2025年女子プロレス界の台風の目となるか…究極生命体を目指すちゃんよたのプロレスラー像

2021年9月にP.P.P. TOKYOでデビューしたちゃんよたは、その後スターダムやマリーゴールドのリングにも上がるようになった。その中で出会ったのがマリーゴールドのユナイテッド・ナショナル(以後UN)王者の桜井麻衣。スターダムのスピンオフ興行「NEW BLOOD」で2022年9月に対戦し、意気投合してタッグを結成。桜井のマリーゴールド移籍に伴い縁が切れていたかに見えたが、今年2月7日にちゃんよたはマリーゴールドに初参戦し桜井と再タッグを結成、自ら試合に決着をつけた後にシングル対決を要求した。

マリーゴールド参戦の思いを語ったちゃんよた【写真:橋場了吾】
マリーゴールド参戦の思いを語ったちゃんよた【写真:橋場了吾】

高橋奈七永戦は今までやってきた試合の中で一番しんどかったというレベル

 2021年9月にP.P.P. TOKYOでデビューしたちゃんよたは、その後スターダムやマリーゴールドのリングにも上がるようになった。その中で出会ったのがマリーゴールドのユナイテッド・ナショナル(以後UN)王者の桜井麻衣。スターダムのスピンオフ興行「NEW BLOOD」で2022年9月に対戦し、意気投合してタッグを結成。桜井のマリーゴールド移籍に伴い縁が切れていたかに見えたが、今年2月7日にちゃんよたはマリーゴールドに初参戦し桜井と再タッグを結成、自ら試合に決着をつけた後にシングル対決を要求した。

 ちゃんよたは2024年3月に自主興行を開催、その際に“女子プロレス界の人間国宝”高橋奈七永との対戦を熱望。ちゃんよた&ZONESvs高橋奈七永&水波綾というカードが組まれたが敗北し、試合後の高橋はちゃんよたに辛辣なコメントを残す。この悔しさを晴らすべく、引退ロードに入った高橋にシングル対決を要求。2月6日のP.P.P. TOKYO新宿FACE大会で対戦し惜敗するも、高橋はちゃんよたを「長くやっていてよかったと思うのは、こういう選手と出会えたとき」と絶賛した。

「(1年前の対決は)ボコボコにされて『もっとやれるかと思ったけど、そうでもなかった』と言われました。その言葉がずっともう胸に引っかかっていて、奈七永さんがマリーゴールドに入団されてからはもう試合をする機会はないのかなと。でも引退されることを聞いて、思い切って名前をださせていただきました。(シングルは)試合時間が15分くらいだったと思うんですが、今までやってきた試合の中で一番しんどかったんじゃないかな……肉体的にも、精神的にもしんどかったですし、序盤のヘッドバッドで意識朦朧となりましたし。でも『ふざけんな』という気持ちが湧いてきて、試合をしていて本当に楽しかったです。奈七永さんから『戦いってこうだよね』ということを、試合を通じて教えてもらったような気持ちがしましたね。また戦いたいですけど、私自身奈七永さんとシングルマッチをさせていただいて気持ちが変わったので、できるだけ多くの選手が(高橋と)戦う方がいいのかなとも思います」

 その翌日。ちゃんよたは同じく新宿FACEにいた。マリーゴールド初参戦のカードは、桜井麻衣&ちゃんよたvs青野未来&山田奈保。桜井”まい”とはタッグを組んでいた仲だが、桜井”麻衣”とタッグを組むことについてはどう思っていたのか。

「デビューのときも批判されましたけど、スターダムに上がるときも批判されましたね……。でも実際に試合をしてみると、お客さんは温かくて。そのときに桜井とシングルをして負けてしまったんですが、最初の印象は自信がなさそうな選手だなと思っていました。今だから言えるんですが、私もセクシー女優と兼業していたときはどこか後ろめたい気持ちがあって。プロレスに100%踏み込めていないというか。桜井もプロレス一本にして少し経ったくらいだったので、同じ匂いがしたんですよね。

 その後タッグを組んで、NEW BLOODのタッグ王座にも挑戦しました。でも、マリーゴールドは鎖国しているイメージがありましたし、私自身、そこまで桜井を追いかけていたわけではなくて。でもカードを聞いたときは純粋に嬉しいと思いましたし、横にいた桜井はオーラ・佇まいが完全にチャンピオンでした。最初に会ったときに、おどおどしていた桜井“まい”はもういなかったですね」

必殺のジャックハマーで念願のベルト奪取はなるか【写真:(C)マリーゴールド】
必殺のジャックハマーで念願のベルト奪取はなるか【写真:(C)マリーゴールド】

2025年はマリーゴールドのリングで爪痕を残したい

 試合後、ちゃんよたは桜井にシングル戦を要求。すると桜井は自身が保持するUN王座を賭けて戦おうと呼応。2.20マリーゴールド後楽園大会のセミファイナルで行われた同選手権は、一進一退の攻防の末、桜井がSTFでちゃんよたを下した。しかし試合後、桜井はちゃんよたとのユニット結成を示唆。ちゃんよたも再び桜井の横に立つことを明言した。

「試合前の記者会見で私は『究極生命体になる』と発言したんですが、これは肉体的な強さとか精神的な強さとかだけではなくて、生き物は種を繁栄させて自分の遺伝子を残すために、どれだけ魅力的だと思われるかどうかという強さが必要だと思っていて。プロレスラーは戦うだけではなくて、いかに自分の試合を見てもらうかも大切だと思っているので、肉体的・精神的・魅力的という3つの強さを兼ね備えた究極生命体になりたいんです。その一歩がベルトを手に入れること。

(桜井とは)今まで対角になることがなくて組んでばっかりだったので、戦った印象は2年半前で止まっていたんですけど、いざ戦ってみて殺気があの頃と全然違うなと思いました。マリーゴールドに来て大変なこともあっただろうけど、それを乗り越えて今があるんだなということを感じた試合でした。私は桜井が相手だからこそ気持ちが先行しちゃって、まだまだだなと。(試合後は)ああいう風に言ってもらって、自分としても2025年は結果を残したい、シングルもタッグもベルトを獲りたいので、マリーゴールドのリングで爪痕を残したいと思います」。

 最後に、ちゃんよたが2月19日に上梓した初の書籍『ちゃんよた式「爆モテ▲ボディ」メソッド』(※▲はハートマーク)について聴いてみた。

「よくぞ聞いてくれました(笑)。私は表に出る仕事を始めるときに『本を出版する』ということを、目標のひとつに掲げていたんです。今の事務所に入るときに、プレゼン資料を持って行って、自分の叶えたい目標のひとつとして発表していたので、自分がずっと長年夢見たことが実現できました。あとトレーニング本なので書籍ではなく動画がいいのでは?と思うかもしれませんが、ちゃんとYouTubeの動画に飛ぶリンクが本の中についているので、しっかり動きも補えます。(ちゃんよたにとっての「モテるボディ」とは?)私のゴリゴリマッチョ好きは置いておいて(笑)、一般的には『健康そうな体』だと思います。大前提として、健康そうじゃない人はモテないと思うんですよね。パッと見て健康そうな体がいいじゃないですか。モテたければ、『ちゃんよた式「爆モテ▲ボディ」メソッド』を読んで鍛えましょう!」

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