フジテレビ日枝相談役が経営諮問委員を辞任 自宅で転倒し腰椎圧迫骨折、入院中で取締役会は欠席
フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の金光修代表取締役社長が27日、元タレントの中居正広氏と20代女性との「性的トラブル報道」を巡り、東京・台場の同所で報道陣の取材に応じた。この日、定例の取締役会が行われ、FMHとフジテレビの相談役を務める日枝久氏が経営諮問委員会の委員を辞任。一方で取締役相談役は留任する。

金光修社長が明かす…取締役相談役は留任
フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の金光修代表取締役社長が27日、元タレントの中居正広氏と20代女性との「性的トラブル報道」を巡り、東京・台場の同所で報道陣の取材に応じた。この日、定例の取締役会が行われ、FMHとフジテレビの相談役を務める日枝久氏が経営諮問委員会の委員を辞任。一方で取締役相談役は留任する。
取材に応じた金光社長は、「日枝には私が辞任を促したところ、それを了承した。ひとつ返事? ふたつ返事くらいです」と日枝氏の経営諮問委員辞任を明言。辞任を促した理由については「組織は刷新されていくべき」と話した。
日枝氏は先週末に自宅で転倒して腰椎を圧迫骨折。現在は入院しており、この日の取締役会は欠席したものの、電話でコミュニケーションは取れる状態だという。
今後の日枝氏の位置づけについては「取締相談役でありますから、相談をする立場になります」。今後、日枝氏の影響力を廃していくかどうかという質問については「あるべき姿を求めていくということ」と話すにとどめた。
一連の問題を巡っては、企業やスポンサーのCM撤退などが相次いでおり、港浩一前社長ら経営陣が辞任するなど、経営の根幹を揺るがす事態に発展。『FNS 27時間テレビ2025』の放送見送りや、フジサンケイグループが主催し創設43年を迎える国内女子ゴルフツアー「フジサンケイレディスクラシック」の中止なども決まっている。
一方、87歳の日枝氏は同局の社長、会長を歴任し、役員を40年以上務めており、グループ内で実権を握っているとされている。日枝氏が公の場で説明することを求める声も強まっていた。
