【マリーゴールド】「試合の翌日にあざだらけで撮影も」…グラビアとの二刀流・勇気みなみの心意気

昨年8月19日に、マリーゴールドでプロレスラー再デビューを果たした勇気みなみは、大みそかの新人王トーナメントで優勝。今はコールを受けるときにも「新人王」の肩書がつく。後編は新人王となった現在の勇気の心境、そして勇気と近しい活動をしていてどうしても比較されるグラビアアイドル出身の咲村良子・橘渚についての本音を聴いてみた。

豪快なミサイルキックを決める勇気みなみ【写真:(C)マリーゴールド】
豪快なミサイルキックを決める勇気みなみ【写真:(C)マリーゴールド】

林下詩美戦を経て…もっともっと大きな存在感を出せるようになりたい

 昨年8月19日に、マリーゴールドでプロレスラー再デビューを果たした勇気みなみは、大みそかの新人王トーナメントで優勝。今はコールを受けるときにも「新人王」の肩書がつく。後編は新人王となった現在の勇気の心境、そして勇気と近しい活動をしていてどうしても比較されるグラビアアイドル出身の咲村良子・橘渚についての本音を聴いてみた。

 ここ最近の勇気みなみのバックステージコメントでは「新人王」を意識するコメントが多い。実際、試合中もお客さんから「新人王!」と声援が飛ぶことも多い。

「『新人王』になったことは、だいぶプレッシャーになっていますね。お客さんからの声は嬉しいんですが、実は練習中に先輩にも『ちゃんとやれよ、新人王』みたいな感じで……気持ちを鼓舞するために言ってくださっていると思うんですが、一番堪えています(笑)。でも新人王になったということは、そういう声に応えていくことだと思うので、プレッシャーに負けていられないです」

 新人王になる前から“人気爆発の大怪獣”ことボジラとシングルで対戦し、今年に入ってからはボジラのパートナーだったタンク、そしてマリーゴールド・ワールド王者である林下詩美とシングルで対戦。2.7新宿FACE大会の林下戦について、勇気は「誰が見てもチャレンジマッチ」と思っていたが、林下は「実はこの試合を楽しみにしている」とポスト。しかし、結果は勇気の完敗。試合後の林下のコメントの通りだ。

「試合が始まったときは、気持ちが入っているなとすごく思いました。でも後半は、チャンピオンの私から一本取ってやろうという気持ちがどんどんなくなっていましたね。やっぱり、強い人と戦うときに『勝てないかもしれない』『痛い』が勝ってしまうと……彼女は新人王にもなって、周りの新人とも差をつけなければいけない存在なので、誰よりも負けない気持ちを持っていないとだめだと思いました」

 この言葉を勇気に伝えると……。

「勝てないのは私の力不足だし、シングルを組んでもらったらそれに相応しい試合を見せたいなという気持ちは常々持っています。私、詩美さんの性格がカッコいいところも試合のスタイルも大好きで。私がもっともっと大きな存在感を出せるようになって、しっかりプロレスを見せていきたい。それが、詩美さんに私の『好き』を伝えることになると思っています」

プロレスラーとしての向上心を語った勇気【写真:橋場了吾】
プロレスラーとしての向上心を語った勇気【写真:橋場了吾】

グラビア出身3選手が一括りで見られないようになるのが目標

 勇気は南ゆうき名義でアイドルやグラビア活動もしているが、彼女は“勇気みなみ”と“南ゆうき”は別人格というとらえ方をしている。しかし、スケジュール上どうしても活動がかぶることがある。南ゆうきは1月末に2年ぶりのDVDをリリースしたが、その撮影の一部が勇気みなみのマリーゴールドの試合の翌日だった。しかも、勇気にとって初のメインイベント出場(2024.11.28東部フレンドホール大会)で、野崎渚やボジラにコテンパンにやられ大きなあざを作ってしまった。

「試合の翌日にグラビアの仕事が入っていたとしても、プロレスラーである以上関係ないと思っています。気持ち的には、アイドル一本のときもプロレスラーになってからも大きな違いはないんですよ。ある意味、あざができても撮影に臨んでいるというのは、プロレスラー目線でいえばレスラー冥利に尽きるという部分もありますね」

 そして咲村良子と橘渚という勇気と近い背景を持つグラビアアイドル出身のレスラーが、昨年末にマリーゴールドでデビューした。

「3人でプロレスをできることは嬉しいですし、マリーゴールドで切磋琢磨して強くなっていけたら最高だという気持ちはもちろんあります。ただ、彼女たちがデビューしたときに、いろいろなメディアから二人について質問をいただいて……正直にいうと『なんで私に聴くの?』という気持ちもありました。もちろん、咲村とは同じユニット(CLIPCLIP)にいますし、橘とも一緒に撮影会があるんですけど、それとこれとは別というか。マリーゴールドに一緒に入門したので仕方ないかもしれないんですけど、共通点はグラビアをしていることだけで、プロレスに対する考え方も全然違いますし。私のデビューが少し早かったからという意味ではなく、マリーゴールドの中では全く違う3人だと思っているので、一括りにされずに個を確立することが目標かもしれないですね」

 最後にこれからどのような試合をしていきたいかを聴いてみた。

「私は『絶対これをやります』みたいに公言することが好きではないので、どのベルトを獲りたいというようなわかりやすい目標よりも、一つ一つの試合にもっともっと感情を込めて、それを続けていくことが一番かなと思います。それで、気づいたら『勇気みなみってこんな気持ちのいい選手だったんだ』と思われるレスラーになっていきたいですね」

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