第2子妊娠中の石原さとみ、「守るべき存在」の子どもがいる意味に感銘「ポジティブに働いた」

俳優の石原さとみが14日、都内で行われた『第48回 日本アカデミー賞 授賞式』に出席した。第2子妊娠中の石原は、3月いっぱいで産休に入ることを明かしている。

授賞式に出席した石原さとみ(左)ら【写真:(C)日本アカデミー賞協会】
授賞式に出席した石原さとみ(左)ら【写真:(C)日本アカデミー賞協会】

映画『ミッシング』で最愛の娘が突然失踪してしまう母親役を演じた

 俳優の石原さとみが14日、都内で行われた『第48回 日本アカデミー賞 授賞式』に出席した。第2子妊娠中の石原は、3月いっぱいで産休に入ることを明かしている。

 司会を務める羽鳥慎一アナウンサーがまず「体調大丈夫ですか?」と気遣うと、石原は「大丈夫です。元気です!」と満面の笑みを見せた。

 主演を務めた映画『ミッシング』(吉田恵輔監督)は、石原にとって2022年の第1子出産後、1年9か月ぶりに挑んだ作品。演じたのは最愛の娘が突然失踪してしまい、その帰りを待ち望むためになりふり構わず行動を起こす母親・沙織里。感情を剥き出しにする姿は、SNSなどで誹謗(ひぼう)中傷の対象になり、出口のない迷路をさまよい続ける非常にヘビーな役柄を演じた。

 石原は、復帰作で娘を失った母親役を演じたことについて次のように語った。

「復帰作で娘を失った母親という役はほんとに辛かったんですけど、でも実際に自分に子どもがいるっていうこと、守るべき存在があるっていうことが、本当にポジティブに働いたなと思いました。沙織里の気持ちが痛いほど理解できました。自分の命よりも大切な存在を失う苦しさだったり、恐怖だったり、自分自身が不器用な部分が多いので、実際に経験しないとわからないことってあるんだなって。実際に子どもがいて、こんなに育児って大変なんだ、こんなに愛おしい、こんなに一緒にいなくなっただけで不安になるんだってことを経験できたからこそ、奇跡的なタイミングでミッシングという役に挑戦できて、本当ありがたかったなと思います」

 また、司会を務めた安藤サクラも出産後に映画『万引き家族』に出演しており、石原は撮影の前に視聴し、その姿に感銘を受けたという。

「産後復帰で、あの役をやられたっていうことが本当に感銘を受けまして。背中を押されて、サクラさんみたいに私も挑戦しようって本当に思えたんですよ。私だけじゃなくて、新しい環境で新たな挑戦をする方たちの勇気になったんだなって。本当にありがとうございますとお伝えしたかった」と、熱い思いをぶつけた。

 この言葉を受け、安藤は「子育てに関わらず、すごい乗り越えていかなきゃいけない現場での壁は多分一生あるんだろうなと思っています。子育てに限らず、皆さんが現場をいい環境にしていけるのかっていうのを向き合いたいなって。お会いしたことない方たちの意見とかも交流して、『どうする?』『こういう時どうしてるの?』とか、私もうかがいたいですし、皆さんとこれから交流できる場があったらいいなと思っています。参加したいです」と、今後の構想を明かした。

 石原はこれまで第27回『わたしのグランパ』新人俳優賞、第29回『北の零年』第40回『シン・ゴジラ』第45回『そして、バトンは渡された』にて優秀助演女優賞を受賞した。

 なお、最優秀美術賞は三浦真澄氏『はたらく細胞』、最優秀撮影賞は佐光郎氏『キングダム 大将軍の帰還』、最優秀照明賞は加瀬弘行氏『キングダム 大将軍の帰還』、最優秀録音賞は横野一氏工氏『キングダム 大将軍の帰還』、最優秀編集賞は安田淳一氏『侍タイムスリッパー』、最優秀音楽賞は世武裕子氏『カラオケ行こ!』、最優秀脚本賞は野木亜紀子氏『ラストマイル』、最優秀助演男優賞は大沢たかお『キングダム 大将軍の帰還』、最優秀助演女優賞は吉岡里帆『正体』、最優秀外国作品賞は『オッペンハイマー』、最優秀アニメーション作品賞は『ルックバック』、最優秀主演男優賞は横浜流星『正体』、最優秀主演女優賞は河合優実『あんのこと』、最優秀監督賞は藤井道人氏『正体』、最優秀作品賞は『侍タイムスリッパー』となった。

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