布袋寅泰、『VANTAN MUSIC ACADEMY』特別顧問に就任 入学希望者にエール「次のチャンスはキミに」
ギタリストの布袋寅泰が18日、都内で行われた『VANTAN MUSIC ACADEMY 開校PRイベント』に登場した。布袋は、2026年4月に開校となるデジタル時代に対応した音楽専門校『VANTAN MUSIC ACADEMY POWERED BY ユニバーサル ミュージック』の特別顧問に就任。この日は、集まった入学希望者に特別講義を行った。
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ミュージシャンの夢を親に言いづらい若者に同感「僕も経験ありますよ」
ギタリストの布袋寅泰が18日、都内で行われた『VANTAN MUSIC ACADEMY 開校PRイベント』に登場した。布袋は、2026年4月に開校となるデジタル時代に対応した音楽専門校『VANTAN MUSIC ACADEMY POWERED BY ユニバーサル ミュージック』の特別顧問に就任。この日は、集まった入学希望者に特別講義を行った。
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「世界で一番、社会に近いスクールを創る」をビジョンとし、現役で活躍しているクリエーターによる授業や企業とのコラボレーションを行う専門スクールを運営する株式会社バンタンと、世界60の国と地域で音楽事業を展開するユニバーサル ミュージック グループの日本法人・ユニバーサル ミュージック合同会社が提携。大学卒業、高校卒業の資格を取得しながら実践的な音楽業界の学びを提供し、デジタルに特化した新しい音楽専門校『VANTAN MUSIC ACADEMY POWERED BY ユニバーサル ミュージック』を26年4月に開校する。
布袋はグローバルに活躍し常に音楽シーン最前線で活動する世界的アーティストとして、特別顧問に就任。同校では音楽の多様化に応じたカスタム可能なカリキュラムや、ユニバーサル ミュージックのアーティスト、現役社員による実践的な授業を行う。
この日は特別顧問として登壇した布袋が、入学希望者からの質問に答えた。「ミュージシャンを目指すことを親に言いづらい」という男性に対し布袋は、「僕も経験ありますよ。なんで言いづらいんでしょうかね。後ろめたいわけじゃないんだろうけどね」と気持ちに寄り添い、「先が見えない職業でもあるし、親からするとキミにどんな才能があるか(分からない)。才能なんて見えないしね。やっぱり親御さんとしては心配なんだと思うんですよね」と、保護者の気持ちにも理解を示した。
一方で、「僕の親も『やめなさいと』ずっと言っていましたけど、初めて武道館(でコンサート)をやった時に楽屋に来て、『あなたならできると思いましたよ』って言ってましたけどね(笑)」と自身の経験を振り返った。「まだ形にはなっていないかもしれないけど、曲を作ったり、ライブとかあったら、親御さんに『ちょっと聞いてよ』って聞かせると、一番のファンになってくれるかもしれないし、応援してくれるかもしれませんね。頑張って」とアドバイスした。
また、「音楽を辞めようとした時はありますか?」という質問には、「『辞めよう』とまで絶望的になったことは、ラッキーなことにないんですね。同時に、僕には『これしかない』から、辞めるわけにはいかない」と回答。「バンドが解散してソロになった時に、なかなか自分のやりたいことがリスナーにも伝わらなかったり、周りのスタッフにも伝えられなかったり。そういう、自分自身の中での葛藤した時期はありましたけど」と明かし、「だからこそ僕の場合は、その悔しさやもどかしさを武器にした。『俺、辞めるんだ』とはならず、『だからやるんだ。だから伝えようとするんだ』という風に、逆転の発想をすると、(続ける)理由になるじゃない?」と説明。「むしろ僕も、悔しさが欲しくて50歳でロンドンに行ったところもあります。『当たり前』のことが『当たり前』にならないように、自分の中でいつも歯向かっていくっていうか。『失敗する勇気』というのも大事だと思います」と語った。
さらに、「日本の音楽を世界に広めるために、今足りないものは?」と聞かれると、「僕の世代は、海外でアプローチするには、まずレーベルと契約しなければいけなかった。そのために、レコード会社に気に入られるような音楽を作らなければいけなった」と振り返り、「今はそれこそ、YouTubeや、自分で音楽を作ることも自由にできる時代になった。多くの外国の方々が日本の文化に対して大きな感心を持っています。日本にもたくさんのクリエーターがいらっしゃる」と時代の変化も感じているという。「あまり奇をてらわず、今の自分のままで。音楽は世界共通。言葉ではない、フォーマットではない、スタイルではない。だから、次のチャンスはキミにということもある。ひねくれず、今は『自分が好きだ』と思う音楽をまず探すことなのかなと思います」とエールを送った。
また「不安に感じてしまう瞬間はありますか」の問いには、「人間ですから、僕らも毎度、成功したら成功したで不安になったり」と告白。「ただ音楽業界というのは、パフォーマーやモノを作る人たちもいれば、素晴らしい豊かな音を録音して、それを再現したり、スタッフがいたり、いろんな役割を持った人たちが力を発揮して、支え合いながらいろんな音楽を作っていく場」と語り、「こういうミュージックアカデミーも、やっぱり仲間というのは大事。自分だけの中では答えが出ないものも、人の作品を聞いたり、人のアプローチを見たりしながら、『あ、こういう考え方もあるんだ』と、それぞれ影響を与えたり受けたりする」と仲間の大切さを説明。「不安になった時もそれでまた乗り越えられた。こういうアカデミーの趣旨はすごくあるんじゃないかなと思います。みんな不安になりますから、そのことを不安に思わないで、頑張って」と応援した。
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