【ミスタートロット ジャパン】11人全員が“オールハート”の快挙 ハイレベルな学生チームを音楽Pも称賛「日本の音楽の未来は明るい」

一発勝負の歌謡ショー『ミスタートロット ジャパン』(水曜午後9時)が2月19日にスタートし、動画配信サービス『Lemino(レミノ)』で配信された。第1回では、プロを目指す学生チーム「スチューデント」が快挙を成し遂げた。

第1回が放送された
第1回が放送された

第一声で魅了する高校生やステージ衣装自前の慶応大学生も

 一発勝負の歌謡ショー『ミスタートロット ジャパン』(水曜午後9時)が2月19日にスタートし、動画配信サービス『Lemino(レミノ)』で配信された。第1回では、プロを目指す学生チーム「スチューデント」が快挙を成し遂げた。

(※以下、番組の内容に関する記述があります)

 同番組は、韓国で社会現象を巻き起こした大人気歌謡オーディション番組の日本版。番組MCをフットボールアワーの後藤輝基、レジェンドマスターを細川たかしが務める。トロットとは、韓国で演歌や懐かしの歌謡曲にあたる音楽ジャンル。『ミスタートロット ジャパン』は、全世界から選ばれた男性ボーカリスト74人が初代Mr.TROT(ミスタートロット)の座をかけてオーディションに挑む。

 19日に放送された第1回では、本選に進むためのマスター予選の様子が配信された。予選では、74人の出場者をそれぞれのプロフィールから9つのチームに分け、1人1人の歌唱を審査していく。今回は「社会人WEST」の8人、「スチューデント」の11人、「リベンジャーズ」の10人が予選に挑んだ。予選のマスター(審査員)は、細川たかし、武部聡志の他、高橋洋子、hitomi、ソニン、K、椿鬼奴、NON STYLE・井上裕介、あみか、チャン・ミンホらが務める。

 予選では挑戦者が自分の好きな楽曲を歌唱し、マスターは挑戦者の歌声が「心に刺さった」場合のみ、手元のボタンを押す。ボタンが押されるとマスターの席に付いているハートに光が灯り、楽曲を歌い終わる前に10人全員のハートが押される「オールハート」の状態になれば、次へ進むことができる。オールハートはハードルが高く、「社会人WEST」では1人、「リベンジャーズ」では2人が獲得したのみだった。

 一方、高校、大学、専門学校の学生がまとめられた11人の「スチューデント」チームは、トップバッターの徳島県の高校生・島憂樹が鈴木清美の『TAXI with RATS & STAR』を歌い、いきなりオールハートを獲得。初々しく緊張した面持ちから、歌い出した途端に美しい歌声でマスターを魅了し、武部から「一声出した瞬間に掴みましたよね。みんなの心をつかんだ一声でした」と褒められた。

 続く福岡県の高校生・藤崎伊織は、低音を武器にチェッカーズの『夜明けのブレス』を表現力豊かに熱唱。オールハートを獲得した。2連続のオールハートに他チームの挑戦者も「最近の高校生どうなってんの?」「強いねこのチーム」と驚いた。

 また、最近「彼女に振られた」という18歳の高校生・高野航大は、失恋を吹っ切るために金髪で登場。back numberの『ハッピーエンド』を訴えかけるように熱く歌い、オールハートを獲得した。思いの込められた歌声にhitomiは涙を流した。

11人全員がオールハートを獲得

 さらに、韓国から留学し日本で音楽専門学校に通っているイ・スンホンは、日本で音楽の道を目指すことを決意。五木ひろしの『契り』を熱唱し、オールハートを獲得した。その歌唱力の高さに細川は、「自分の歌みたく歌ってましたね。サビの感情なんか独特のものがあるし、情感があって素晴らしい」と称賛した。

 続く相澤侑我は、慶応大学生。子どもの頃に郷ひろみにハマり、昭和風のステージ衣装も自前で用意。3歳から習っているという詩吟の腕前も披露し、西郷輝彦の『星のフラメンコ』をパフォーマンスした。既に完成された相澤のステージに、高橋は「最高! この番組にぴったりの選曲とパフォーマンス」と語り、Kも「自分プロデュースが素晴らしい」と評価。井上は「僕、相澤君のディナーショーは3万円払っても行きますよ」と称え、文句なしのオールハートとなった。

 また早稲田大学生で過去にジュノンボーイコンテストファイナリストになった橋詰昌慧は、低音かつ迫力のある声で沢田研二の『勝手にしやがれ』を熱唱。沢田を思わせる衣装で世界観を作り、オールハートを獲得した。

 音楽の専門学校に通う具島勇心は、歌もダンスも学校に通うまで未経験だったと告白。しかし久保田早紀の『異邦人-シルクロードのテーマ―』で美しい声を響かせ、振付も取り入れたパフォーマンスでオールハートとなった。久保田のバックバンドとして同曲を弾いていたという武部は「彼女の声とはまた違って、すごく伸びやかだった」と評価した。

 ベトナムからの留学生のグエン・タンロンは、来日がきっかけで演歌歌手を目指すように。歌手の道を応援してくれていた亡き母への思いをのせ、松村和子の『帰ってこいよ』を流暢な日本語と抜群の歌唱力で歌い上げ、オールハートを獲得した。

 立教大学生でシンガーソングライターを目指している藤井大翔は、アンジェラ・アキの『手紙 ?拝啓 十五の君へ~』を歌いあげ、オールハートに。普段から自分で楽曲を作っていることを評価された。Kは「この曲は、シンガーソングライターしか歌えない歌。自分で言葉を書いてメロディーを作る人しか表現できない。多少メロディーがずれでも、それも全部説得力に変わるマジックを持っている」と称えた。

 東京大学生の小峯佑斗は、中学生の頃にボイストレーナーから「グイン」という奄美大島の民謡での歌唱法を学んだという。高い音域を多用し独特のこぶしを使う「グイン」を用い、奄美の歌である中孝介の『花』を披露し、オールハートを獲得した。

 ここまでで、11人中10人すべてがオールハートを得て合格に。残る1人となった専門学校生・渡邉亮介は、「俺だけ落ちたらどうしよう」と緊張の面持ち。しかし安定感のある低音ボイスで玉置浩二の『メロディー』を丁寧に歌い上げ、見事オールハートとなった。

 11人全員がオールハートを獲得するという快挙に、メンバーは駆け寄って抱き合い合格を喜んだ。チーム全員が高いパフォーマンスを見せたことから、武部は「スチューデントチームが全員、これだけの歌を歌えることに驚きました。とにかくレベルが高い。日本の音楽の未来は明るいですね」と称賛した。

※藤崎伊織の「崎」は、「たつさき」が正式表記
※高野航大の「高」は、「はしごだか」が正式表記

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