みやぞん「全力出しちゃいけない」と持論 初書籍は「3割くらい」の力で

お笑いタレントのみやぞんが24日、都内で初書籍『いろいろやりましたが、全力だすと壊れます。』発売記念サイン会の実施前に、報道陣の囲み取材に応じた。日頃全力を出さない良さを熱弁した。

イベントに登場したみやぞん【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登場したみやぞん【写真:ENCOUNT編集部】

高校生時にアルバイト4つ掛け持ちも「1個だけやってる子より給料少なかった」

 お笑いタレントのみやぞんが24日、都内で初書籍『いろいろやりましたが、全力だすと壊れます。』発売記念サイン会の実施前に、報道陣の囲み取材に応じた。日頃全力を出さない良さを熱弁した。

 みやぞんは、疲労骨折を経験した野球部時代などを振り返って「全力出しちゃいけない。やると肩も壊れますし、『なんでいかないんだよ、こんなにやってるのに』と精神が崩壊する。バイオリンもそうでしたね。『やるぞ、もう3時間やらしてください。うまくなるんだ』ってやっても、音は正直ですから出ない。それよりも『バイオリン弾こう~』と優雅な気持ちでやるといい音が出る。5、6割で『今日これくらい』のほうがうまくいった」と持論を展開。

 次いで「全力出すと人間関係もうまくいかない。お金持っている人も、『全力出して働いてるぞ!』という人って意外と(稼いでいる)額が少ない。『けっこう楽してんじゃないかな?』ぐらいのほうが(お金を)持っていたりする。逆なんですよ」と語った。

 例として「僕も昔アルバイトを高校生のときに4つやってたんですよ。牛乳配達、図書館、ガソリンスタンドとか4つやってたんですよ。だけど1個だけバイトやってる子より、僕のほうが給料少なかったんですよ」と実体験を口に。「意外と全力出すと壊れるんですね?」と言い、「ほどよい感じでいいんじゃないですか? F1とかタイヤすぐ壊れると聞きますし」と語った。

「国語オール1」だと自負するみやぞん。今回の書籍出版は何割の力で取り組んだのかと問われて「3割くらいです」と笑い、さらに現在の稼ぎを問われて「僕自身の人生としては稼いでいます。昔アルバイト4つやったって10何万円でしたもん。それと比べたらいいですよ、私、今」と言い切った。

 過去に“自身が壊れた瞬間”の1つとして「テレビ出始めてすぐくらいの頃に、血吐いたんですよ」と告白。「本当に。血吐いて。色んな病院たらい回しになったんですよ。そのとき『ガンかもしれないし、肺結核かもしれない』と言われた。最終的に分かんなくて。気管支系のところに行ったら肺の血管が切れていた。その人いわく『もう、(出る血を出るだけ)出しちゃってください』と。『出たら出たでいいから、やっちゃいな!』と言われて。えらい気が楽になった。その2日後に治った」と回顧。

 続けて「後で聞いたら『精神的に来てるんじゃないか』と。諸説ありますよ」と言い、精神面の原因を探る中で「『はい、今日さんまさんです』、『さんまさん終わったら、次こちら、たけしさんです』と。身が持たない。それでいきなり世の中から『いい人です』となって。いきなり世の中の人が僕のことを知るんですよ」と当時の多大なプレッシャーを振り返った。

 みやぞんは2023年12月末、所属していた浅井企画を退所。翌2024年3月末、あらぽんとのお笑いコンビ「ANZEN漫才」を解散。その後フリーで活動を続けている。

 同書は、みやぞん本人のSNSに寄せられる相談や難問に対するみやぞんの33の名(迷)回答をまとめた一冊。人気バラエティ『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)などで過酷なロケに果敢に挑む男のプラス思考に迫る。

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