【御上先生】「重い、重すぎる」「切なすぎるだろ」 第5話で明らかになった真実に視聴者絶句
俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場『御上先生』(日曜午後9時)の第5話が16日に放送された。今回は国家公務員試験で起きた刺殺事件の被害者の悲運が明かされた。
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何度も断られ面会を果たした神崎拓斗に「責任とちゃんと向き合っている」
俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場『御上先生』(日曜午後9時)の第5話が16日に放送された。今回は国家公務員試験で起きた刺殺事件の被害者の悲運が明かされた。
同作は『ドラゴン桜』(2021年)、『マイファミリー』(22年)、『VIVANT』(23年)、『アンチヒーロー』(24年)など同局の「日曜劇場」で話題になった作品を担当してきた飯田和孝プロデューサーが手掛ける完全オリジナルストーリー。未来を夢見る子どもたちが、汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実と、そんな現実に一人の官僚教師と令和の高校生たちが共に立ち向かっていく、“教育のあるべき真の姿”を描く大逆転教育再生ストーリー。松坂演じる東大卒でエリート文科省官僚の御上孝(みかみ・たかし)が、新たに設立された“官僚派遣制度”によって県内トップの東大合格者を誇る私立隣徳学院に赴任し、日本の教育を変えるために現場から声をあげる。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
御上が担当する3年2組の生徒で、成績優秀な報道部の神崎拓斗(奥平大兼)は、自身が書いた校内新聞の教師同士の不倫問題記事が原因で、相手の人生を変えてしまった責任を感じていた。隣徳学院で教師をしていた冴島悠子(常盤貴子)は、神崎に不倫を暴かれ退職。離婚後はコンビニエンスストアで働いていたが、娘の真山弓弦(堀田真由)が国家公務員試験で刺殺事件を起こしてしまった。
神崎は、自分が書いた不倫記事と国家公務員試験で起きた刺殺事件がつながっていることを知り、東京拘置所にいる真山のもとへ何度も面会に向かうが断られてしまう。手紙を出した神崎のもとに、真山から「御上も一緒であれば会う」と返事が来る。
御上を連れて初めて真山と初めて面会する神崎。真山は「もう2度と私の人生に関わらないで」と冷たく言い放つ。さらに手紙を受け取るまで、校内新聞のことは知らなかったと告げた。真山は、荒れて母親にあたる父親の姿を思い出していた。御上は「辛かったよね。唯一信じていた母親に(不倫で)裏切られ、母親がいなくなった家で、父親にはなじられ続けた」と、真山の当時の状況に同情した。
神崎は、刺殺事件で亡くなった被害者・渋谷友介(沢村玲)の母親に会ったことを伝える。その母親からの手紙を読み上げた。渋谷の母親は真山を憎みながらも、「新聞やテレビを通してあなたがどんな境遇で生きてきたのかを知った時、私は、どうしてあなたが、あんなことをしてしまったのか、分かったような気がしてしまったのです」と思いをつづる。そして、「あなたがいた場所は、私と友介が逃げ出してきた場所とすごく似ていたから。結弦さん、あなたが殺した人の背中には、父親が押し付けたタバコの跡があるのよ」と、渋谷が父親から虐待を受けていたことを伝えた。
これまで、現役東大生のエリートとして描かれていた渋谷。しかし実際は父親の虐待から逃れ、母子家庭で過ごしていた現実が明らかに。殺人を犯した加害者である真山と、その真山に殺害されてしまった被害者の渋谷に、「父親からの虐待」という共通点があることが分かった。
SNS上では「重い、重すぎる。結弦も渋谷も父からの虐待という似た境遇」「結局、虐待されてた引きこもりが他の虐待されてた人をやっちまったという事? 切なすぎるだろ……」「父親から虐待されていた青年の実情もまた..あぁえぐ」と、ショックを受ける声が。
また「神崎くんが読む手紙のシーン、“コトバ”の重みをとても強く感じたな」「神崎が自分のしたことの責任とちゃんと向き合ってて、いろいろ考えさせられるものがある」と、神崎の変化にも注目が集まった。
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