「世界一仲が良いグループ」 Z世代に人気の君と見るそらが試練を乗り越えてつかんだ“絆”
十代のやってみたい、みてみたい、触れてみたいを実現させる体験型ティーンズフェス「超十代」がプロデュースするアイドルグループ・君と見るそら(通称:キミそら)は、17日に1st ANNIVERSARY LIVE「キミトツナグソラ」をZepp Shinjukuで行う。24年元日のグループ誕生から1年2か月、Z世代から絶大な人気を誇り、様々な試練を乗り越えて成長してきたメンバー5人に思いを聞いた。

【前編】デビューからの1年間は「人生で一番成長できた」
十代のやってみたい、みてみたい、触れてみたいを実現させる体験型ティーンズフェス「超十代」がプロデュースするアイドルグループ・君と見るそら(通称:キミそら)は、17日に1st ANNIVERSARY LIVE「キミトツナグソラ」をZepp Shinjukuで行う。24年元日のグループ誕生から1年2か月、Z世代から絶大な人気を誇り、様々な試練を乗り越えて成長してきたメンバー5人に思いを聞いた。(取材・文=小田智史)
――グループ結成から駆け抜けたこの1年間はどのようなものでしたか。
西 綾乃(以下、西)「いろんなことがありすぎて、どうやって言葉にしたらいいかわからないくらい、あっという間でした。歌もダンスも今までやったことがなかったので、最初はできるか不安だったし、みんなについていくだけでも大変だったけど、徐々に振り覚えが早くなったりできることが増えて、現場に来てくださるファンの方も増えました。メンバーと一緒に、人生で一番成長できた1年だったと思います」
高鶴桃羽(以下、高鶴)「バレエをやっていたのでもともと踊るのが好きで、歌も好きでカラオケによく行っていたので、正直パフォーマンスのことはそこまで心配していませんでした。でも、アイドルとしていざステージに立ってみると、マイクに声が通らないし、映像で見返してみたらパフォーマンスも小さくて、全然できていなくて(苦笑)。ファンの方と一緒にライブを作っていくのがアイドル。(ファンの方への)レスにもいろいろあって、アイドルの大変さを痛感しました。でも、1年間でメンバーといろんな面を磨いて、他のアイドルさんを見て勉強して、アイドルとしてどうやって進んでいけばいいか少しずつわかってきて、今はそれを頑張っています。単独ライブの時に来てくださるファンの方がどんどん増えていくのを見て、ちゃんと進んでいけているなと感じました」
新塘真理(以下、新塘)「私は6、7年前に、少しだけアイドルをやっていた時期がありました。すごく楽しくて、またやりたいなと思いながらも、どのタイミングで、どうアイドルをすればいいんだろうと考えていました。その中で、1年前に『一緒にアイドルをやらないか』とお声がけいただいた時に、またアイドルができるんだとうれしかったです。アイドルをやっていない期間は、SNSを中心にいろんな活動をしていたんですけど、“アイドルらしさ”というのは全くなくて(苦笑)。『ファンの方にどう思われるんだろう』と不安もありました。アイドルとして認められるようなアイドルになりたいと思った1年だったので、まだまだ未熟ですけど、このメンバーで大きなステージに立ちたいです」
内山優花(以下、内山)「ダンスは習っていたので得意だったんですけど、歌はカラオケで仲の良い友達とか家族の前なら一曲歌う、くらい自信がなかったんです。最初のステージでも、自分の歌が皆さんにどう思われているんだろうと気になって。でも、ボイトレとかレッスンを重ねていくうちに、少しずつ自信が持てるようになってきました。先日、他のお仕事で2~3週間お休みして、復帰して久しぶりにステージに立った時にすごく楽しくて。アイドルがこんな楽しいものだなんて、正直思っていませんでした。大変なこともあるけど、やっぱり楽しいが勝つ。このメンバーと一緒にやれていること、そして応援してくださるファンの方がいることに感謝の1年でした。でも、私を含めてメンバー全員、現状には満足していません」
石川涼楓(以下、石川)「つらいこと、苦しいこともあったけど、すごく濃い1年でした。高校生の時に1年半くらいアイドルをやっていたんですが、コロナ禍でオンラインでのライブをしたり、ファンの方と接する機会が限られました。当時はすでにあるグループに途中から加入したのに対して、今回はイチからグループを作り上げてこの1年間やってきたので、もっといろんな景色を見たいと思いました」

メンバーの卒業を乗り越えて強まった絆
――この1年を一緒に過ごしてきたメンバーについて、新たな発見はありましたか。
高鶴「グループ結成前にはメンバーとはほとんど接点がなくて、SNSだけではどんな子か本質は見えないので少し怖かったです。私は芸歴が浅い方なので、『パシられたらどうしよう……』とか(笑)。でも、いざ実際に会ってみたらみんな優しくて、気を遣うバブみの子たちでした。仲良くなればなるほど、バブちゃんな一面が見えてきて、かわいいなって思います(笑)」
石川「私からしたら、あなたたち4人がバブちゃん!」
西「いやいやいや!」
石川「みんな元気いっぱい」
高鶴「(SNSとかで)見ていたのとはまた違う印象」
内山「私は、世界一仲が良いグループだと自負してる!」
新塘「何回も泣いた夜があったくらいには語り合ったね(笑)」
内山「絆は本当に強い」
西「みんな熱い人間なんだよね(笑)。思いやりがあるし、『これは言わなきゃ』ということはちゃんと言い合える関係だからすごくいい」
石川「こんなに熱い人間だとは思ってなかった(笑)」
高鶴「夜ご飯を一緒に食べるたびに、デザート直前にみんなで泣いたり(笑)」
西「それ、あるある(笑)」
高鶴「みんなで一緒に何かをするっていうこの1年間が本当に楽しくて、毎日が宝物すぎる」
石川「1周年ライブがZepp Shinjukuであるとわかってから目標ができて、さらに気持ちが一つになった気がする」
――この1年間で一番うれしかったことを挙げるとしたら。
一同「う~ん……(熟考)」
石川「私、みんなに出会えたこと!」
内山「ずるい! 一番いいこと言った」
石川「言った者勝ちだから(笑)。私は(内山)優花ちゃん以外は一緒にお仕事をしたことがあったけど、今ほど仲が良くはなかった。みんなに出会えたことが一番うれしかったこと!」
内山「やってんな~(笑)。取られた! 私は自分の声が入っている曲ができたこと。個人で活動していたら、自分の曲が出るなんてことは一生あり得なかった。ファンには学生の方が多くて、遠方だとライブに来るのが難しいこともあると思いますけど、いろんな音楽配信サービスで聴けるようになってうれしいです」
西「週に何度も会いに来てくださるファンの方に出会えたことは、すごくうれしいです。遠征についてきてくださったり、大切なライブだから盛り上げようとか、熱量を持って応援してくださって感謝の気持ちでいっぱいです」
新塘「私は、またアイドルをやれると知った時が一番うれしかったです。もともと自信がないタイプだから、『愛されたい』って思いがあって。中学生の時にアイドルをやって自分にもファンの方ができて、それがうれしくて……(涙)。ずっと応援してくださっていた方とは、私がアイドルをやめて会えなくなってしまったんですけど、“空白”の6年間も推してくださっていて、またアイドルを始めるとなった時に6年ぶりの再会にグッときました。今でもずっと来てくださっています」
高鶴「アイドルってこんなに楽しいんだと思えたこと。芸能活動をしていて、お声がけいただいていなかったら、『アイドルはかわいいな、いいな』で終わっていたと思います。でも、こうしてアイドル活動を、このメンバーと、ファンの皆さんと、スタッフの方たちとみんなでできている環境がうれしいです」
――2024年9月にメンバー1人が卒業し、6人から5人の現体制となりました。
高鶴「一番年上で、歌も上手くて、実力のある子(夢咲ももな)だっただけに、残った私たちそれぞれが『自分が頑張らなきゃ』となって、そこで一気に“本気モード”のスイッチが入った気がします。すごくさびしかったけど、それを乗り越えて強くなれたと思います」
新塘「当初はみんなで泣いて、ライブのたびに『どうしよう、どうしよう』となっていました。でも、時間の経過と共にポジティブに捉えるようになって、その子も私たちの背中を押してくれたので、素直に頑張ろうという気持ちで前に進んできました」
高鶴「今でもすごく仲良しだし、みんなでボイスメッセージを送ります(笑)」
<後編に続く>
□内山優花(うちやま・ゆうか)2005年3月17日、千葉県出身。緑色担当。メンバーの西綾乃とサウナ部を結成するも、「なかなか部員が増えない」のが悩み。車の運転免許を持っており、ドライブも趣味。邦ロックを愛し、Saucy Dog、This is LASTの大ファンを公言する。
□石川涼楓(いしかわ・すずか)2002年5月10日、千葉県出身。赤色担当。寝るのが趣味で、オフは1日中寝ている日もあるほどインドア派。元乃木坂46の齋藤飛鳥を尊敬し、「齋藤飛鳥さんになりたくて黒髪ロング、小顔矯正を2週間に1回通っている」という熱狂的ファンぶり。
□新塘真理(しんとう・まり)2005年1月21日、東京都出身。紫色担当。家好きで、ベッドが「親友」。アニメや映画を横になって1日中見ている一方、料理好きの一面も。きゅるりんってしてみての逃げ水あむ。踊り方、歌い方、髪型も真似た時期もあるほどガチリスペクト。
□高鶴桃羽(たかつる・ももは)2003年5月23日、北海道出身。白色担当。趣味バイオリン、特技バレエ。最近のブームはメンバーの西綾乃と一緒にやるために購入したSwitchで、実はこそ練している。好きなアーティストはYOASOBI、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ、AKB48、NJZなど。
□西 綾乃(にし・あやの)2002年8月15日、埼玉県出身。水色担当。「特技はない」としつつ、グラビアやモデルもこなす多才ぶりを発揮。サウナ好きで、目下韓ドラにもハマっている。恋愛リアリティーショーや恋愛バラエティー出演も経験。好きなアーティストは≠ME。
