「ウイニングイレブン」25周年 日本サッカーの歴史とともに成長 世界から支持される秘密

最新作「eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE」のリアリティーある画像
最新作「eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE」のリアリティーある画像

「サッカーファンが一堂に会して楽しめる」をコンセプトに新企画続々

 今年7月21日で25周年を迎えた名作シリーズ。記念イヤーを盛り上げようと、3月に「アイコニックモーメントシリーズ」の配信を開始した。現役・レジェンドを問わず、スター選手がキャリアで最高の輝きを放った瞬間を切り取り、名場面を再現する内容だ。往年のスター選手マラドーナを取り上げ、J1横浜FCで元日本代表の中村俊輔選手がセルティック時代に欧州チャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で決めたFKを“完全再現”。サッカーファンにとってしびれる内容だ。

 細田氏は「サッカーファンが一堂に会して楽しめる、というところ」を企画のポイントに挙げ、「サッカーファン同士が会話すると、海外サッカーは特にそうなのですが、『あの時代のあの選手が最高だ』とか、『いやそれよりもこっちの時代のあのチームのほうが強い』など年代を超えた議論が白熱する場合が多々あるのですが、その延長と考えてもらえると分かりやすいかもしれません」と説明する。

 昨年は世界中で行われるリアルのサッカーのビッグマッチに合わせ、2つの勢力に分かれて対戦するオンライン対戦モード「Matchday」を新しい遊びとして提供。さらに、ウイイレを基軸に据えた新たなeスポーツ構想「eFootball」を発表した。昨年12月に開幕した「eFootball League 2019-20シーズン」には、FCバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、ユベントスをはじめとする欧州のビッグクラブが参加している。参加クラブが選出したプロ選手が3人1組となり、クラブの威信をかけてCO-OPマッチで実力を競い合うプロリーグ「eFootball.Pro」と一般ユーザーが参加可能な「eFootball.Open」が「eFootball」構想で中核を成す大会だ。オンラインでの対戦にシフトし、eスポーツ大会の展開を進めていくという。

 日本発のウイイレが海外でも高く評価されたことで、日本ゲーム界の発展にも寄与したことは確かだ。このほど、最新作となる「eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE」が9月17日にPlayStation(R)4向けとして発売されることが決定。そんな“世界のサッカーゲーム”が描く未来像はどんなものか。

 細田氏は「『世界中のサッカーファンに楽しんでもらうには』ということを常に考えています。プラットホームの垣根をなくすこと、世界中のサッカーファンが喜ぶもの(リーグ、チーム、スタジアムなど)をゲームに搭載すること、世界一面白い試合・ゲームプレーを作ること。この3つを中心に未来に向け大きな挑戦をしたいと考えています」と力を込めた。

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