俳優の木戸大聖がが27日、都内で行われた映画『ゆきてかへらぬ』（公開中、根岸吉太郎監督）の公開御礼舞台あいさつに出席。事務所に所属したきっかけを明かした。

　同作の舞台あいさつは、この日で最後。司会から「会うたびに印象が変わる」と指摘された木戸は「今回はたくさん舞台あいさつをさせていただいていて、少しずつ遊べるところは遊ぼうかなって（笑）。そんな若返ったなんて……。頑張っています！」と笑顔を見せた。

　同舞台あいさつでは、事前に募集した質問に答えるコーナーを用意。同作の内容と絡めた質問「人生を翻弄（ほんろう）されるような出会いは？」に対しては「事務所と出会うきっかけとなったのは、同じクラスメートのお友だちきっかけだったんです」と口にし、「その子きっかけで出会ったので、いまだにその子に足を向けて眠れないんですけど、こうしてお仕事ができている本当の原点なので、クラスメートの子には感謝しています」と吐露した。

　さらに「性別に関わらずどのような人に惹（ひ）かれる？」という質問には「年齢は関係なくて。男性でも女性でも、少年心や少女感、いくつになっても無邪気さ、興味に向かって走っていく感じ。そういう人にすごく憧れます」と回答し、「自分もそうなっていきたいなって思う。そういう人は、小さい頃のワクワクした心やドキドキしたことを正直に出しているなって感じがあって。かつ、ちゃんと自分が失敗したり、怒られたり、負けている姿を正直に出しているなと思って。『自分が失敗しちゃいました！』って。そういうところでもかわいげがすごくあるなと思って。そういう人になっていきたいですし、そういう人に惹かれます」と語った。

　司会から「正直さ持っていますか？」と聞かれると、「正直ですよ！」と胸を張り、「それこそ、今日はいないですが、（岡田）将生さんはかわいらしいっていうか。僕が言うのもなんですけど（笑）。歳を重ねて、そういった男の人になりたいと思います」と打ち明けていた。

　舞台あいさつには、広瀬すず、根岸監督も登壇した。

「文化の百花繚乱」の様相を呈した大正から昭和初期を舞台に、実在した男女3人の愛と青春を描いた同作。脚本は『ツィゴイネルワイゼン』や『セーラー服と機関銃』など手掛けた田中陽造氏が手掛け、メガホンを取ったのは根岸監督で、16年ぶりの新作となった。芽の出ない女優・長谷川泰子を広瀬、不世出の天才詩人・中原中也を木戸が演じている。