映画『ゆきてかへらぬ』の公開記念舞台あいさつが22日に都内の劇場で行われ、広瀬すず、木戸大聖、岡田将生、主題歌『ユーモア』を担当した歌手のキタニタツヤ、根岸吉太郎監督が登壇した。

　本作は『ツィゴイネルワイゼン』や『セーラー服と機関銃』の田中陽造氏が、40年以上前に書いた脚本を、名匠・根岸吉太郎監督が16年ぶりにメガホンを取り実写化。「文化の百花繚乱」の様相を呈した大正から昭和初期を舞台に、実在した男女3人の壮絶な愛と青春を描く。

　撮影は約2年前で、広瀬は「かなり長い年月を経て公開され、みなさんに届いてうれしい。どんな風にこの映画が届くのか、受け取り方が違うような気がするので、早く感想を聞きたいです」と伝えた。

　ストーリーになぞらえ「経験した“赤い春”は？」と感情的になったり、修羅場になった話を聞かれると、岡田は「高校3年の卒業する直前、軽音部の方がライブすることになって。今まで音楽に触ってこなかったのにメンバーに入ったんです。ドラマを叩くことになって、ドラマを無我夢中で練習していた」という。

「メンバーの中には先生もいて、みんなでやるみたいな。本番ギリギリまで一生懸命練習したけど、1曲目で足がつってしまって……ドラム叩けなくてすごく悲しくなったという思い出があります……。（足がつると）全然踏めないんです」としょんぼりな表情で打ち明けると、キャスト陣も客席も爆笑。広瀬は「素晴らしいエピソード持っているじゃん！」と絶賛した。

　一方、木戸は最近ハマっているオンラインゲームで、見ず知らずの小学生からボイスチャットを通して怒られたことを告白。「僕のせいでゲームオーバーになってしまって『何やってんの？』みたいな、めちゃくちゃ怒られて。最近そこまで怒られることなかった」と苦笑した。