『正直不動産』映画化決定 主演・山下智久は喜び「“正直”旋風を巻き起こせるように」

NHKで2022年4月期に放送され、続編となるシーズン2も制作された俳優・山下智久主演のドラマ『正直不動産』が17日、映画化されることが発表された。

『正直不動産』の映画化が発表された【写真:(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館】
『正直不動産』の映画化が発表された【写真:(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館】

撮影は25年2~3月予定 2026年公開

 NHKで2022年4月期に放送され、続編となるシーズン2も制作された俳優・山下智久主演のドラマ『正直不動産』が17日、映画化されることが発表された。

 原作は累計発行部数360万部を突破した小学館「ビッグコミック」連載中の人気漫画(漫画:大谷アキラ・原案:夏原武・脚本:水野光博/既刊20巻)。客と業者の情報格差にスポットを当て不動産業界の闇に切り込んだ作品で、主人公の永瀬財地(ながせ・さいち)を山下、月下咲良(つきした・さくら)を福原遥が演じた本作は、ひょんなことら“嘘がつけなくなってしまった”不動産営業マン永瀬と、後輩社員で“カスタマーファースト命”の月下の2人が、家を売る人、そして求める人を相手に、正直さと誠実さだけを武器に海千山千の不動産業界で悪戦苦闘する姿を描き、今までのお仕事ドラマとは一線を画す、業界の裏側を痛快に皮肉った社会派コメディー作品として多くのファンを魅了した。

 そんな『正直不動産』が、2シーズンのテレビドラマを経て、ついにファン待望の映画化が決定。主演を務めるのは、日本映画としては8年ぶりにスクリーンに登場する山下。山下の相棒・月下咲良役には、22年NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』ではヒロインを務め、昨年の驚異的な大ヒットも記憶に新しい映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した福原。そして、ドラマから引き続き、『監察医 朝顔』や『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』、さらに現在放送中のNHK連続テレビ小説『おむすび』の根本ノンジ氏が脚本を務める。

 本編は既にクラインクインし、撮影は25年2~3月予定。今年、40歳を迎える主演の山下智久が、芸能生活30周年の節目となる来年2026年に劇場公開が決定。

 映画化決定に山下は「皆さんの応援のおかげで、『正直不動産』の映画化が実現し、とても嬉しく思います。シーズン1、そしてシーズン2を経て、さらに成長した、個性豊かなキャラクター達、そして不動産を通してお客さん達と織りなす、愛と友情と、そしてクスッと笑えるちょっとしたファンタジーです。いつもの仲間と(キャストスタッフ)また一緒に現場で同じ時間を共有できる事が楽しみです。いつもの自分達の空気感を大切にしながら、新たな挑戦をしていきます!」と喜びをコメント。

 続けて「今回は演技とは別の事、とあることにも関わらせてもらったので楽しみにしていてください。劇場版でさらなるパワーアップを遂げ“正直”旋風を巻き起こせるように原作の持つ深いメッセージやキャラクターの魅力をどのように表現するのか大切に話し合いながら撮影に励んでまいります。観客の皆さんにとっても、笑って泣けて学べる、そして新たな視点で不動産の世界を楽しんでいただけることを期待しています。映画館でお会いしましょう」と呼びかけた。

 そして福原は「また月下としてあの世界に戻って来られると思うと、今から撮影が楽しみで仕方ありません! こうして映画化できたのは、いつも正直不動産を応援してくださっている皆様のおかげなので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです! 素晴らしいキャストの皆様、スタッフの皆様と力を合わせ、素敵な作品をお届けできるよう全力で挑んで参りたいと思います! 是非楽しみに待っていてください!!」とコメントしている。

 原作者らのコメントは以下の通り。

○原作漫画:大谷アキラ氏

「『グルグル同じ場所を歩いていると感じても、実は螺旋階段を少しずつ上に登ってるってこともあるんじゃないですか?』漫画の中で桐山が言った言葉です。2017年に連載開始し、ドラマ化のオファーを数多くいただくもなかなか決まらず、その数は数十社に。『本当にドラマになるのか?』とグルグル回ってる状態でした。そしてNHKさんでドラマ化が決まり、主演・山下智久さんという上昇気流でシーズン1、正月SPECIAL、シーズン2、ミネルヴァSPECIALとまるで“軌道エレベーター”並みに上昇を続け、ついに映画化という星まで来ました。キャストや脚本、製作陣、そして応援していだいた皆様、本当にありがとうございます! 上昇はまだまだ続いています。グルグル回りながらなので目の回る毎日ですが、次の星もみんなで見に行きたいです」

○原作原案:夏原武氏

「2シーズン、2本のスペシャルドラマ、そしてついに大スクリーンへ。『正直不動産』は本当に幸せな作品になりました。関わっている私にとっても、経験したことのない規模の展開に深く感謝しています。映画版はスケールも大きく、最高のスタッフ・魅惑的なキャストによる素敵な物語になっています。公開までをファンの皆様と一緒に愉しみに待ちたいと思います。早く来い来い2026公開日、です」

○原作脚本:水野光博氏

「ある雑誌で『10000字インタビュー』という企画のインタビュアーを長年担当しています。山下智久さんに取材させてもらったのは、漫画『正直不動産』の連載が始まった直後でした。誠実で正直な受け答えが主人公・永瀬財地の姿に重なり、『いつか『正直不動産』が映像化されたら…』という言葉が喉元まで出かけ、慌てて飲み込みました。その後、ドラマ化が決まり本当に山下さんに演じてもらえることを知った日の驚きを昨日のことのように覚えています。映画の脚本は頂いているのですが、目を通していません。『正直不動産』ファンの皆さん、sweetieの皆さんと一緒に、山下智久さん演じる永瀬財地がスクリーンに映し出される日を胸高鳴らせ、待とうと思います」

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