岡田将生、『御上先生』槙野役は管理職の知り合いをリサーチ「清潔感や立ち姿も意識している」

俳優の岡田将生が、TBS系連続ドラマ『御上先生』(日曜午後9時)の取材会に出席。自身が演じる文科省の官僚・槙野恭介(まきの・きょうすけ)の役作りや、9日放送の第8話の見どころについて語った。

岡田将生演じる槙野恭介【写真:(C)TBS】
岡田将生演じる槙野恭介【写真:(C)TBS】

第8話は御上に嫉妬する場面も「嫉妬に関しては全くウソがないと思う」

 俳優の岡田将生が、TBS系連続ドラマ『御上先生』(日曜午後9時)の取材会に出席。自身が演じる文科省の官僚・槙野恭介(まきの・きょうすけ)の役作りや、9日放送の第8話の見どころについて語った。

 松坂桃李が主演を務める同作は、『ドラゴン桜』(2021年)、『マイファミリー』(22年)、『VIVANT』(23年)、『アンチヒーロー』(24年)など同局の「日曜劇場」で話題になった作品を担当してきた飯田和孝プロデューサーが手掛ける完全オリジナルストーリー。未来を夢見る子どもたちが、汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実と、そんな現実に一人の官僚教師と令和の高校生たちが共に立ち向かっていく、“教育のあるべき真の姿”を描く大逆転教育再生ストーリー。松坂演じる東大卒でエリート文科省官僚の御上孝(みかみ・たかし)が、新たに設立された“官僚派遣制度”によって県内トップの東大合格者を誇る私立隣徳学院に赴任し、日本の教育を変えるために現場から声をあげる。

 岡田が演じるのは、文科省の官僚・槙野。御上の文科省時代の同期で、狭き門をくぐり共にしのぎを削ってきたエリート。御上は文科省から民間研究機関への天下りをあっせんしていることを誰かにリークされ、“左遷人事”として隣徳学院で教師をすることに。御上はそのリークした人物が槙野だと思っている。2人の関係は険悪で、顔を合わせると冷たい空気が流れる。

 槙野というキャラクターについて岡田は、「根本的に教育というものに関してすごく考えている役。何か改革していくっていうことを常に自分の中に潜ませています」と解説。「表面上に見えるものと、内側に見えていくものが全部つながっていて、僕の中では、このドラマを通して“うそ”がないように、ずっとお芝居はしています。熱を帯びているキャラクターだなと思いながら演じています」と語った。

 管理職という役職に関してはリサーチも行ったといい、「僕の知り合いに管理職の方がいまして、いろいろ生活のことなどを聞いていたので、参考にしました。今回の槙野に関しては特に清潔感と言いますか、立ち姿もすごく意識しています」と明かした。

 松坂演じる御上とは、対立している役どころ。しかし劇中ではところどころ、槙野の“過去の出来事”がフラッシュバックする場面も。まだその内容の真相は明らかになっていないが、「槙野にとっての“トラウマ”というものも、彼が抱えていくもの。それをどこで出すかっていうのは、1話を読んだ時からずっと考えていました」と語った。

 第8話では、左遷されたはずの御上が槙野の出世を脅かす存在に。その時の槙野の心情について岡田は、「嫉妬に関しては全くうそがないと思うんです。槙野は『同期の中で誰よりも出世しよう』と考えている人」と共感。「今後の展開からすると、その嫉妬がどう見えるかによって展開が変わっていく大切なシーンで。監督とも話しましたが、槙野という人柄・役は、演じ方によって本当に見え方が変わってしまう役。逆に言うと、1話1話、ちょっと違った表情をしても成り立つ役。だから『すごく難しい役をいただいたな』と感じていました」と振り返った。「8話のそういうシーンが、今後9話になった時に結構フックになってくる。8話はとても大切な回だと思って僕も臨んでいました」と語った。

 SNS上では、敵対している御上と槙野が、「実はつながっているのではないか」「実は味方なのではないか」と考察も盛んに行われている。御上と槙野の関係性について聞かれた岡田は、「まだ言えません(笑)」と笑顔でかわしつつ、「でも1つ言えるのは、官僚という仕事をするということは、みなさんそれぞれいろんな野望を持たれている。その野望がプラスの方に働いているのかは人によって違うと思いますが、槙野と御上に関しては、『すごく先を見据えている人たち』です」と語り、「そこを頭に入れておいていただけたらうれしいなとは思います」と今後の展開に期待を抱かせた。

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