別人の田原詩役で出演した。詩は栄養失調で倒れ、主人公・米田結(橋本環奈)の病院に入院してきた少女。阪神・淡路大震災で亡くなった歩(仲里依紗)の友人・真紀に似ているという設定。大島が真紀役と詩役で出演が決まった際の心境を語った。
まずは真紀として出演が決まったときの気持ちを語った。
「朝ドラは、いつか絶対に出たいと思っていました。オーディションの台本をもらった時から、『真紀』というキャラクターが大好きだったんです。なので、『おむすび』に真紀として出演できると知ったときは、すごくうれしかったです! 真紀は、まっすぐで、素直で、みんなに優しくて、人のことを大切にできる子だと思います。台本を読んで、ふとした瞬間に何度も思い出してもらえるような、相手にポジティブな感情を与えられる女の子でいたいなと思ったので、笑顔で、元気で、明るい感じを出したいと思って演じました」
真紀を演じていた時の思い出や、再登場まで『おむすび』を見た感想も紹介した。
「渡辺孝雄を演じた緒方直人さんは、前室でもずっとそのまま『お父ちゃん』でした。雰囲気をつくってくださったので私もお芝居がしやすく、とても感謝しています。真紀としてクランクアップしたあとは、苦しむお父ちゃんを放送で見るたびに、『私も一緒にいたかったよ!』という気持ちで見ていました。あと、真紀のセリフでもありましたが、『お父ちゃん、またお酒飲んでるん?』って思っていました(笑)。やっぱり、格好いいお父ちゃんでいてほしいなと思っていましたね。
アユちゃんに対しても、真紀は『一緒にいられなくてごめんね』という気持ちがあったと思いますし、笑っていてほしかったと思います。私は、大人になってからのアユちゃんとお父ちゃんの関係性が、大好きで。毎回、泣きながら見ていました。真紀としても、一視聴者としても泣いてしまいました。アユちゃんもお父ちゃんも、一時期ふさぎこんで一人になってしまいましたよね。真紀としては、それがちょっと心配な部分でもあったので、物語が進むなかで、大好きな2人が支え合っていってくれたのは、すごくうれしかったし、安心しました」
田原詩として再登場することを知った時の気持ちと、詩を演じるうえで気をつけていることも語った。
「びっくりしました! また別の形で出演させていただけることもうれしかったですし、キャスト・スタッフの皆さんがあたたかくて『おむすび』の現場が大好きだったので、また皆さんとご一緒できることもうれしかったです。詩は、今までたくさん悲しいことや辛いことを経験して、人に対して心を閉ざしてしまっている、孤独な子だなと思いました。真紀とは正反対のキャラクターなので、その演じ分けというか、癖や話し方や声も全然違うので、その区別をつけることが、難しかったです。
例えば、真紀はそんなに落ち込むシーンはなかったのですが、詩は下を向いているシーンが多いんです。その時に、真っすぐ下を向くというよりは、少し斜めを向くようにしていました。その方が、ひねくれているというか、心を閉ざしている感じが出ると思い意識しました。あと、真紀はちょっと低めで空気量が少ない感じの声で演じていたのですが、逆に詩は少し高めで空気量が多めの声にするようにしています」
視聴者へのメッセージと見どころも紹介した。
「『おむすび』は、明るく元気な作品です。ですが、詩のような子にも寄り添ってくれる、あたたかい作品だとも思います。是非最後まで笑ったり泣いたりしながら、ご覧いただきたいです。真紀はとても明るい役なので、視聴者の方にも、たまに真紀の笑顔を思い出していただき、少しでも元気で前向きな気持ちになっていただけたらいいなと思います。逆に、いまは前を向くことが難しい方にとって、詩が寄り添える存在になれたらいいなと思います。詩が、アユちゃんや結ちゃんに少しずつ心を開いていく、その過程を一緒に見守ってほしいです」
