綾瀬はるか、終活ギャグマンガのドラマ化で主演「皆様に笑ってほしいです」 NHKで6・21スタート

俳優の綾瀬はるかが、6月21日にスタートするNHK連続ドラマ『ひとりでしにたい』(土曜午後10時)で主演を務めることが20日、発表された。

主演を務める綾瀬はるか
主演を務める綾瀬はるか

大森美香氏が脚本

 俳優の綾瀬はるかが、6月21日にスタートするNHK連続ドラマ『ひとりでしにたい』(土曜午後10時)で主演を務めることが20日、発表された。

 原作は文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した漫画『ひとりでしにたい』。「死」と「笑い」の融合した類まれなる「笑って読める終活ギャグマンガ」と評されたカレー沢薫氏の原作を、大河ドラマ『青天を衝け』、連続テレビ小説『あさが来た』の大森美香氏による脚本で、綾瀬を主演に迎えてドラマ化する。

 主人公・山口鳴海。未婚・子なしの一人暮らしを謳歌していたが、憧れていたキャリアウーマンの伯母が思いもよらない孤独死をしたことをきっかけに、焦って婚活を始めてしまい撃沈。年下の同僚・那須田優弥から「結婚すれば安心って昭和の発想ですよね?」とバッサリ切り捨てられ、鳴海は「婚活」から180度方針転換して「終活」について考え始めていく。これは、30代後半独身の主人公が、時に世間の常識に傷つきながら、時に誰かと比べてしまい落ち込み、時に居て当たり前に思っていた周囲の人々に感謝しながら、よりよく死ぬためによりよく生きる方法を、はいつくばって模索する物語となる。

 綾瀬は「原作を読んでやりたい!と思いました。『ひとりでしにたい』というタイトルは自分らしくありたいという思いを感じました」と明かし、「コミカルに描かれたこの物語、ドラマを通じて、視聴者の皆様に笑ってほしいです。そして色んな出会い、色んな恋、色んな仲間、色んな悩み、色んな喜び、色んな幸せがあって、まあ良いかって思ってもらえるような、誰かを笑顔にする一日になるよう願いを込めて演じていきたいです。是非放送をご覧下さい」と呼びかけた。

 原作者らのコメントは以下の通り。

○原作・カレー沢薫

「この漫画を始める前に担当編集から『まずは描きたいものを描いてくれ』と言われたのですが『描きたいことは特にない、ただそこには漠然とした将来に対する不安があるだけ』という明日にも死にそうな奴の発想しかありませんでした。しかし、そう都合よく明日死ぬわけもなく、むしろ『将来に対する漠然とした不安』こそが私の描きたいことではないかと思い至りました。将来に対する不安、特に老いや死というのは誰もが避けられない憂鬱なことであり、それゆえに考えても仕方がないとなりがちです。そんな楽しくない上に考えても仕方がないことを永遠に考え続けているような漫画を趣旨を変えることなくドラマという形で取り上げてくださった上、楽しい作品にしていただけそうで非常に感謝しております。結婚したい相手に匂わせとしてゼ○シイを見せるように、終活させたい相手にぜひ、ドラマ『ひとりでしにたい』をお勧めください」

○脚本・大森美香

「タイトルを聞いて77歳の母はびっくりしておりましたが、そういう方もどうかご安心ください。思わず声を出して笑ってしまったり、苦笑いしたり、泣き笑いしたり、とにかくとても面白い『終活』漫画なのです。このカレー沢薫さんの描く世界を、どうすれば有機的に立体化することができるのか? 綾瀬はるかさんをはじめとする気概ある素敵なキャストの皆さん、スタッフの皆さんとともに、決意の船出です。きっと楽しくて、切実で、生きる力がもらえるドラマになると思います。どうかお見届けください」

○制作統括・高城朝子

「原作にこんなセリフがあります。『無意識のうちに他人の目から見て、良い人生・良い死を目指していた気がする』独身、子なし、猫と暮らしている私自身、絵に描いたようなおひとり様であり、原作からたくさんの“気づき”や“勇気”をもらった読者の一人です。さて、遊び心満載の大森さんの脚本をどう映像化するか?スタッフ一同頭をフル回転で挑んでおります。そしてこの脚本を綾瀬はるかさんをはじめ豪華キャストの皆さんが、どのように演じられるのか、ワクワクしております。どうぞご期待ください」

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