【マリーゴールド】グラビアとの二刀流レスラー・勇気みなみ、古巣参戦から新人王に輝いた「運命の1日」

昨年8月19日に、プロレスラー再デビューを果たした勇気みなみ。南ゆうき名義でグラビアアイドルとしても活動する彼女にとって、2度目のデビュー戦から間もなく半年。この半年でマリーゴールドの2024年新人王を獲得するなど、少しずつ実績も積み始めている。そこで今回は、プロレスラーとして過ごした半年間を振り返ってもらった。

昨年大晦日の長い1日を振り返った勇気みなみ【写真:橋場了吾】
昨年大晦日の長い1日を振り返った勇気みなみ【写真:橋場了吾】

古巣アイスリボン参戦は「今の私が一人で戦いに来た気持ち」

 昨年8月19日に、プロレスラー再デビューを果たした勇気みなみ。南ゆうき名義でグラビアアイドルとしても活動する彼女にとって、2度目のデビュー戦から間もなく半年。この半年でマリーゴールドの2024年新人王を獲得するなど、少しずつ実績も積み始めている。そこで今回は、プロレスラーとして過ごした半年間を振り返ってもらった。

 2023年に一度アイスリボンでデビューしている勇気みなみ(当時のリングネームはアイドル活動時と同じ南ゆうき)だが、昨年8月にマリーゴールドのリングでデビューしてからの半年間は、プロレスと向き合う時間が多くなった。

「生活スタイル自体、だいぶ変わりました。今は『マリーゴールド所属のプロレスラー』としての時間が増えて、練習だったり撮影だったり、マリーゴールドの選手やスタッフと会っている時間が多くなっています。団体の一員として動いている実感がありますね」

 その勇気にとって運命の1日がやってきた。それが昨年12月31日。勇気は昼に古巣アイスリボンに単身参戦し、夜はマリーゴールドの新人王トーナメントに臨んだ。まずはアイスリボン。彼女がプロレスラーになったきっかけとなったオーディションに合格した選手が、それぞれの道を歩むことになった卒業マッチ。その6選手の中で、いち早くアイスリボンを去っていた南ゆうきが、勇気みなみとして参戦した。

「自分の試合もありつつ、アイスリボンにとっても節目の1日だったので、ほかの選手の試合も見させていただきました。今はマリーゴールドの選手ですけど、やっぱりプロレスラーとして最初にデビューしたリングですし、たくさん練習を見ていただいた先輩もたくさんいらっしゃって『ありがとうございます』と改めて感謝の気持ちを感じましたね。同時に、団体は違いますけどいい選手になることが恩返しになるのかとも思いました」

 カードはグリズリー藤滝&小池真優香&古川奈苗vs芦田美歩&花屋ユウ&勇気みなみ。結果は古川が芦田にギブアップ勝ちしたのだが、勇気はどのような心境でこの試合に臨んだのか。

「明日香(グリズリー藤滝)と美歩がアイスリボンで一番プロレスの試合をやっていて、古川さんは『みなみがいないとこの試合はダメだ』って言ってくれて。そういう感傷に浸る部分もいろいろ考えたんですが、結局全部どうでもいいかなと思って。というのも、それぞれの思い入れよりも、今の私が一人で戦いに来たという気持ちでした。でも、やっぱりこの6人のグループが大好きでしたし、この6人で支え合ってきたからアイスリボンでデビューできて今につながっていると思うんです。でも……ずっと同じ関係性というのは難しくて。最高な6人でしたけど、私がいなくなった後にいろいろなこともありましたし、複雑な気持ちでしたね」

見事新人王となりメダルをゲットした勇気【写真:(C)マリーゴールド】
見事新人王となりメダルをゲットした勇気【写真:(C)マリーゴールド】

南小桃が復帰したときにはシングルで決着をつけたい

 翌1月1日。芦田の東京女子プロレス所属が発表された。その後すぐに勇気に話を聴いたときには「プロレスを続けていたら、いつかどこかでつながるかもしれない」と話していたが……。

「美歩の試合は、映像ですけど見ていますよ。東京女子でも美歩らしくて最高だなと思います。身体のしなやかさを生かした技も、ちょっと懐かしく感じました。彼女はデビューしてすぐにタイトルマッチが組まれてすごく大変だった姿を見てきましたが、周囲からは美人なせいか余裕な顔に見えてしまうんですよね(笑)。でも負けず嫌いで度胸があるから楽しんでしまう……東京女子でも華やかさは負けていないと思いましたし、大暴走(アイスリボン時代こう呼ばれていた)してほしいですね」

 大みそかに話を戻そう。夜はマリーゴールドの年越し興行で2024新人王トーナメントに臨んだ。当初発表された参加選手は、勇気のほか南小桃、山田奈保、咲村良子、橘渚の5人。しかし、直前の試合で勇気の再デビュー戦の相手でもあった小桃がケガをしてしまい離脱。結果4選手でトーナメントが開催されたわけだが、試合前の時点で勝ったことがあるのは勇気だけだった。

「小桃さんがケガをした試合は、私も対戦相手に入っていたのでショックだったんですけど、トーナメントに関しては時の運もありますから私が優勝するしかないと思っていました。咲村と橘はデビュー2戦目ですし、山田さんか私かという空気があったと思うので。山田さんはデビューこそ私より後ですが、アクトレスガールズでがんがんやっていたのを知っているので先輩だと思っていて。優勝できたから言えますけど、小桃さんが復帰したらシングルをしたいです。これまで(シングルの戦績が)1勝1敗なので、決着をつけたいですね」

 橘、山田を連破し見事新人王に輝いた勇気。今、この「新人王」という肩書が勇気に大きな影響を与えている。

(24日掲載の後編へ続く)

次のページへ (2/2) 【写真】勇気みなみのミニスカ制服ショット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください