片岡愛之助、休養後初の公の場 “健康の大切さ”を実感…妻・藤原紀香にも感謝「心強かった」
歌舞伎俳優の片岡愛之助が19日、東京・港区の泉岳寺で行われた3月歌舞伎座 松竹創業百三十周年「三月大歌舞伎『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』」のお参りに出席した。愛之助は24年11月29日、12月1日から京都南座で開幕する『吉例顔見世興行』の舞台稽古中に舞台装置と接触。上あごと鼻骨を骨折する重傷を負って治療に専念していた。今回は休養後、初の公の場。愛之助は25年2月9日に自身のブログを更新し、3月4日に舞台復帰することを発表していた。

養叔父・仁左衛門もエール「前の顔よりいい」
歌舞伎俳優の片岡愛之助が19日、東京・港区の泉岳寺で行われた3月歌舞伎座 松竹創業百三十周年「三月大歌舞伎『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』」のお参りに出席した。愛之助は24年11月29日、12月1日から京都南座で開幕する『吉例顔見世興行』の舞台稽古中に舞台装置と接触。上あごと鼻骨を骨折する重傷を負って治療に専念していた。今回は休養後、初の公の場。愛之助は25年2月9日に自身のブログを更新し、3月4日に舞台復帰することを発表していた。
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この日は泉岳寺で、復帰舞台となる「三月大歌舞伎『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』」のお墓参りと取材会に出席した。愛之助は報道陣からけがの様子を心配されると、「去年けがをしまして、皆さまにご迷惑とご心配をおかけしました。本当に申し訳ございませんでした」と謝り、「(けがは)大丈夫でございます。安心して見に来てください」と笑顔を見せた。また「(忠臣蔵という)大きな舞台に出させていただく。このようなありがたいことはございません。しっかり全力で勤めたいと思います」と意気込んだ。
養叔父にあたる仁左衛門は、「去年の暮れはどうなることかと思いましたけれども、本当に早い回復で、その回復力に驚きました。当時は状況を聞いて、こんなに早い復帰はないと思っていたんですけど、本当に彼の精神力には頭が下がりますね。本当にすばらしいですね」と愛之助を思いやった。顔に傷跡も残っていないことから、「ここまでキレイに治るとは! もう、前(の顔)より良くなっているんですよ」と笑わせた。
松緑も心配していたといい、「年が明けてから、愛之助さんから『心配かけてごめんね。大丈夫だよ』という連絡をもらって、今日本当に久しぶりに会いました。回復力と体力がすごいので、今日はほっとしましたし、久々に会えてうれしかったです」と喜んだ。また「(傷跡の心配をしなくても)もともと良い男ですから」とおだて、報道陣の笑いを誘った。
休養期間中の過ごし方を聞かれた愛之助は、「今まで当たり前のように、毎日舞台に立たせいただいていたことが、こんなにありがたいことだったのかと。本当に『健康の大切さ』ということを改めて思わされました」と実感じたといい、「ずっと傷の箇所が痺れていましたし、晴れた空を見てもなかなか晴れた気分にはなれませんでした。そういう思いで過ごしていました。本当は2月から舞台に立ちたかったのですが、それもかなわなくなってしまい、とても悔しかったです」と振り返った。「でも、やはり目標があると頑張れるといか。前向きに、前向きに、日々過ごさせていただきました」と語った。
妻で俳優の藤原紀香の存在にも支えられたといい、「身に染みました。横にいてくれることで本当にありがたかった。心強かったです」と語った。
三月大歌舞伎で愛之助が演じるのは、『忠臣蔵』の大石内蔵助にあたる大星由良之助役。今回は2013年11月・12月の新開場柿葺落公演以来となる通し上演を行い、Aプログラム・Bプログラムの2通りの配役で上演する。愛之助は自身の誕生日でもある3月4日の初日・夜の部Aプロから復帰する。昼の部Aプロと夜の部Bプロの大星由良之助を片岡仁左衛門が、昼の部・Bプロの大星由良之助を尾上松緑が勤める。泉岳寺には、大星由良之助のモデルとなった赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助をはじめ赤穂義士四十七士らが眠っており、大星由良之助を務める愛之助、仁左衛門、松緑の3人が作品ゆかりの地である泉岳寺でお参りした。
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