松重豊、映画『孤独のグルメ』興収9.8億円超 ノルマの10億円に肉薄「第2の人生考えるのも悪くなかったんですけどね」苦笑

俳優の松重豊が2日、都内で行われた主演作『劇映画 孤独のグルメ』ファイナル舞台あいさつに登壇した。公開から51日間で興行収入9.8億円、観客動員数69万人を記録したことを明かした。

ファイナル舞台あいさつに登場した松重豊【写真:ENCOUNT編集部】
ファイナル舞台あいさつに登場した松重豊【写真:ENCOUNT編集部】

「それを超えられなかったら、もう身を引く、と公言してきた」

 俳優の松重豊が2日、都内で行われた主演作『劇映画 孤独のグルメ』ファイナル舞台あいさつに登壇した。公開から51日間で興行収入9.8億円、観客動員数69万人を記録したことを明かした。

 今年1月10日に公開された同作。松重は公開後も精力的にPR活動を行い、登壇した舞台あいさつは釜山国際映画祭から数えて通算31回目。

 松重は「本当にお客さんにこの映画を楽しんでいただいたということ、ある程度時間がたったときでも、こうやって実感できるのが非常に幸せ。本当にこの映画を愛していただいきまして、心より感謝申し上げます。ありがとうございました」と深々とお辞儀。

 最新の興収と動員数を聞いて松重は「いろんなところで、10億という興行収入を超えられなければ、僕はもう、ノルマとしてその数字を課せられているという認識で、それを超えられなかったら、もう身を引く、と公言してきた。早々に敗北宣言すれば、僕も第2の人生いろいろ考えることがあったと思うんですけど、そうもいかず、この4年間、船頭として船を引っ張ってきた。船を降りることもできない。『いかがなものかな』という日々が、映画始まる前よりもこの2か月のほうが地獄の日々でした。もうちょっとなんですよね!」とコメント。

 イベント司会に、来週にも10億円突破するのではないかと言われると、「第2の人生考えるのも悪くなかったんですけどね」と苦笑。今後について「井之頭五郎をとりあえず続けるか、続けないかというのは、あともう少しの皆さんのお力添えだと思いますのでよろしくお願いいたします」と訴えた。

 今回の舞台あいさつでは、通算25回目のティーチインも実施。質問者に対し、松重が井之頭五郎特製名刺を直接手渡した。その他、久住昌之氏や主題歌を担当したザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトらからのコメント動画もサプライズ放映。見終えた松重は「棺桶に入ってもいいです(笑)」と感無量の様子を見せた。

 同作は、同名のハードボイルド・グルメ漫画(原作:久住、作画:谷口ジロー)を原作に、テレビ東京系列で長年シリーズ化されてきた人気連続ドラマの劇場版にして、同局の開局60周年特別企画。輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎(いのがしらごろう、松重)のスープ探しの旅を描く。松重は今回、監督・脚本・主演を務めた。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください