韓国で社会現象となった歌謡番組の日本版スタート 細川たかしが20歳青年の演歌を評価「俺の弟子になればいい」

一発勝負の歌謡ショー『ミスタートロット ジャパン』(水曜午後9時)が2月19日にスタートし、動画配信サービス『Lemino(レミノ)』で配信された。番組MCをフットボールアワーの後藤輝基、レジェンドマスターを細川たかしが務める。

第1回が放送された
第1回が放送された

大黒摩季は“再チャレンジ”挑戦者にエール「『夏が来る』、貸してあげる」

 一発勝負の歌謡ショー『ミスタートロット ジャパン』(水曜午後9時)が2月19日にスタートし、動画配信サービス『Lemino(レミノ)』で配信された。番組MCをフットボールアワーの後藤輝基、レジェンドマスターを細川たかしが務める。

(※以下、番組の内容に関する記述があります)

 同番組は、韓国で社会現象を巻き起こした大人気歌謡オーディション番組の日本版。トロットとは、韓国で演歌や懐かしの歌謡曲にあたる音楽ジャンル。テレビ朝鮮で放送されたサバイバルオーディション番組『明日はミスター・トロット』では、プロ・アマチュアを問わず個性あふれる出場者たちがトロットに新たな息吹を吹き込み、最高視聴率35.7%を記録した。その後、トロット界の男性スターを発掘するためのプロジェクト『ミスター・トロット2 新たな伝説の始まり』が放送され、現役歌手から講師、小学生など幅広い世代がしのぎを削った。『ミスタートロット ジャパン』は、全世界から選ばれた男性ボーカリスト74人が、初代Mr.TROT(ミスタートロット)の座をかけてオーディションに挑む。

 19日に放送された第1回では、本選に進むためのマスター予選の様子が配信された。予選では、74人の出場者をそれぞれのプロフィールから9つのチームに分け、1人1人の歌唱を審査していく。チームは、働きながら歌手を目指す社会人チームを西日本、東日本に分けた「社会人WEST」と「社会人EAST」、学校に通いながらプロを目指す学生チーム「スチューデント」、デビュー経験者やオーディション経験者で再チャレンジする「リベンジャーズ」、現役でプロとして活躍する「アイドル&アクター」「シンガー」「コメディアン」、また結婚して家族に支えられながらプロを目指す「ダーリン」、トロットの本場韓国から挑む「KOREA」の9つ。予選のマスター(審査員)は、細川たかし、武部聡志の他、高橋洋子、hitomi、ソニン、K、椿鬼奴、NON STYLE・井上裕介、あみか、チャン・ミンホらが務める。また、オーディション参加経験のあるDXTEENの寺尾香信がサブMCとして後藤をサポートする。

 第1回では「社会人WEST」の8人、「スチューデント」の11人、「リベンジャーズ」の10人の計29人の予選の様子が放送された。審査方法は、挑戦者が選んだ楽曲を10人のマスターの前で披露。マスターは挑戦者の歌声が「心に刺さった」場合のみ、手元のボタンを押す。ボタンが押されるとマスターの席に付いているハートに光が灯り、楽曲を歌い終わる前に10人全員のハートが押される『オールハート』の状態になれば、次へ進むことができる。5ハート以下は即刻失格。6~9ハートの場合は一旦保留となり、その後のマスターたちの審議で合否が決定する。

29人中17人が予選通過

 今回は予選に挑んだ29人中、17人がオールハートの獲得やマスターの審議を経て合格した。「社会人WEST」チームの20歳の造船業・大下魁望は、祖父の影響で演歌好きになり、演歌歌手を目指している。今回は北島三郎の『兄弟仁義』を熱唱し、その圧倒的な歌唱力で「社会人WEST」チームで唯一オールハートをゲットした。

 細川は「20歳これだけ良いこぶしを使えたらいい! いい声してますよね」と称賛。「造船業をやっているでしょうけど、辞めて俺の弟子になればいい。もっとうまくなるから」と声をかけた。

 また、「リベンジャーズ」チームの牛島隆太は、中学生時代にオーディション番組『歌スタ!!』からデビュー。しかし契約は1年で解除となり、30歳となった現在はジュエリー販売店に勤務している。牛島が選んだ楽曲は大黒摩季の『夏が来る』。牛島は「勤めているジュエリー会社で、大黒摩季さんがプロデュースをするジュエリーの制作を担当しています」と、大黒と交流があることを明かし、「『心で音楽を伝える』という根幹の部分に気づかされた」と語った。

 歌唱前には大黒からメッセージが。大黒は「(歌が)うまけりゃ売れるかという話でもない。心に届くか、心に来るか」と語り、「リベンジャーズ」として再挑戦する牛島について、「デビューしっぱなしでただ活動休止していただけじゃないの? 理想が低いと着地が低くなるから、てっぺん取るつもりで行きなさいよ。『夏が来る』、貸してあげるから、がんばって」とエールを送った。

 大黒の言葉を受けた牛島は、ハイトーンボイスで『夏が来る』を熱唱。見事オールハートを勝ち取った。大黒の友人でもあるという高橋は、「楽曲って、みんな長く歌えば歌うほどそれと一緒に生きてきた現実がある。『“夏が来る”を貸してあげる』という言葉から、その(歌の)お言葉を伝えるのがどういうことかを(感じて)、私も同じように考える」と語り、「(牛島が)自分の歌をきちっと歌っているのが届きました」と伝えた。また武部も「地声のハイトーンの響きは、オリジナル楽曲に反映できる気がします」と評価した。次のステージに進む17人は以下の通り。

○「社会人WEST」チーム(4人)
深川丈輝
大下魁望(オールハート)
岩崎皇青
辻大貴

○「スチューデント」チーム(11人)
島憂樹(オールハート)
藤崎伊織(オールハート)
高野航大(オールハート)
イ スンホン(オールハート)
相澤侑我(オールハート)
橋詰允慧(オールハート)
具島勇心(オールハート)
グエン タンロン(オールハート)
藤井大翔(オールハート)
小峯佑斗(オールハート)
渡邉亮介(オールハート)

○「リベンジャーズ」チーム(2人)
牛島隆太(オールハート)
菊池寛(オールハート)

※岩崎皇青と藤崎伊織の「崎」は、「たつさき」が正式表記

次のページへ (2/2) 【動画】造船業20歳が響かせた演歌
1 2
あなたの“気になる”を教えてください