人生の一大事であるお産、出産直後の女性は心身ともにボロボロの状態で、妊娠前の状態に戻るには6～8週間かかると言われている。「産後の恨みは一生」という言葉もあり、この時期の夫のサポートは欠かせないものだが、男性側の理解が足りていないケースも多いもの。出産直後の深夜、しつこく飲みの誘いをしてきた夫の友人に対する怒りをつづった投稿が、ネット上で大きな話題を呼んでいる。40代で2児の母という投稿者の女性に、詳しい話を聞いた。

「娘の産後すぐあたりかな確か……夫の同級生が『夜暇？　飲もうや』って電話かけてきた時に夫の真後ろで『子ども生まれたばかりやって言ったばかりやろがわからんのかお前はコロすぞ』って電話越しに怒鳴ったの。それを10年たってる今もまだ根に持ってるんだって」

　今月22日、女性が出産直後に非常識な夫の同級生を一喝したという内容の投稿は、4000件のリポスト、10万件もの“いいね”が寄せられるなど、大きな反響を集めた。続く投稿では「2人目産後の肥立ちがよろしくなくて夜間授乳を夫に頼む日もあったんだよ。そんな中で何度か電話かけられて私がそいつにキレたんだよね」「そもそも暇？　って電話かけてくるの0:00とかよ？　ほんま殺意しか湧かないよ？　着信拒否でも良かったレベルだと思うし、出る夫もアホだと思ってたよ？」と当時を回想。飲みの誘いをしてきた同級生は、その後も投稿者のことを「お前のとこのカミさん怖かったよな～」「鬼嫁」などと言いふらしていたといい、自身が父親になった現在も怒鳴られたときのことを根に持っているという。

　一連の投稿には、「わかるわ！　なんで旦那って産後に出産祝いで飲みに行こうとか意味のわからん飲みにいくのかね？」「出産祝いを『旦那と友人達の飲み会』にする文化謎」「まじで子供生まれたばかりなの知ってて飲み誘うやつなんなんだろうね？　何度ブチギレたことか」「産後あたりにそれされたら殺意湧くよな…」「根に持つのはこっちだよ」など、共感の声が多数寄せられている。

　現在2人の子どもを育てている女性は「最近、その同級生が結婚して奥さんが出産したという報告を夫にしてきました。隣にいた夫の電話から、以前飲みの誘いを怒鳴られたことを『根に持ってるわ～』とゲラゲラ笑っているのが聞こえたので、さらにブチ切れたという次第です」と今回の投稿に至った経緯を説明する。

「当時は、上の子の寝かしつけ、下の子の夜間授乳をしているタイミングでよく電話が鳴っていました。夫が出ないときももちろんあったんですが、出ないと何度も電話が鳴るので、寝室の外に夫が行って電話を取ったりもしていました。スマホのバイブ音や部屋を出入りする音で子どもが起き、私の細切れな睡眠時間も減ってしまうので、何度かハッキリとお誘いするのを控えてほしいとも伝えましたが無理でした」

　今回、子どもが生まれたばかりでも相変わらず飲み歩いているという同級生に対し、怒った投稿者が10年前のせりふそのままに「出産祝いしようや！　おごってやるからこいよ！」と挑発、「お前が10年前言ってきたことだろ！」とあらためて叱責したという。10年の月日がたち、自身が父親になっても全く変わる様子がない同級生には、ほとほとあきれ果てているそうだ。

　投稿に賛同する声が大多数だった一方、男性を中心に、電話口で怒鳴った投稿者の対応に批判的な声も寄せられたといい、女性は「産後に『出産祝い』と産んでもいない夫を飲みに連れ出す男、飲み会に行く夫、臨月のいつ産まれてもおかしくない状況で酒を飲む夫がたくさんいるんだと感じました。男性は、産後の女性が体の回復や睡眠不足、家事育児で心身ともにフラフラな状況だというのを知らない、知ろうともしない、理解できてすらいないんだなと、あらためて思いました」と話している。