372作品の歴史の集大成…帝国劇場ラスト公演に井上芳雄が思い「日本の演劇界の節目となる出来事」

ミュージカル俳優の井上芳雄が15日、帝国劇場最終公演CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』の開幕記念記者会見に出席し、帝劇への熱い思いを語った。

記者会見に出席した三浦宏規、甲斐翔真、佐藤隆紀、島田歌穂、井上芳雄、浦井健治、宮野真守、小野田龍之介(左から)【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に出席した三浦宏規、甲斐翔真、佐藤隆紀、島田歌穂、井上芳雄、浦井健治、宮野真守、小野田龍之介(左から)【写真:ENCOUNT編集部】

『THE BEST New HISTORY COMING』の開幕記念記者会見に出席

 ミュージカル俳優の井上芳雄が15日、帝国劇場最終公演CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』の開幕記念記者会見に出席し、帝劇への熱い思いを語った。

『THE BEST New HISTORY COMING』は、28日に建替えのため一時休館を迎える帝国劇場のラストを飾る公演。372作品のミュージカルと演劇を行ってきた帝国劇場の歴史の集大成となるコンサートで、現・帝劇で上演されたミュージカル53作品のナンバーが豪華キャストによって歌われる。

 会見には、井上のほか、浦井健治、小野田龍之介、甲斐翔真、佐藤隆紀(LE VELVETS)、島田歌穂、三浦宏規、宮野真守のレギュラーキャスト陣が出席したが、各プログラムのゲストには、鹿賀丈史、大地真央、松たか子、石丸幹二、山崎育三郎、堂本光一、市村正親、上白石萌音、前田美波里ら、超豪華キャストたちがラインナップされている。

 井上は、稽古の雰囲気について「いやぁ、すごい方ばかりで、僕や浦井くんも年齢的には中間管理職的な立ち位置なので、いろいろ気を遣いながらやっています」と笑うと、島田も「私にとっても先輩がたくさんいらっしゃるので、おとなしくしていました」と、それだけミュージカル界のレジェンドが出演していることを強調する。それでも稽古は非常に明るく楽しい雰囲気だったと登壇者が口を揃えて言うと、佐藤は「それは芳雄さんがいてくれたおかげです」と井上に感謝を述べていた。

 いよいよ歴史的な劇場がいったん幕を閉じる。井上は「稽古中から『今の帝劇は最後なんだな』という思いのなか取り組んでいました。そして昨日開幕した公演でも『始まったな』と噛みしめながらお客さんに楽しんでもらいたいという気持ちで舞台に立ちました。とにかく毎回いろいろなゲストがいらっしゃる帝劇最後のお祭りみたい」と本公演を表現した。

 中でも井上は「歌穂さんが歌う『レ・ミゼラブル』の名曲は本当に素晴らしい」と期待を煽ると、島田は「プレッシャーになるからやめて」と笑いながらも、新旧帝劇がシンクロするような演出のシーンでは「いつも感極まってしまうんです」と言葉に詰まっていた。

 井上は「帝劇への思いが増すばかりです」としみじみ。続けて「寂しいですが日本の演劇界の節目となる出来事です」と語ると「最後まで感謝の気持ちを込めながら、帝劇を愛し尽くして、抱きしめ尽くしていきたいです」と意気込みを語っていた。

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