秋元康プロデュース22/7が折れない気持ちで目指す武道館 「夢は絶対に諦めません」

秋元康氏が総合プロデュースするデジタル声優アイドル・22/7(ナナブンノニジュウニ、通称ナナニジ)が2月26日、14枚目シングル『ロックは死なない』をリリースした。2作連続のアニメタイアップ曲で、相川奈央、天城サリー、望月りのが同曲への思い、それぞれの夢を語った。

インタビューに応じた22/7の(左から)望月りの、相川奈央、天城サリー【写真:ENCOUNT編集部】
インタビューに応じた22/7の(左から)望月りの、相川奈央、天城サリー【写真:ENCOUNT編集部】

14枚目のシングル『ロックは死なない』をリリース

 秋元康氏が総合プロデュースするデジタル声優アイドル・22/7(ナナブンノニジュウニ、通称ナナニジ)が2月26日、14枚目シングル『ロックは死なない』をリリースした。2作連続のアニメタイアップ曲で、相川奈央、天城サリー、望月りのが同曲への思い、それぞれの夢を語った。(取材・文=イシイヒデキ)

――前作の『YESとNOの間に』は『ATRI -My Dear Moments-』のアニメタイアップ曲としてリリースされました。反響はいかがでしたか。

望月「友達が有線放送で流れていることを教えてくれたり、今まで以上に楽曲が広がっていることや、ナナニジを知らない人にも届いていることを実感しました」

相川「ストリーミングの再生回数をグラフで見た時、今までのシングルより伸びていることが分かり、アニメを見てくださった方も興味を持ってくださったのだと感じました。だからこそ、『見つけて良かった』と思えるアーティストでありたいと気が引き締まりました」

天城「私はずっとアニメタイアップに憧れていたので、発表された時は大号泣してしまいました。今回、2作品連続でタイアップをやらせていただくありがたさをかみしめています」

――最新シングルはアニメ『不遇職【鑑定士】が実は最強だった』とのタイアップ曲です。どんな曲になっていますか。

相川「ロックな重低音が響き、疾走感がある熱気に満ちあふれた曲に仕上がっています。パフォーマンスも気合を入れないと曲に不釣り合いになるので、全力を注ぐべきナンバーだと思っています」

天城「ライブで初披露した際、お客さんがどんな曲か分からない状態で盛り上がってくださったので、その熱量で即座に入り込める強い楽曲だと分かりました。乗りやすいビートなのでライブ映えする曲です」

――ニューシングルを引っ提げ、3月には1年半ぶりとなるライブツアーがスタートします。

相川「最新シングルが盛り上がる曲なので、それに負けないように他の曲でも盛り上げて、『2025年もやったるぞ!』という気持ちで全てを出し切りたいです。今回は“カジノパーティー”というコンセプトがあり、ゲームコーナーや各公演ごとでしか見られないパフォーマンスもあるので楽しみにしていてください」

――ロサンゼルス出身の天城さんは海外での活動も多く、4月にシアトルで開催されるイベントにも単独出演します。ナナニジの世界進出について考えていることはありますか。

天城「海外でソロライブを開催するときは、セットリストにナナニジの曲を入れてMCでグループ活動をアピールしています。サブリミナル効果のように(笑)、徐々にナナニジの曲を浸透させているので、みんなで世界進出したいです」

――望月さんは、秋元康さんのアイドルグループに憧れて加入したそうですが、ナナニジとの出合いは人生のターニングポイントだったのではないでしょうか。

望月「小学生の時からアイドルになることを夢見ていたのですが、オーディションを受けても結果が実ることはなく、諦めようとしていた時期、両親に『アイドルにはなれないから止めなさい』と言われたことがありました。それでも、『アイドルになりたい』という気持ちが強くなり、私生活を改善して両親を説得しました。そして、新メンバーオーディションを見つけて、『絶対にこのグループに入るんだ!』と決めたんです。今、こうしてかわいらしい衣装を着ることができて、アイドルになれたこと、ナナニジのメンバーになれたことが人生の中で一番大きな出来事です」

――グループは8年目に突入しましたが、みなさんの夢を教えてください。

相川「個人で実現させたいことは、ナナニジの振り付けを作ることです。今まで自分が経験してきたことがグループに生かされるように、私自身のスキルを磨いて、メンバーやグループに還元できるように努力していきたいです」

望月「ナナニジで日本武道館のステージに立ちたいです。今のメンバーだったらできると思っているので、みんなと一緒に武道館にたどり着きたい。『私たちにはできる!』と信じ続けること、折れない気持ちを持つことが大事だと思っているので、この夢は絶対に諦めません」

天城「もっと大きなステージに立てると思っているので、グループを大切にしながら、声優としての夢も諦めずに活動していきたいです。アイドルの経験があったからこそできる演技があるので、それを生かした演者になれたらと思っています。大谷翔平さんの二刀流のように“アイドル×声優”で活躍できるようになりたいです」

――最後にこの記事を読んでいる皆さんへメッセージをお願いします。

天城「8年目だからといって、落ち着くことなく、デビューした頃と同じ熱意を持って、まだまだ上を目指していきます。みなさんも一緒に日本武道館を目指していただけたらうれしいです」

□22/7(ナナブンノニジュウニ)秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだデジタル声優アイドルプロジェクトで2016年12月に誕生。『けいおん!』『たまこまーけっと』などで有名な堀口悠紀子氏をはじめ、アニメ界を代表するトップクリエイターが生み出したキャラクターの声優を務め、現在は、相川奈央、麻丘真央、天城サリー、河瀬詩、西條和、椎名桜月、四条月、月城咲舞、望月りのの9人体制で活動している(2025年2月時点)。

次のページへ (2/2) 【写真】3人のアザーカット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください