南沙良、約3年ぶり映画主演 井樫彩監督と2度目タッグ…浪費家の母に依存される女子大生役
俳優の南沙良が映画『愛されなくても別に』(7月4日公開)で主演を務めることが7日に発表された。本作は『響け!ユーフォニアム』で知られる武田綾乃氏の同名小説を映画化したもので、監督は日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩氏が務める。

武田綾乃氏原作を井樫彩監督が映画化
俳優の南沙良が映画『愛されなくても別に』(7月4日公開)で主演を務めることが7日に発表された。本作は『響け!ユーフォニアム』で知られる武田綾乃氏の同名小説を映画化したもので、監督は日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩氏が務める。
南が演じるのは、浪費家の母親に依存され、人生に一度も期待を抱いたことのない主人公・宮田陽彩(みやた・ひいろ)。“フツー”とはかけ離れた大学生活を送りながら、朝から晩まで寝る間もなくアルバイトや家事に追われる。母親からの暴力や暴言はないものの、「愛している」という言葉でしばられ、緩やかな絶望の中で生きていた。そんなある日、同じバイト先の同級生・江永雅(えなが・みやび)と出会い、陽彩の人生は大きく変わっていく。
南にとっては、2022年9月公開の『この子は邪悪』以来の映画主演となる。24年は、NHK大河ドラマ『光る君へ』で主人公まひろの娘・藤原賢子役を務め、最初は賢子の反発心からなる母との緊張感ある関係を、終盤にかけては徐々に信頼を寄せ打ち解ける様子を豊かに表現した。DMM TVオリジナル『外道の歌』では、一家殺人事件の被害者の生き残りで復讐屋の手伝いをすることになる開成奈々子役を務めた。ABEMAオリジナルドラマ『わかっていても the shapes of love』では、横浜流星演じる香坂漣に恋するヒロイン・浜崎美羽を熱演していた。
井樫監督とは、ABEMA短編映画『恋と知った日』以来、2度目のタッグとなる。監督は南の俳優としての魅力について「彼女の魅力はたくさんありますが、その1つは内に秘めた感情を実感を伴って表面に出すことが出来ること」と語り、さらに「陽彩という心の中でさまざまな感情が渦巻いている主人公を、言葉少なくとも繊細に表現してくれました」と期待を寄せた。
南は、「自分が不幸であることを他人との物差しとして用いてしまう陽彩を抱きしめてあげたくなりました。誰かと出会うこと、何かを失うこと、なにかを信じること。ただ生きることがこんなにも難しいこの世界で、未来を見ることが出来なくても、今を生き抜く力を持てたら、と強く思えた作品でした」とコメントした。
