プロレスラー西村修さん、53歳で死去 近く退院予定も体調急変…昨年春から食道がんステージ4で闘病
食道がん(扁平上皮がん)ステージ4を公表していたプロレスラーで東京・文京区議会議員の西村修さんが2月28日午前、都内の病院で亡くなった。53歳だった。

治療を続けながらリングにも上がっていた
食道がん(扁平上皮がん)ステージ4を公表していたプロレスラーで東京・文京区議会議員の西村修さんが2月28日午前、都内の病院で亡くなった。53歳だった。
西村さんは昨年4月、食道がんステージ4と診断。抗がん剤治療を受けながら入退院を繰り返していた。10月には脳に転移した4センチ大のがんを取り除くため、7時間半に及ぶ開頭手術を受けた。一方で、12月にはリング復帰を果たし、プロレスラーとして懸命のファイトを披露。「最後の最後まで悔いなく生きる」と、闘病への決意を見せていた。
1月も2大会に出場予定だったが、中旬から体調を崩し、両大会を欠場。1月30日に入院し、治療を続けていた。
2月16日には、病床から自身のSNSを更新し、「生きてるのか死んでるか、わからないくらい苦しかったこの一週間。しっかり生きています プロレスで鍛えた体力がまだまだ冴え渡る。あとは、これ以上落ちれないから、上がるだけ」「人間は、諦めたらおわり。あと数日にて議会復帰します」とつづっていた。
西村さんは退院を強く望み、近く退院する予定だった。その矢先に体調が急変し、帰らぬ人となった。
□西村修(にしむら・おさむ)1971年9月23日、東京都文京区出身。錦城学園高から新日本プロレス学校を経て90年に新日プロ入門。91年4月にデビュー。93年のヤングライオン杯で準優勝し、海外修行に旅立つ。98年にがん(後腹膜腫瘍)を告知され、長期欠場に入る。1年半後に復帰。フロリダに居住し、日本と米国を行き来する生活を続ける。2006年、新日プロを退団し、無我ワールド・プロレスリングに合流。11年、文京区議会議員選挙に初当選。四期目。186センチ、105キロ。
