タレントの東野幸治が7日深夜、ABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』（金曜深夜1時）に出演。2日の『第14回ytv漫才新人賞決定戦』で初審査員を務めた霜降り明星・粗品について言及した。粗品はファーストラウンド7組とも5人の審査員で最も低い点を付け、うち3組を70点台と判定。最高は最終決戦を経て優勝したフースーヤの86点だった。注目の中、各コンビのネタを理路整然と評論し、強烈なインパクトを残した。

　リスナーから「お見事でした」と報告された東野は、大会は視聴していないとしつつ、「切り抜きみたいなんで、粗品君が（評論を）言うてるヤツ見て『ワッ、すげえな』と思ってて。その後、粗品君のYouTubeで（大会が）終わった後の（解説の）やつを最初の方をババッとね。あんまり人のYouTube見ないんですけど、そこだけ見てて。（採点の）理由みたいなんが、『すごい。なるほど』と思いました。『新しい』と思って」とチェックした結果、感心したとした。

「（点数が）低い理由は『漫才の審査員を点でとらえず、線としてとらえてる（から）』っていうのがすごい分かって」とポイントを挙げた。「要は仮に『M-1』も審査員すると。決まってないよ。多分せえへんと思うねんけど、するかも分からんけど。（ほかに）『キングオブコント』『THE W』『R-1』とか。（R-1は粗品は）司会やけど（審査員は）残り2人まだ決まってないから『粗品やったらええやん』って、多分カンテレも思ってんちゃうかなって言うぐらい評価高いけど。『ytv―』のあの漫才で93点つけて、キングオブコントのあのコントで94点っておかしない？　って。『（あらゆる大会を）トータルで点数つけるから、最初、そんな90点以上無理や』と。（今回は）80何点（実際は81点）から始まってやってるから、なるほどと思って」と告白した。

　東野は「これもう1年間全部のヤツ（賞レース）、審査員やってほしいなって思って。『粗品-1グランプリ』になって、『粗品が選ぶ一番おもろかった今年のネタ』が自ずと分かるわけじゃないですか。『なるほど。それあるな』と思って。それYouTubeで発表したら、一番なんかね（しっくりくる）」と提案した。

「粗品さん、ギャンブルも派手やから、優勝賞金1000万円で『粗品-1グランプリ』。その人（のもと）に、急に行って差し上げるっていう、一連の流れになってくれたらええのになあって。そのYouTube見ながら思って」と構想を披露。

「それぞれの番組（大会）で審査員っていうのはあったけど、全部の（大会にかかわる）審査員の流れの中でっていうのは、今までいなかった。いろんな複数の審査員をする方はいてるけど、番組、番組（の採点）で終わるじゃないですか。ってなってくると、全部の点数（を）ワーッて見たいよね。『1年間のいろんな人のネタの点数、粗品君が思う』っていう。それが合ってるか、合ってないかは別にして。『粗品-1グランプリ』やったら、誰からも文句言われる筋合いもないってことですから」と希望を打ち明けつつ、「ぜひ粗品さん、そのときは司会に東野幸治指名をお願いします」としっかり自身を売り込んだ。

　東野は「高く点数付ける人、低い点付ける人、関係ない人、よく分からん人とかも、“ごった煮”になって選ぶ方が漫才という文化が廃れずに（続く）という意見も分かるし」とも話した。

　また、粗品の審査力の話題が続く場合、「“粗品審査員待望論”が出てくるから。分からんけど、『M-1グランプリ』とか『ABCお笑いグランプリ』の（審査員の）人とか、勝手に（その場に）いてない粗品（のこと）を『ホンマはみんな粗品の方がええと思ってるんちゃうかな』って。審査員のテンションも下がって来るよな。こればっかりはしょうがないもんね。『M-1』もみんな粗品待ってるみたいな。（大会中の）Xの書き込みで一番多いのが『粗品』とか」と笑いながら推測。

「全員が粗品の影におびえるようになってくるから。こればっかりはしょうがないもんね。粗品がみんなから認められてるってことですから」と話し、「粗品さん、『粗品-1グランプリ』ぜひやってほしいと思っておりますんでお願いします」と強く呼びかけた。