小川直也が“フジテレビ問題”に持論 ハッスル時代を回想「ダメなものはダメっていう姿勢だった」

16日、元バルセロナ五輪柔道銀メダリストの“暴走王”小川直也が自身のYouTubeチャンネル「小川直也の暴走王チャンネル」を更新。遅ればせながら新年のあいさつと共に、2025年になってから収録した初の動画を公開した。

小川直也が昨今の“フジテレビ問題”にも言及
小川直也が昨今の“フジテレビ問題”にも言及

川田利明とは「ハッスル」以来、感動の再会になるはずが…

 16日、元バルセロナ五輪柔道銀メダリストの“暴走王”小川直也が自身のYouTubeチャンネル「小川直也の暴走王チャンネル」を更新。遅ればせながら新年のあいさつと共に、2025年になってから収録した初の動画を公開した。

 今回の内容は、コメント欄にあった質問に答えていくもの。最初に触れたのは「麺ジャラスK」の店主・川田利明との対談動画の話題だったが、「実を言うと久しぶりに(川田に)会ったんだけど、厨房の奥にいた時に会ったんじゃなくて、駐車場を探していたら、いきなり川田さんが来ちゃって。感動がさ……、ここで感動みたいな?」と告白した。

 小川が川田と再会するのは、ファイティングオペラと呼ばれた「ハッスル」以来、約18年ぶりながら、その再会場面を撮影できなかったことを明かしつつ、これまで同店に足を運ばなかった理由については、「いつでも行けるじゃんっていう距離がむしろ遠いんだろうね」と話していた。 

 ちなみに同動画は昨秋のチャンネル開設以来、同チャンネルにおいては最多の19万回を記録しているが、まさかの再会場面には、さすがの小川も心の準備をする間がなかったようだ。

 また、「ハッスル」に関する流れの中では、昨今話題の“フジテレビ問題”にも言及。というのも「ハッスル」は2006年6月の「ハッスル・エイド」をフジテレビの系列局・東海テレビにより、フジテレビ系列での全国放送を予定していながら、直前になって同テレビ局が「ハッスル」とPRIDEを主催していたドリームステージエンターテインメント(DSE)との契約を解除した。

 フジテレビは、当時、契約解除に至った理由を「DSEによる契約違反が判明。不適切な事象が起きている疑惑が強まった」と説明していたが、これについて小川は「その当時、ハッキリとフジテレビってさ、ダメなものはダメっていう姿勢だったんだよね」「一連の報道はどれが確実か分からないけど、フジテレビってそういうコンプライアンスとかしっかりしていたところのはずだった」と当時を振り返った。

 とはいえ小川も少し前のフジテレビが、ほとんどのCMが差し代わっていた状況に触れ、「すごいね、今。こんなことあるんだと思って。確かにテレビのあり方をみんなが勉強した」と話し、「(メディアの)変革期の第一歩なのかもしれないね」と時代の変わり目を実感したという。

 それでも小川は「かわいそうだよ、(最前線の)現場は。現場はそんなこと知らずに毎日毎日、来る日も来る日もさ、いろんな番組を作るわけでしょ。スポンサーさんを回る人はスポンサーさんの営業を回るわけじゃない」と組織を根底で支えるスタッフの心情を察する言動を述べる。

佐山サトルと再会するのになぜ25年もかかったのか

 さらに小川は「(現場のスタッフにも)家族がいるわけじゃん。上になる人はそこまで考えなきゃならない。それは今回の事件に限ったことじゃなく……、ああ、怖い怖い。自分もピシッとしなきゃって感じながら見てる」と話し、自身も小川道場を主宰する身として、改めて気を引き締めるきっかけになった旨を明かした。 

 他にも小川は、同チャンネルにおいて25年ぶりの対談となった、“初代タイガーマスク”佐山サトルとの対談動画に関して、視聴者から「なぜ25年もかかったのか」と問われると、「元々、俺と佐山さんの馴れ初めじゃないけど、(アントニオ)猪木さんがあって、猪木さんが俺と佐山さんの接着をしてくれたから」と証言。

 25年前のUFO(世界格闘技連盟)時代に、佐山が猪木と袂を分かったことから、もし猪木抜きで安易に佐山と小川が再会すれば、「猪木さんにしてみれば、なんだ小川と佐山は……ってなるじゃない。とくに、猪木さんてちょっと妬いちゃうほうだからさ」と口にする。要は、師匠である猪木への配慮があったと明かした。

 実際、小川は「それは佐山さんも危惧していたところ」と話したが、当時、佐山から「とくに俺とオーちゃんと社長(猪木のこと)の3人の関係はすごい固い絆だから、今、俺が猪木さんの下を離れた時に、オーちゃんは俺のところに来ちゃいけないし、オーちゃんは猪木さんのところにいるべきだと思う」と伝えられたとも。

 興味深いのは、結果的には2022年10月に猪木が逝去した後に催された「偲ぶ会」で、久々の再会を果たすことになったこと。

「葬式(偲ぶ会)の時に久々に(佐山に)会ったのよ。その時にひと言ふた言しゃべったのよ。それが(UFO以来の)接点だもん。だからそれ(佐山との本格的な再会)もアリなのかな。それで今回、そういうこと(対談)に結びついたからね」

 小川はそう話したが、動画内では、佐山との対談時に、佐山にサインを入れてもらった、両者の練習時のパネルが茅ヶ崎にある小川道場に飾られていた映像を映し出しており、小川と佐山双方とつながりを持つ、元大相撲出身の貴闘力を加えながら、近いうちに、さらなる再会を果たす可能性があることにも触れていた。

 なお、同チャンネルでは、小川が持つ日本最大規模の国家資格である宅地建物取扱士(宅建)に関する動画や令和の米騒動、格闘技界のドーピング問題にも触れた動画もあることから、小川の専門分野である柔道や元プロレスラーとしての側面以上に、2025年もさまざまな話題に触れていくことにも言及していた。

(一部敬称略)

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